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JR西日本が昨年進めていたJR新長田駅改札内外コンコースのリニューアル工事。昨秋の完成予定でしたが、完成後の模様を報告できずにいた事が気になり、取材としては半年ぶりに新長田を再訪しました。
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JR新長田駅の改札内外コンコースの美装化完了
JR西日本は神戸市内のJR神戸線・山陽本線の高架耐震化を進めていますが、この一環として駅舎の美装化も同時に進めています。新長田駅は再建によって十分な耐震性を持っており、耐震工事は不要でしたが、コンコースの美装化工事が実施されました。
リニューアルは天井のパネルの刷新や照明のLED化、壁の美装化、案内表示の更新、そして改修の中でもあまり実施されない床材の全面貼り替えが行われました。
新長田駅はシンプルな造りですが、2階部分は天井が高い吹き抜け空間になっています。
トップライトによって自然光を採り入れたの吹き抜け空間は明るく開放的です。
JR神戸線は不思議な事に新快速や快速の停車駅よりも普通電車の停車駅の方が美しい駅が多いです。新設された駅、橋上化された駅に加えて、新長田駅のように全面リニューアルされた駅もあります。一方、元町駅、兵庫駅、須磨駅のように快速停車駅でありながら、あまり手の入っていない駅が多いのも不思議です。
改札内外含めて全体的に美装化工事が実施されました。
壁際にはフレーム式のデザインベンチが設置されました。
JR新長田駅は市営地下鉄2線と接続する交通拠点としての役割も担っています。しかし過去20年を振り返っても乗降客数は多少の増減はあったにせよ約4.2万人とほぼ横ばいを保っています。駅周辺の再開発によって居住人口は増えているので、地盤沈下を食い止めている面はあると思いますが、更なる発展にはやはり快速の停車が必須条件だと思われます。
次のリニューアルは地下鉄新長田駅
新長田も神戸市の人口減少対策プロジェクト「リノベーション・神戸」の中で市街地西部の拠点として位置づけられおり、駅周辺の再整備が行われる予定です。その一環として、地下鉄新長田駅の改修が行われますが、そのリニューアルデザイン案は昨年末から年始にかけて行われた市民によるウェブ投票で決定しました。
地下鉄新長田駅は神戸市営地下鉄駅においては三宮に次ぐ乗降客数を誇ります。三宮に並んで唯一、JR線との接続が可能な交通の要衝である事、地下鉄西神・山手線、海岸線のニ駅体制である事が要因です。
天井、壁、柱が全面的に改修される予定ですが、パースを見る限りは床の更新は一部分に留まるようです。
しかし改修工事は地上の駅出入口やホームの天井、床、そしてホーム柵の設置までを網羅し、西神・山手線沿線で最も綺麗な駅に生まれ変わる計画です。今年度内に改修工事に着手する予定で、2023年度の完成を目指します。
南側駅前広場には市バスターミナルを整備
更には地上でも大きな改修工事が開始されます。南側の駅前広場は現在、歩行者空間になっていますが、この広場を大きく改造します。
最近の神戸市は歩行者優先の道路空間形成を進めてきましたが、この駅前広場に至っては歩行者空間を減少し、ここに市バスのバスターミナルを整備する予定です。
バス路線も再編して、新長田駅前に集約する事で交通拠点としての役割を現在以上に強化します。同時に駅前広場も再整備。来年度から工事を開始し、24年度の完成を予定しています。
県・市の合同庁舎の完成から既に2年になろうとしています。再開発地区における民間分譲マンションの建設も完結を迎えようとしています。一連のリニューアルプロジェクトが完了した暁にはにぎわいの創出に繋がっていくのかどうか。これまでも三国志、鉄人、アニメ制作スタジオ等、数々のソフト面における施策も講じられてきました。利便性の高い街なだけにその優れた点をどうアピールしていくべきでしょうか。
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リノベーション神戸って聞こえは良いが、駅周辺開発や外灯・防犯カメラ整備事業など手の入れやすいところばかりの印象です。
上質の街創りを標榜するのであれば、神戸市街地における道路整備事業は真っ先に取り組むべき課題の一つと思いますがこの事業には手を出す気配すら無い状況です。
ならば政策で下支えをする仕組みがあるのかと思えば、規制強化ばかりで再整備など興味なしという感じです。
兵庫県下には、宝塚市生活道路整備条例などのように参考に出来るものもあるのにね。
見える所だけを綺麗にするような施策方針は転換して欲しい。
いつも楽しく拝見しています。
新長田でも各種改装工事が進み、少しでも賑わいが戻ってくれることを念じています。とは言え、既に震災から25年以上が過ぎ、他のエリアで「復興」という言葉をほとんど聞かなくなったことを思うと、改めてこのエリアでの困難を実感します。
さて、今回のJR駅のレポートで「寅地蔵」に触れられていなかったので、気になって見てきました。探さないと分からないような、切符の自動販売機に向かって右側の壁に移設されていました。せっかくの記念品なので以前の様に、目につくところに置いて欲しいなと思っています。
地下鉄駅改修改修の取材の折にでも見てきて下さい。