ここ何年も個人的にハマっているのが静岡県の伊豆です。ここ数年に渡って毎年のように訪れています。伊豆半島は静岡県の東に位置するため、関東圏からも近距離にある観光地で関西で例えるなら淡路島に相当すると思われます。山と海に恵まれた風光明媚な光景と良質な温泉にも恵まれている為、古くより別荘地としても人気が高く、素晴らしい旅館も数多く存在します。
今回、ご紹介したいのは伊豆半島の東側で伊東市の南側に位置する熱川(あたかわ)温泉の内陸にある奥熱川にある湯宿「奈良偲の里 玉翠」です。
山中の傾斜地に建てられた湯宿で、敷地内の和庭園も傾斜の中にあります。12月中旬でしたが、まだ紅葉が真っ赤に色づいており、見事でした。
紅葉に囲まれた傾斜のアプローチを抜けていくと、旅館のエントランスに誘われます。
畳敷の広いエントランスホール。スタッフさんの手厚いお出迎え後にチェックインへ。
落ち着いたラウンジホール。旅館のチェックインはすっかりラウンジでおしぼりと茶菓子のウェルカムサービスを受けながらのスタイルが定着しています。
抹茶と和スイーツを頂きながら、チェックイン。
全13室の湯宿なので、広い館内ではありませんが、清潔で趣があります。2019年に全面リニューアルされたばかりのようなので新築のように綺麗です。
今回宿泊したのは離れの客室。木の外廊下も風情タップリです。
外廊下に面した中庭には鯉の泳ぐ池もあります。
宿泊した離れの外観。側には立派な紅葉の木がシンボルツリーのように沿い立ちしています。
引き戸を開けると玄関スペース。
42平方メートルある室内はハリウッドツインのベッドと8畳の和室にソファーセットが備わります。
寝心地の快適なベッドでした。
寝室側から見た和室です。
室内から見た障子窓越しのテラスと紅葉の組み合わせが素敵です。
ウッドデッキテラスにはテーブルセットが備わります。
美しい紅葉を愛でながら寛ぎの時間を過ごせます。暖かい季節の風呂上がりの夕涼みにも最高です。
角部屋なので、テラスは二方向に広がります。
こちらにはハンモックが置いてあります。ハンモックも風呂上がりの寛ぎに最高ですね。
パウダーコーナーも広々としています。
部屋に備わる露天風呂。かなりの広さがあります。円形の檜風呂と伊豆石の風呂があります。
源泉掛け流しで温度調整は温泉のみで行われている贅沢な客室内露天風呂です。伊豆石風呂は家族で入っても十分な大きさですが、檜風呂もあって贅を尽くした造りです。
夕・朝食は食事処の個室で準備されています。伊豆の食材を使って山の幸、海の幸をふんだんに使った美食のオンパレードです。
やはり外洋の海に面し、日本でも指折りの沼津漁港が間近に控えているので、新鮮な魚介には事欠きません。
特に伊豆名物の金目鯛は通常、煮付けで提供される事が多いのですが、この旅館ではシメに握りで出てきました。1貫は炙りです。あっさりとしていますが、ねっとりとした食感がたまりません。
宿泊者は漏れなく庭園内の貸切風呂の使用もサービスで付いてきます。
こちらも十分な広さがある岩風呂でした。竹林に囲まれて趣があります。
伊豆の温泉は透明ですが、泉質が非常に良く肌がスベスベになる美人の湯です。
伊豆は旅館の数も非常に多く、競争が熾烈です。別荘も多いので、洗練された雰囲気もあり、洒落たカフェやレストラン、ベーカリー等も多く点在し、グルメも大いに楽しめる他、風光明媚で自然を中心として観光名所も豊富です。関西からだと、新幹線で三島まで出て、レンタカーでのアクセスか、沼津からフェリーでも訪れる事が可能です。毎年のように訪れても飽きる事がありません。非常にお薦めです。
玉翠に向かう前に伊東市に立ち寄り、鰻の人気店まといさんにお邪魔してきました。静岡県は鰻屋の宝庫です。浜名湖を中心として、浜松や沼津、三島、伊豆に掛けて数多くの名店が揃います。
この鰻重も並で3,200円!稚魚の不漁が続く昨今、非常にリーズナブルです。皮はパリッとして、中はフワフワでした。タレの味付けも美味でした。
まといさんの向かいには伊東市の歴史文化財である老舗旅館東海館があります。既に廃業していますが、伊東市が買取、文化財として活用しています。見学や温泉の日帰り入浴も可能な施設です。
また来年も伊豆を訪れたいと思います。次はどんな旅館にしようかと選ぶのがとても楽しみです。玉翠にはオーシャンビューが自慢の姉妹施設もあるようなので、これまた一興です。
伊豆・奥熱川 奈良偲の里 玉翠 宿泊記 見事な紅葉と竹林に囲まれた美しい湯宿
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