須磨

須磨一ノ谷プラザのにぎわい拠点施設の再開発の行方はどうなる?事業者公募は該当者なしの結果に



須磨浦公園駅の東にある須磨一ノ谷プラザは、地域交流拠点として活用されてきましたが、建物の老朽化が著しく、保有者の神戸市が、にぎわい拠点としてへの転換を図る為、今年1月末に閉館となりました。その後、Park PFI方式を活用した「にぎわい拠点施設設置・運営事業者」の公募を実施し、昨年12月、今年2月に選定委員会を開催。二者から応募がありましたが、一者は辞退し、もう一者の提案は委員の評価点の合計が最低基準点を下回った為、「該当者なし」との審査結果が発表されました。



須磨一ノ谷プラザは、昭和34年に設置された建物で、竣工当初は「勤労会館海の家」として開設、活用されていました。神戸市は、老朽化した建物のみでなく、須磨浦公園東側エリアを含めた敷地面積約6,200平方メートルを民間事業者による開発を試みる為、2021年に「須磨一ノ谷プラザの利活用検討に関するサウンディング型 市場調査」を実施しました。



現在の須磨一ノ谷プラザの敷地は、須磨一ノ谷プラザ及び来場者用駐車場、市バス回転地及び待機スペース、市バス停留所(須磨一の谷)として利用されています。

サウンディング市場調査には、レジャー関係など6社が参加しましたが、大半の事業者が事業化に難色を示しました。しかしこの際は一ノ谷プラザのある敷地約3,253平方メートルのみが対象でしたので、公募には須磨浦公園東地区も含めて敷地を倍増させていました。



今回の事業者公募選定が、「該当者なし」という結果に終わってしまったのは残念です。

落第点となってしまった応募事業者案ですが、宿泊事業・飲食事業を提案していたようで、周辺エリア一帯の魅力増進が期待できるとの意見があったものの、宿泊事業における客単価や稼働率の設定等について、妥当性が判断できず、着実かつ安定的な事業の実現性が担保されているとは判断できなかった事が問題視されました。

この東には神戸須磨シーワールドとリニューアルされた須磨海浜公園が来年に開業予定であり、西は須磨海釣り公園のリニューアル、三井アウトレットパーク マリンピア神戸の建て替え計画が進行中です。海岸線に渡ったリゾートゾーンの再構築の為、再度、一ノ谷プラザの再開発の再チャレンジを検討して欲しいと思います。それには至近距離にある海岸の有効活用が出来るよう整備が必要なのではないでしょうか。

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  1. イオパパ より:

    ここの立地を単独で賑わい施設にするのは無理でしょう。須磨浦公園、山上遊園、海釣り公園の活性化のために山陽電車と神戸市が協力して有効活用を考えるしかないと思いますが難しそうですよね。長らく営業していた西側のファミレスも閉店してしまったし困ったもんですね。

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