三宮センター街

年明け早々からビッグニュース!三宮センター街内で大型ビル建て替え構想が水面下で進行中 2030年代の完成を目指す



神戸新聞は3日、三宮町1丁目・三宮センター街に面した複合商業施設である「第2・第4防災ビル」の地権者が建物の建て替えを検討している事を報じました。

同ビルは東は京町筋、北は三宮センター街、南は三宮本通、西は生田ロードに囲まれており、敷地面積約3,300平方メートル、延床面積約2.6万平方メートル、地上8階 地下1階の規模ですが、既に建設から45年以上が経過しています。



ジュンク堂書店三宮店をはじめ、アパレル、雑貨、飲食店等、50店舗ものテナントが入居している大型商業施設ですが、今後2~3年内に基本構想の策定を目指すとの事で、神戸市もコンサルタントを派遣して支援を行っています。

唐突に出てきた構想のように感じますが、市の都市計画局が3年前に発行した三宮再整備事業の資料には既にこの「第2・第4防災ビル」が再整備の一環として掲載されていたようです。



神戸の都心内では最大のショッピングゾーンとして絶大な集客力を誇る三宮センター街ですが、近年、三宮駅周辺の再開発計画が進行する中、人流の変化によってその絶対的な地位が揺らぎかねない状況にどのような対応が練られるのか注目が集まっていました。

しかしその動きについては目下、センター街内最大の商業施設である「神戸サンセンタープラザ」の建て替えに焦点が当たっていましたが、南側に位置する「第2・第4防災ビル」の約70の地権者がより進んだ考えと危機感を持って、対応を進めるようです。

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三宮センター街はこの「第2・第4防災ビル」以外にも「第1防災ビル」、「第5防災ビル」、「グレースコウベ」、そして「神戸サンセンタープラザ」等の複数の大型区分所有型再開発ビルが両側に連なる形で構成されていますが、「第2・第4防災ビル」が先陣を切る事によって、他の建物にも強い影響を与える事になる可能性が高まります。「第2・第4防災ビル」の再開発は2030年代の完成を目指すとの事で、10年以上の長きに渡るプロジェクトになりそうですが、駅前再開発がいよいよセンター街へ波及し始めた事を示しています。



駅周辺の再開発は2030年辺りまでにひと段落しそうですが、三宮センター街周辺は2030年代より活発化する事になります。1970-80年頃に掛けて現在のセンター街の形が形成された訳ですから、2030年代は50-60年経過後になると考えれば、これらの一連の再々開発は当然の流れと言えます。

しかし三宮センター街の再整備には、可能であれば、各区分所有ビルを再度、バラバラに建て替えるのではなく、全体街区を対象としたグランドデザインを策定し、建物のデザインを統一する事や、動線・機能をバランスよく再配置し、未来の商店街の在り方を見据えながらの再開発を進めるべきでしょう。



三宮センター街の再整備には、前述の再開発ビルの土地を保有する安田不動産もその存在感を高め、大きな役割を果たす事になりそうです。地権者及びコーディネーターとして、同社の活躍を期待したいところです。都心商業地区の大改造については駅前地区は序章で、その本命は三宮町一帯という見方も今後、現実になってくる可能性もあるでしょう。

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POSTED COMMENT

  1. ハコモノ行政 より:

    容積率800%で8階建てなのは、1階路面店を出来るだけ広くし、建設コストやEV負荷を抑えて可用性を高めたいからでしょう。全区画を商業施設にするのは無理でしょうから、上半分くらいはオフィスへ転用出来るようにするパターンかな?
    デザインについては、正直なところどうでもいいです。どうせアーケードで見えないでしょうし、後からどうにでもリノベ出来ますし。

    今は道路斜線とか気にしなくてもいいのかな?

  2. Shiro より:

    東京が、巨大都市たる理由に、ど真ん中の「皇居」、各所にある「大名屋敷跡の公園」「墓地」の緑豊かな事とその面積が故に外に膨張せざるをえなかったのではないかな?と感じています。
    これは大阪にはないことです。(北ヤードに期待していたのですが・・・・・)
    東京の友人が関西に来ると、「山が近いね」と言われることが多々ありました。
    今のアーケード前提でなく、空が見渡せ、山並みの風景が楽しめる街並み等々のグランドデザインを描いて欲しいと思います。

  3. 神戸太郎 より:

    今、開発するなら、旧居留地の延長になるような風景が作り出せたらいいかなと思います。天候に左右されないアーケードはやはり便利な気もします。ミラノのアーケードみたいな(リンクを参照)。

    https://tabicoffret.com/article/72704/index.html

    あるいは、西洋風ノスタルジアから離れた、メチャクチャ未来感溢れるスーパーモダンな感じか。

    いいとこ取りをすると、外観は西洋建築風だけど、中身のオペレーションは超ハイテクなDX溢れる空間になってほしい。

  4. Shiro より:

    阪急百貨店の建替えは、まだまだ先になってしまったようです。
    「梅田とJR大阪駅周辺、空中デッキで連結構想も…阪急がキタで半世紀ぶり大規模開発」

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