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JR三ノ宮駅北側で(仮称)神戸三ノ宮・布引町ビル新築工事として計画されている布引町4丁目の複合ビルプロジェクトは土地保有者である大阪協栄信用組合が事業主です。景観条例によって計画に関する住民説明会の開催が2月19日に予定されています。
これに先立って現地に建築計画のお知らせ及び完成予想パースが掲示されました。掲示日は2月10日です。
計画されている建物は鉄筋コンクリート造地上18階建でホテルと事務所から成る延床面積5,335.9平方メートルの複合ビルです。
設計会社が日創アーキテクトだった為、予想はしていましたが、案の定、進出するホテルは東横インでした。ホテルは建物の地上3階から18階までの16フロアを占有するようです。パースから推測するに288室が新たに供給されます。敷地南側にはタワーパーキングも備わります。
事業主の大阪協栄信用組合は1-2階が店舗と事務所となる模様です。同組合は鯉川筋に本店を置いていた富士信用組合を吸収合併して拡大しました。元町の旧本店ビルは現在、神戸営業部となっていますが、この新ビル完成後に新店舗を開店するのか、神戸営業部を移転するのか。その場合、現営業部の入るビルをどうするのか。次の動きが気になります。
敷地面積643平方メートルに対して、建築面積は363平方メートル。この土地の容積率は700%ですが、総合設計制度による公開空地の整備で容積率の割増が与えられているものと思われます。
コロナ禍でホテル業界には著しい打撃を受けており、新規出店は高級外資ホテルに大きくシフトしていますが、東横インとアパホテルは新規出店攻勢を緩めてはいないようです。神戸市内では6棟目となる今回の東横インは市内最大の規模となる見込みです。
布引町4丁目は今回のホテル計画地と連続して南側にもコインパーキングが存在します。本来であれば、これらを一体集約化した上での再開発が望ましかったと言えます。
建物の高さは約60mとなり、周辺ではダントツの高さになる為、存在感は大きくなりそうです。今年10月に着工し、2年の工期を経て2024年11月末の完成予定です。
(仮称)神戸三ノ宮・布引町ビル新築工事
所在地 神戸市中央区布引町4丁目320番2号
事業者 大阪協栄信用組合
敷地面積 約643.42m2
建築面積 約363m2
延床面積 約5,335.90m2
高さ 59.9m
構造 鉄筋コンクリート造
規模 地上18階
用途 ホテル 事務所
設計 株式会社日創アーキテクト
施工
着工予定 2022年10月4日
竣工予定 2024年11月29日
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建物高さで言えば最近の新築物件で18~19階、高さ59・9mが神戸の民間建築の最高限界と感じます。
前にもコメントしましたが、建築計画時に都市局から何らかの最高高さ指導が入っているんでしょう。
よほどの開発プロジェクトでない限り、今後、この限界を超える建築物は神戸で生まれないのではないかと思います。
しおさい公園からの眺望規制ではこの辺りでは最高高さ170mぐらいのはずで、もっと大型のプロジェクトに出来るように逆に推奨したらいいと思いますがね。
築50年を超える高さ60m以上の民間建築の建て替えも、高さを抑える指導が入る気がします。
芸が有りませんね。
条例をクリアしながらも、もう少し建築士、デザイナーも知恵をしぼってほしい。
ただ、北新地の放火事件を見るにつけ、利用者としては安心なのかもしれませんが。
東横インという時点であまりデザインへの期待は出来ないと思っていました。
同じ駅前でも、うめきた2期では、ヒルトンが、共に日本初となる最上級ラグジュアリーブランドの「ウォルドーフ・アストリア大阪」と若年向けブランドの「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」の建設を年末に発表し、阪急阪神ホテルズも新規ホテルの建設を発表しています。それに今後の大阪市内でのホテル供給計画を見ると数えるのも嫌になるくらいに沢山のホテルが建設中または計画中です。
久元市長就任以来、高らかに「大阪のベットタウンにはならない!」と宣言し、景観論争や高さ規制、タワマン規制等々に明け暮れている内に大阪では猛烈な勢いで大規模な民間投資が行われ街そのものが新しく高度に洗練された街並みに生まれ変わってきました。その差は抗いようの無いくらいの差になり今や大阪府民にはベッドタウンとしても選ばれなくなってきました。久元市長や神戸市の都市局や景観審議会の人達は大阪の街をその足で歩いているのかね?
うめきたから新今宮迄その足で実際に歩いてごらんよ。実際に歩いてその目で見れば必要以上に規制をかけなくても一つ一つの計画が高品質であれば美しい街並みが形成されて行くことが解るだろう。
規制緩和を行った御堂筋沿線の街並みが陳腐化したと言う人はほとんどいないだろうし、私はカオスな街並みが好きだったが、浪速区や西成区の変わり様も目覚ましいものがある。時間を惜しまず実際に歩いたらきっと彼等にも実感できるだろう。
また、再開発の遅れの免罪符に震災を用いてはいけない。
神戸市は借金を背負っていたが民間には金が余っていたし、都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域という魔法のスティックも手に入れていたのだから。
残念で仕方がない。
どうしてもこの話になると途中から口調が変わってしまいます(笑)。
大阪に職場があるとそのあたりの危機感の差が不思議に思えますね。
なぜこれが目に入らないんだろう?なぜ高さ規制なんて議論してるんだろう?
大阪駅を経由して職場に行っていると、久元市長の無能・・いや、のんびりぶりがほとんど理解不能なレベルに感じます。
知事の維新寄りの姿勢も、ひょっとして今更気が付いているのかもしれないですね。もう15年以上前から大阪発の流れなんですけどね。
私も毎日梅田の変わりよりを見ているのでそのダイナミックさに溜息が出ます。
デザインや高さなどの規制が強化され始めたのは、2012年~2013年頃でしたでしょうか?
規制強化前と強化後で、新築ビル・マンションのデザインがどのように変化したか比較検証してみるのも面白いかもしれませんね。
個人的には、規制強化後、市内の新築建築物のデザインは明らかに劣化し、コスト最優先の建物が増えたように感じています。
規制強化によって土地の収益性が低下した結果、外観デザインにまでお金をかける余裕がなくなったからではないかと推測しています。
高層建築については消防条例が強く効いていて、ホテルやマンションのデザインに大きく制約を掛けています。更に矢田市政末期に例のしおさい公園を眺望点とした高さ規制が施行されました。数年前まではホテルラッシュが不動産を動かしていましたが、土地の流動性は明らかに落ちたと思います。
大阪市内と神戸市内じゃ再開発に差があって当然だとは思いますが、
あまりにも差が激しく引き離されているのを目の当たりにすると、
うちはうちよそはよそ感が強くあまりにも危機感がないように感じる市長にはんなりしている場合かと言いたくなります…
市長や市職員も他都市を訪問する機会はかなり頻繁に持っていると思います。そこで少なからずとも危機感は抱いているのかとは思いますが、自身は現状で精一杯やっていると思っている節はあるでしょう。組織の閉塞性が弊害になっているのではないでしょうか。