ホテル・旅館宿泊記

神戸三宮阪急ビル完成・EKIZO(エキゾ)神戸三宮開業!!三宮再開発の急先鋒事業が遂に完了を迎える!!開業特集 Part7(remm+レムプラス神戸三宮宿泊記後編・客室からの眺望)



4月26日に全面開業した神戸三宮阪急ビル。このビルの17-29階で営業する「レムプラス神戸三宮」に宿泊しました。前回は施設内や客室の様子をレポートしましたが、今回は客室からの眺望をご紹介したいと思います。
 

客室南側の眺望



南側の眺望のメインはフラワーロードを中心とした三宮の中心エリアとなります。フラワーロードを挟んで両側に高層ビルや商業施設が立ち並ぶ様子は神戸の都心を象徴する風景です。



神戸交通センタービルを真上から眺めるというのは新鮮です。建物を象徴する頂部の円型の装飾部内には空調や貯水設備等がぎっしりと詰まっています。



神戸国際会館、D’グラフォート神戸三宮タワー、三宮ミュージアムタワーが縦列したフラワーロードの東側。将来的にはこの列にJR駅ビルや神戸阪急の高層タワーが加わる事になるのでしょう。



高層ビルの間に広がる神戸大橋とポートアイランド。絵になる風景です。



綺麗に神戸市役所本庁舎1号館の全容が見えますが、5年後にはこの庁舎の前で解体されている2号館の跡地に新庁舎を含む複合ビルが建設されます。新ビルの規模や高さ次第ですが、1号館とツインタワーを形成するようになるのでしょうか。



新緑美しいフラワーロード。にぎわいを南下させる仕掛け造りが進められています。



眼下にはJR三ノ宮駅前で解体された三宮ターミナルビル跡地に広がるヤードが見えます。新駅ビルの建設が開始されると、その様子を観察するのにも神戸三宮阪急ビルは絶好の場所になります。



ミント神戸・神戸新聞会館。商業施設としての注目度が高いので気づきにくいのですが、13-17階の5フロアはオフィスゾーンになっています。18階には屋上テラスを活用したボルダリングの壁が見えます。



東側を遠望すると六甲アイランドと神戸港。将来的にはこの洋上に美しい斜長橋が架橋された風景に変貌します。ただJR駅ビルが建つので、レムプラス神戸三宮からは見えなくなるかもしれません。JR駅ビル内にホテルが開業すると、そちらからは眺望する事ができそうです。



旧居留地方面です。タワークレーンで鉄骨工事を進めている2棟の建物。手前が関電不動産開発の「三宮町1丁目オフィス計画」、奥がダイワロイヤルの「神戸市中央区三宮町プロジェクト」です。



建物東南のコーナーツインからはこの景色に加えて更に東側の眺望が加わります。よってJR三ノ宮駅を真下に望むトレインビューが見所です。

 

北側の眺望



エレベーターホールの奥にビュースポットがありましたので、北側の眺めも楽しむ事ができました。眼下に真っ直ぐに伸びる北野坂。



そして生田新道沿いを中心に広がる繁華街とその後方に県庁州周辺の官庁街。中央左の緑の塊は生田神社です。

 

夜景も美しい



日が沈むと建物に明かりが灯ります。都心のランドマークは頂部に照明演出を実施している建物が多く、神戸の夜景を華やかに彩ります。



照明設備を更新したばかりの神戸市役所本庁舎1号館、D’グラフォート神戸三宮タワー、神戸関電ビル、アーバンライフ神戸三宮タワー等の高層建築がそれぞれの頂部を点灯しています。この景色は部屋のビューバスからも眺める事ができました。



神戸国際会館の最上階2フロアはいつも明かりが灯っている印象です。国際会館のホームページによると、21階は新生ホームサービス、22階はリージャスビジネスセンターが入居しています。



JR駅ビルが建設されると、ちょうどミント神戸と国際会館の間に聳える事になります。



京町筋の明かりが続いていく先には「神戸みなと温泉 漣」の照明が点灯しています。新港町エリアの再開発が進むと、ウォーターフロントエリアの夜景はもっと華やかになります。



北側の夜景は生田新道が眩く輝いています。山の山頂には錨や市章の電飾。

 

超高層ホテルの眺望における課題



レムプラス神戸三宮の客室からの眺望はその立地性や建物の高さから現状は唯一無二の価値があります。しかしどうしても感じてしまう事は目の前の眺望を邪魔するバルコニーの手摺や垂直のマリオンに対する不満です。神戸市以外の高層ホテルに宿泊した際にはこうした不満を抱く事は無いでしょう。

神戸市の消防条例によって、高層ホテルを建設する事業者はこれらの設置を余儀なくされています。マリオンはバルコニーを付ける事で建物がマンションのような外観になる事を緩和する為の苦肉の策ですが、今後、更に建設される超高層ビルの高層階に開設されるホテル(雲井通5丁目、JR駅ビル、市庁舎2号館跡、県庁2号館跡)も皆、同様のデザインになってしまうと、同様の問題を抱える事になります。
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POSTED COMMENT

  1. H より:

    確かに高級ホテルを誘致すると言ってますが、複合ビルの上層階にホテルとなると手すり問題が起きてきますね…
    ホテル側と手すりのせいでコンセプトに合わないと言われ誘致失敗する可能性もありますしね

  2. TiK より:

    ホテルといいタワマンといい、神戸は建築の仕様に過剰な縛りが多すぎます。
    大阪で開業盛りな国際級ホテル、Wホテルにコンラッド、ちょっと遡ってハルカスのマリオット、手摺りやベランダがあったとしたら興醒めです。事業者もそれはそれは二の足踏みますよ。
    タワマンにしても魅せ場は高層階角部屋のFIXウインドウでしょう。それすら認めないとは。
    もっとも、一番需要があるエリアからタワマンを締め出すという暴挙に出ているのですがね。これで投資を呼び込もうとは市の上層部は頭の中がお花畑なんでしょう。
    功罪あるかもしれないですが、過去を平然とぶっ壊すくらいの強いリーダーシップを持った市長が誕生するくらいしか神戸が都市間競争に反転攻勢を仕掛けるチャンスは無いのではと思います。
    神戸再興を願う一市民として、規制がんじがらめのなか品位を高めるために工夫を凝らしに凝らしたこのビルの設計者様の努力はいかばかりかと脱帽します。そしてこのようなおかしな努力を強いる現状を悔やんでなりません。

  3. ぽり より:

    ホテルや高層マンションの避難バルコニーと手摺は当時全国の政令指定都市と東京に対して設置義務の要請が出てたと思いますが、東京横浜は景観上無視、避難バルコニーを避けるため大阪の場合、同じ阪急だとホテル阪急インターナショナルの場合、客室毎に個別避難階段を設置。セントレジスホテル大阪の場合は客室毎に避難ハッチを設置しています。ただし、客室レイアウトによってはトイレに脱出口があったり、バスルームにあったり、クローゼットの中にあったりします。そのまま下に降りるか階下の客室の何処かでシャワー中にこんにちは!ってこともありますね。避難バルコニー義務を緩和している市もあれば、代替案を認めている市もありますね。

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