JR西日本を初めとした同社グループが、神戸地下街の株式を神戸市から取得すると発表しました。
各社の取得株式数と詳細は以下の通りです。
JR西日本 20,000株
三宮ターミナルビル株式会社 9,500株
神戸SC開発株式会社 9,500株
合計 39,000株
この株式数は全体の17.84%に達します。
JRとさんちかが接するのが階段広場のエリア。三宮ターミナルビルの地下2階部分にも直結します。
さんちかやDUO神戸、交通センタービルを運営する神戸地下街はこれまで神戸市が筆頭株主である他、阪急阪神グループ各社(阪急電鉄、阪神電鉄、神戸高速鉄道)、兵庫県、三井住友銀行が株式を保有しています。
JR西日本が地下街経営に参画することで、今後のターミナルビル建替えを含めた三宮再開発の推進に弾みがつきます。
さんちか周辺を巡っては同じく地下街に直結する阪神三宮駅が大規模改装を終えたばかりで、西口の改良に伴い、神戸市や阪神等がこの整備に合わせて地下通路のリニューアルを進めています。
現在はJR駅直下からそごうまでの通路の改装工事が進行しています。序々に柱や天井パネルが一新が進行中です。うす暗い通路から明るい空間に生まれ変わっています。
地下鉄連絡路-JR-さんちか-阪神の結節点付近は天井パネルが取り払われて配線が剥きだしになっています。
一方、さんちか自身も2016年には開業50周年を迎え、来年2月から10億円を投じて大改装に着手する予定です。天井や壁面の改修、全照明のLED化等等の工事を進めます。
2006年の40周年時にも照明やエントランスの改修を行いましたが、この時は小規模な変更に留まりました。
照明の変更も釣り下げ式のカバーが色付きの透明樹脂(一部ガラス)に代わっただけで、あまりパッと見て大きな変貌を遂げた訳ではないので、リニューアルした事に気づかない人も多かったのではないでしょうか。店内も改装されたようですが、今となってはどこまで変わったのかあまり覚えていません。
一番大きく変わったと思われるのは交通センタービルから地下へ下りるエントランス部の支柱やさんちかのサインです。
今回の50周年工事は10億円という予算の規模に加えて、周辺通路の改修や阪神三宮駅、JR三ノ宮駅等の連結する周辺施設の改装・建替等共に進められるので、大規模なリニューアルが行われることが予想されます。JRが経営に参画することで更に大掛かりな工事になることも期待できます。
先日、JR西日本が温泉の掘削申請を行ったという報道があったばかりですが、神戸地下街の株式取得という続報は、外堀を埋めていくことで着実に本丸である三宮再開発、駅ビル建替に向けてその歩みを進めていることを実感させてくれます。
JR西日本グループが神戸市から神戸地下街株式を取得
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神戸に住んで30年、記事を読みながらさんちかの店舗構成について全く知らない事に驚いた。興味の外にあったと言うべきでしょうか。
で、調べると、殆ど毎日三宮に居ながらさんちかが1~10番街(4番街は欠番)と味のれん街の10ブロックで構成されていることを初めて知り、かつ、1・2・5・6番街の店舗には一度も入ったことがない事に気づきました。3番街もジュンク堂(旧福屋書店)位のもの。フロアマップを眺めて一目、私はどうやらここでは、アパレルに用が無いようです。でも、一度ゆっくりと時間をかけ通過点としてではなく目的地として探検してみます。(笑)
追伸:市役所4番館、解体準備始まりましたよ。