神戸駅周辺

チサンホテル神戸が3月21日で閉館 コロナ禍でホテル過剰供給によるホテル業界再編が始まる!?其の一



JR神戸駅北口に立地する大型ビジネスホテル・チサンホテル神戸が3月21日を以て閉館すると同ホテルを運営するソラーレ・ホテルズ&リゾーツが公式に発表を行いました。



地上14階 客室数290室に15の宴会場・会議室を備えた総合ホテルで、1983年の開業です。チサンホテルになる前の前身ホテルは何だったでしょうか。



過去5年間、神戸には数多くの新築ホテルが開業し、4,000室近い新規供給が行われました。これだけ新しいホテルが開業し、尚且つコロナ禍に見舞われて2年が経過する中で、これまで撤退や閉館するホテルはごく一部に限られてきました。

しかしこれだけ新築ホテルが増える中で、このチサンホテル神戸のように老朽化の著しく尚且つ規模の大きなホテルが対抗していくには大きな投資が伴います。この辺りが限界だったのでしょう。

閉館後の建物の活用方法は固まっているのでしょうか。



この建物は住友生命がツインビルとして開発し、ロータリーに面してオフィス棟、多聞通りに面してホテル棟を建設。現在は三共神戸ツインビルとして稼働しています。



地下階はホテル棟、オフィス棟共に地下街と直結しており、利便性は高い物件です。



ソラーレが大規模改修を行なって、リブランドした新ホテルとして再稼働させるのか、他ホテルを誘致するのか。2棟の建物は構造は別のようなので、ホテル棟のみを解体する事は可能です。



オフィス棟の稼働状況は良いようで、多くのテナントが入っています。法律事務所や企業の支店が多く入居しています。JR新快速停車駅の駅前ですから、その立地性が評価されめいるのでしょう。ホテル棟をオフィスにコンバージョンするという事も考えられるでしょうか。



近隣のコロンビア学園の入っていたビルも長らく空きビルでしたが、内部で改修工事が開始されているようで、新たな活用方法が固まったのかもしれません。北口では比較的築浅のビルの為、有効活用が望ましいです。



三共神戸ツインビルと並んで駅前のランドマークとなっているのがJR神戸駅NKビル。旧日本生命ビルで、JR西日本の子会社であるJR西日本不動産開発が取得しています。



こちらも稼働状況は好調です。同じく法律事務所や企業支店が主なテナントです。



神戸駅前には低度利用の土地が多く存在しています。駅前のオフィス需要は比較的高いのではないかと思われます。駅近の利便性は三宮のオフィス街よりも遥かに高いと言えます。再開発が進まないのが不思議な位です。



駅前広場の再整備がキッカケとなって駅周辺の土地を保有する民間事業者にいかに土地活用を促していくか。行政の手腕が大きく問われています。



今後もこのチサンホテル神戸に続いて老朽化したホテルを中心に淘汰が進む可能性は高まっていると言えるでしょう。新築ホテルであれば、譲渡先は見つけやすいでしょうが、老朽化したホテルは再開発の描き方によって街の在り方に大きな影響を与えかねません。今後の動向に注視が必要です。

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POSTED COMMENT

  1. こべっこ より:

    湊川神社向かいの吉野家も神戸駅内に移転しましたし
    雑居ビル地帯の再整備も期待してます。

  2. トライ より:

    堂々たる東海道本線西の起点なのに山側のビルの風景が昭和とほとんど変わってない、下手すりゃ劣化してるのがもどかしい。

    • しん@こべるん より:

      神戸は都心の土地が非常に細分化されていて地権者が多い。その分、合意形成が難しく再開発が進みにくい。こうしたデメリットが他都市よりも多く残ります。

  3. Rio より:

    こんにちは
    チサンホテル跡ですが、
    SKハウジングが、来年7月ぐらいに
    SK Hotel 神戸駅前として、オープンする予定みたいです。

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