一昨年前の12月から進められてきた「神戸市立垂水小学校校舎棟建設工事その1」。まず校庭の西側に西校舎を建築し、その後に現在の東校舎を解体し、その跡地に新たな東校舎を建設する2段階方式で、プロジェクトを進めています。
そして遂に第一期工事の西校舎が竣工を迎えました。公立小学校らしからぬ可愛らしい外観デザインはアールデコ調で、年月を重ねても愛される設計です。
アールの窓枠の中や1階の外壁にはモザイクタイルを採用しています。
真新しい門扉とアプローチ。
アースカラーの煉瓦壁に浮き出るように学校名のデザインサインと新設されたインターホン類。
こちらが基本的に来校者用のエントランスになるようです。
これまで公立の小学校と言えば、割とオープンに地域に開かれているという印象がありましたが、これも時代でしょう。セキュリティは保護者の視点からも重要と思われます。
新校舎の西側に沿った通りも美しく再整備されました。
アースカラーの煉瓦の腰壁沿いに植栽やベンチ、照明設備が設けられています。
西校舎の北側上層階には新たな体育館。
造形や色彩のディテールにも気が配られており、デザイン性の高い教育施設です。設計を担当したのは、山本設計。これまでも神戸市内で複数の教育施設の設計を手掛けています。
学校の敷地外側は地域への賑わいをもたらす造りです。
新校舎が完成した事で、既存校舎がとても窮屈そうです。
西校舎の完成により、既存の東校舎の機能はこの新校舎に代替される事になります。
そして第二期工事を実施する為、東校舎の解体完成撤去が開始されました。
解体工事は株式会社大野が受注・施工しており、8月末までの半年の工期で、完了を予定しています。
垂水小学校の建て替え完成イメージです。画面左側の西校舎が完成し、今後、屋上にプールのある東校舎を建設する事になります。
新東校舎の「建築計画のお知らせ」です。まだ施工者は未定です。
残り約4ヶ月で既存校舎は姿を消す事になります。
この建て替え計画により教室数は増加し、対応できる児童数も増えますので、今後、地域の人口増・ファミリー層増にも備えます。
垂水中央東地区の再開発が進行中ですが、今後、更なる再開発の始動が見込まれますので、これらを見越した先行投資という位置付けかと思います。ファミリー層を増やすという事は、子育て支援制度・施設の後には必ず義務教育を授ける学校が必要になります。今後、中央区でも「こうべ小学校校舎増築他工事」、「春日野小学校校舎改築工事」等も計画されています。
リノベーション神戸・神戸市立垂水小学校校舎棟建設工事その1が完了 その2に向けて既存校舎の解体も開始
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