三宮

加納町3丁目プロジェクト TAKAI B.L.D新築工事 x 布引ビル/イスズベーカリー本社ビル解体工事



加納町3丁目交差点前で建設中の「加納町TAKAI BLD」。地上10階 延床面積964平方メートルの新築ビルで、1-2階を店舗、3-10階を共同住宅という構成です。カーテンウォールをファサードデザインに採用し、布引町TAKAI BLDと共に加納町交差点のアイマークとして完成が間近に迫っています。



住宅フロアへと誘うエレベーターホール及び店舗のエントランスです。



1-2階の店舗フロアはどのような業態のテナントを想定しているのでしょうか。無難なのはコンビニで1階が物販、2階がイートインという構成ですが、既に向いの布引町TAKAI BLD内にローソンが「まちカフェ」を出店しているので、飲食店やサービス系のテナントが望ましいかと思います。



TAKAI BLDらしく裏面はコンクリート打ち放しのデザインです。



3-10階の住宅フロアは「VillaYua」として、賃貸されます。1フロアに1部屋という構成で、床面積は84.29平方メートルの1LDK、家賃は30~35万円の高級物件です。



やはり賃料の設定からSOHOとしての活用が想定されているのかと思われます。加納町交差点周りはまだ開発余地が残されているので、今後、更にTAKAI BLDが増えてくると面白いですね。高井商事は非常に積極的にビル開発・取得を進めています。



さて、TAKAI BLDの向いではいよいよ広大な開発用地の誕生が間近に迫っています。



交差点に面していた旧イスズベーカリー本社ビルの地上躯体がほぼ消滅しました。



既に解体の完了しているUR布引ビルと敷地の一体化が進んでいます。南北にスパンの長い敷地面積約2,000平方メートルの開発用地が生まれます。



しかし現状はまだこの規模の大きな開発用地がどのように活用されるのか明らかになっていません。この土地の集約を進めているのは大阪市のプレジャーズコーポレーションで、主に小規模なホテル開発・運営を主事業としています。同社がこのような大規模な開発を担う資金力があるのかは定かではありませんが、この土地の集約をまとめた手腕は見事です。やはり最終的には転売が目的でしょうか。神戸空港の国際化が決まり、その玄関口となる三宮には新しいポテンシャルが生まれており、開発が活発化しています。



こうした土地集約の末に転売するという「フィクサー」は膠着する都心の土地活用や流動化に非常に重要な役割を担っていると言えます。土地の売却先が決まるまではコインパーキングになる可能性も高いと思われます。三宮の不動産価値の向上が見込まれる中、この土地の去就はエリアの今後の開発にも大きな影響を与える事でしょう。

 

 

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