神戸三宮阪急ビル

神戸阪急ビル増築工事 西側第2工期部分を今度こそ着工!



前週、田中基礎工業社の三点式パイルドライバやクローラークレーンが姿を消し、丸五基礎工業社のクローラークレーンの登場をお伝えしていた神戸阪急ビル増築工事。地中障害物撤去工事が完了し、いよいよ次の工程に移行する=2期部分の着工に至るのではないかと触れていましたが、遂に本格着工しました。



一時的に仮設フェンスに置き換わっていた仮囲いも一部を除いてはほぼ元に戻りました。



そしてアースドリル掘削機が登場しました。場所打ちコンクリート杭の構築を開始した模様です。一部完成済の新ビル東側の屋上に鉄骨が設置された為、その用途について首を傾げていましたが、その解が判明しました。



場所打コンクリート杭の内部を満たす為の安定液を製造・貯蔵する安定液プラントを仮設屋上に設置する為の土台の鉄骨でした。さんきたアモーレ広場跡を資材ヤードとして使えた第1工期部と異なり、第2工期部分はアモーレ広場とは直接繋がっていないので、建築途上の駅ビル東側の屋上スペースを活用するというウルトラCをやってのけました。



仮フェンスから拡底バケットが確認できます。支持層の所定深度まで掘削した後、アースドリルにこの拡底バケットを取り付けて、円錐形に拡大掘削します。従って杭の先端が広がり、強固な杭となるのです。



ようやく本格的に新築工事が開始されました。昨年10月末より約7ヶ月の工期を使って既存ビル西側の解体撤去が行われてきました。前回、1工期部分の東側施工時は杭工事の開始から鉄骨建方の開始までに約5ヶ月を要しました。西側部分は施工面積もより大きく、恐らく再び最低半年は掛かるでしょう。鉄骨建方を拝めるのは年明け早々位ではないかと予想します。2021年春の竣工を考えると、少し工期的に厳しくなりそうな気配でしょうか。



同時に西館の改修工事が開始されていますが、この工事に伴って高架下を貫く通路が閉鎖されます。閉鎖期間は来年2月末までの約8ヶ月。



閉鎖される通路です。



もう1本西側の中央の通路は運用を継続します。



東館から西館に渡って着実に工事が進行中です。三宮再開発で唯一、具体的にプロジェクトが進んでいる阪急。



養生ネットに大林組のロゴが入りました。10月にはそごう神戸店が神戸阪急に転換されますが、これに関してはまだ目立った動きはありません。阪急と市営地下鉄の相互直通運転の調査結果や議論についても進んでいるのか進んでいないのかも分かりません。政治決断とはこうした大きなプロジェクトについて行う事を意味します。投資に積極的な阪急に更なる三宮への投資拡大を促す為にはまず市が前のめりにならなければならないのです。

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  1. 一読者 より:

    こんにちは。いつも興味深く拝見しています。
    夜間のここの工事、迫力あって驚きですね。煌々と照らされて昼間より大きな迫力ある音……そのような趣味はないのですが、あまりにダイナミックで自然と足が止まります。フェンスでよく見えないけれど、見学場所のような所があれば面白いでしょうに。これからも楽しみです。
    ただ、また南北通路が通行止め?毎朝1分1秒を争って電車に駆け込む人にはエライことです…!
    そういう意味でも、早く工事が進むことがまた楽しみです。スムーズに、また、大きな事故の無いよう、工事の方々には頑張って頂きたいですね。

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