神戸高速鉄道、神戸市、兵庫県、国土交通省、阪神電鉄が5年半の歳月と総事業費130億円を費やして取り組んできた阪神三宮駅の改良工事が3月20日(水)に遂に完了を迎えました!昨年の3月20日に先行して東口改札及び接続する地下通路が供用を開始しましたが、そのちょうど1年後の昨日、西口周辺も供用開始となりました。
ホームは美しく明るく生まれ変わりましたが、歴史と風格のある駅としてレトロ感も残しています。単なるリニューアルに留まらず、駅の構造を根本的に変えて、中央に阪神なんば線から近鉄奈良線に直通運転する折り返し線を設置。
これまで西口改札しかなかった同地下駅は災害時にも避難経路が限られていたことから危険性が指摘されていました。また一日約10万人の乗降客が一箇所の改札に殺到し、常に利用者でごった返す状況が続いていました。
東口の開設と共に西口は改札機の位置をセットバックさせて、改札前のスペースを大きく拡大。改札内にも新たな地盤を設けて広々とした空間が生まれました。改札機数も増えて利用者の利便性とスムーズさが向上。駅構内全体に波をイメージしたパネルを採用し、港町神戸における新しい三宮駅を表現しています。
LED照明を駅全体に設置し、21世紀の駅に相応しく省エネで明るくなりました。
西口改札周辺では「エキナカ」施設の充実も図られました。この新施設の名称は「スクラ(SCRA)三宮」。主に地元・神戸のテナントを誘致しました。
改札内には三宮一貫樓、おかずや豆平、アイビーショップ one-upが開業。皆さんお馴染みの一貫樓もスクラ店はカジュアルな感じで一見、豚まん屋さんには見えません。
改札外の柱には新たな待ち合わせスポットとなりそうな花時計が誕生。これは東口と共通のデザインです。
色とりどりの季節の花々が美しくちりばめられた柱は非常に目を引きます。
改札機のセットバックによって改札外の通路幅員もこれまでの4mから倍の8mに拡張されて非常に歩きやすくなりました。
改札外の通路も改札内と色調や壁面・天井パネル材、柱の煉瓦パネル等を同様にして統一感を演出。この通路部分は神戸市を中心として共同事業体が管轄しています。
改札外にあるMother Moon Deli。三宮にも数店人気カフェを運営しているマザームーンカフェが開業させた惣菜店です。イートインコーナーも併設しており、一風変わったお弁当や惣菜を楽しめます。
カフェを併設した神戸屋ベーカリーも開店。スクラ三宮内では最も店舗面積が大きい出店です。
券売機コーナーの横にはa・la・campagne(ア・ラ・カンパーニュ)が出店。神戸生まれのパティスリーです。
券売機コーナーも一箇所に統一されて広くなりました。
8mに広がった通路は非常に開放感があります。開業日のこの日、あいにくの天気で外は雨模様だったせいか、いつも以上に地下街の通行量は多かったのですが、広くなった通路や改札近辺はしっかりと、その通行量を捌いていました。
改良工事を終えた阪神三宮駅改札から直結するそごう神戸店の地下1階エントランス。開店80周年を迎える同店は改装工事を伴わないリニューアル計画を進めていますが、今回の駅周辺の改装を受けて、この地下エントランスには手を加えて、同店のメインエントランスという位置付けに変更を行うようです。
そごうエントランス向かいもさんちか店舗も何らかの改装工事が進められています。
改札の定期券等を販売するサービスセンターもリニューアルを完了。
北側の壁面には阪神三宮駅の巨大なサインが設置されました。
改札内外のリニューアル工事は完了を迎えました。しかし改札前通路のさんちか側半分はまだ以前のままの状態が続いています。
三宮OPAからそごうまで続く長さ100mのこの通路全体も、市、さんちか、阪神電鉄、三宮ターミナルビル、そごう神戸店が共同事業としてリニューアル工事を開始します。
柱、壁面、天井、LED照明の導入等の刷新を行い、阪神三宮駅の改装と統一感を持たせた通路の大規模リニューアルが2014年度の完成を目標に進められていきます。事業費は6億円。
一気に三宮の地下エリアが美しくそして明るく生まれ変わる事になりそうです。
阪神三宮駅改良工事完了 -3月20日スクラ三宮開業-
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めちゃくちゃ綺麗になりましたね!
特に2枚目の写真は元々あった天井のアーチとレンガ積みの柱がすごくレトロな雰囲気を醸し出していていい感じです!
最後の大階段と吹き抜けの場所はちょっと前に壁の塗り直しなどが行われた以外は以前と変わらないままですね。
どうせなら阪神三宮のデザインコンセプトと合わせて綺麗にリニューアルしてほしいです。
階段を降りる時に見える向かいの壁には現在海からみた神戸の写真がデカデカと貼られていますが、どうせならLEDビジョンなどにして神戸の宣伝、もしくは将来的に検討されている近鉄との直通特急の宣伝を流すのもかなり良いのではないでしょうか?
階段下のスペースはゆくゆくはルクアの地下入口になる可能性も高いですし、かなりシンボリックなスペースになるかと思われます。
とにかく大阪のデカイ再開発と異なり、駅や通路、デッキなどコツコツと着実に生まれ変わっている神戸のこれからが楽しみです!
偶然にも記念の日に場にいる事が出来ました。
いつもわくわくしながら拝見しています。コメントは始めてです。
この度の阪神三宮工事完了の様子もこべるんさんで予習をしていたおかげで、
とっても楽しめました。ありがとうございます。
ここへきて三宮の地上、地下の再開発の話が聞こえてきていますよね。
三宮駅ビルの変化はあと10年ほどかかりますね。
オープン寸前のハーバーランド Umieへも行きました。
ハーバーから人が居なくなってしまった暗黒時代をみんなが忘れてしまうくらい、
利用者は増えるのかな。見守ります。
ハーバーランドのセンタービル。なんとかしてほしいなあ…
毎日状況を覗いているときはまだ完成しないかなという気持ちでしたが、1週間程度間が空いてから行くと天井などが一気に変えられていて、その場所を通るだけで気分が高まりました。
これで今年にでも近鉄特急の乗り入れが発表されるなんてことがあれば、益々活気づくこと間違いないですね。駅周辺がこれからどのような変化をするのか、まだまだ注目していきたいです。
JUNKさん
今回のリニューアルは通路のみとなっているようですが、もしかしたら大階段の吹き抜け空間も何らかの手が入るかもしれませんね。ターミナルビルの建替え時には大きく姿を変えることは間違いないでしょう。歩幅は違えど確実に前には進んでいますね。
korekiyoさん
初コメントありがとうございます。当ブログを予習という形で利用していただけているのも光栄です。少しずつ神戸の街も着実に前を向いて変化しています。いずれは大変革に繋がっていくと期待したいですね。
須磨っ子さん
近鉄特急の乗り入れには期待大ですね。5年半の工期は非常に長かったと思いますが、JRの駅ビル開発もかなりの工期が見込まれます。この10年で大きく三宮が変わりますね。