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御堂筋の淀屋橋を渡った大阪市中央区の玄関口にあたる東西の角地に計画されているのが、淀屋橋駅東・西地区都市再生事業です。高さ150mと135mのオフィスを主体とした超高層ビル2棟を建設し、ツインゲートタワーという役割を果たす新生・淀屋橋地区を象徴するランドマークです。近年、梅田への企業流出が顕著で、老舗オフィス街としての土台が揺らいでいた淀屋橋・本町地区。最新の大型オフィスビルが少なく、需要の受け皿が無かった同地区では現在、御堂筋を中心として、複数の大型オフィスプロジェクトが進行していますが、このツインタワー計画はその中でも最大規模を誇ります。
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淀屋橋駅東地区都市再生事業
所在地 大阪府大阪市中央区北浜3丁目1番1他
建築主 日本土地建物株式会社・京阪ホールディングス株式会社
敷地面積 約3,940㎡
延床面積 約73,600㎡
高さ 約150m
規模 地上28階・地下4階
構造 鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造
用途 事務所・店舗
設計者
施工
着工 2022年予定
竣工予定 2025年予定
日本土地建物と京阪ホールディングスが進めている東地区。南北に連なって両社が保有していた2棟のオフィスビルの土地を集約一体化して、超高層オフィスビルを建設します。地権者が2者のみという事で、既存ビル内のテナント退去後に東地区は比較的容易に解体工事に着手。竹中工務店が施工者として両ビルの解体を進めています。
解体開始から約1年を迎えようとしていますが、既に建物地上部の姿は無く、地中障害物の撤去が進行しているものと思われます。約4,000平方メートルの敷地が都心のオフィス街に出現しています。
両建物は京阪・大阪メトロ淀屋橋駅に直結していた建物の為、解体には慎重を期した作業が求められます。
来年には本格的に新ビルの建設工事に着手する予定で、西地区に先行して、地上躯体も立ち上がってくる事でしょう。基礎工事と地下階が4フロアもある事から、地下工事はかなりの時間を要するものと思われます。地下階と地上階を同時に施工する逆打ち工法が採用されたとしても、鉄骨建方が開始されるのは2023年に入ってからでしょうか。
淀屋橋駅西地区都市再生事業
所在地 大阪府大阪市中央区北浜4丁目1番他
建築主 淀屋橋駅西地区市街地再開発組合 大和ハウス工業 住友商事 関電不動産開発
敷地面積 約7,200㎡
延床面積 約131,800㎡
高さ 約135m
規模 地上28階
構造 鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造
用途 事務所・店舗
設計者
施工
着工 2022年予定
竣工予定 2025年予定
先行する東地区に遅れる事、約1年。西地区でもようやく本格的な解体工事が開始されました。こちらには複数の地権者が存在し、多くの雑居ビルも街区内にあった為、テナント退去にも時間を要したものと思われます。
敷地面積も7,200平方メートルと東地区よりも遥かに大きい為、よくこれだけの広大な面積の土地がまとめられたものだと思います。
複数の大手デベロッパーが入り込み、敷地内10棟の建て替えを一挙に進める計画です。中途半端に1棟でも残ると、開発用地がいびつな形状になって有効活用が進みません。神戸でもかつて三宮町で複数の地権者が絡んで構想された再開発において、たった1地権者の賛同が得られなかった事で頓挫した事例があります。
淀屋橋駅と直結したツインタワーは低層部に店舗が入る商業施設になりますので、周辺エリアの活性化と賑わい創出に大きく寄与するものと思われます。御堂筋と四ツ橋筋の間には飲食店が少なく、これらのビルに飲食店街が誕生すると、近隣のオフィスワーカーは重宝する事でしょう。ツインタワーが出現する3年後にはどのような街に変貌するのでしょうか。
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御堂筋も福岡天神と同じく高さ規制の緩和による恩恵が大きいでしょう。
行政が持つ都市計画の権限を上手に利用して建て替えによるメリットを提示してあげれば、企業側も上質なモノ創りへの投資を惜しみません。利の無いところに投資する企業はありません。