JR新長田駅の南側駅前広場の再整備を巡っては、地域住民からその整備計画の内容に反対する声が多く挙げられていました。
市の計画では、駅に面した広場にバスロータリーを整備し、路線網を再編して、このロータリーの市バスターミナル化を模索。これによって新長田交通拠点化による集客増や、あわよくばJR駅利用者増による将来の快速電車停車までを視野に入れた計画かと推察します。
しかしながら広場中央にある噴水は近年のマンション開発によって新長田へ移り住んできたファミリーの利用者も多く、地域住民の憩いのスポットとして親しまれています。
この駅前広場再整備の内容の反対意見対策として、タクシー・一般車用ロータリーとして使われている広場東側を再整備し、新たな憩いの場を設けるプランでした。
再整備を進めるにあたり、神戸市は地域住民との対話を重視し、座談会やワークショップを重ねて開催。その結果、噴水広場は残し、バスロータリーの整備は見送る方針を固めているようです。
市バスロータリーの整備を進めても想定のようにバス路線網が構築されず、集客が見込めないとの指摘もありました。
既存の噴水設備を保存しつつ、現在の広場をより地域の滞留・交流・賑わい拠点へと転換する再整備を再検討する事になります。広々とした広場の敷地を活かして、常設型となるコンテナハウスのカフェ設置やピフレ新長田の1階を改修して、オープンテラス付きのカフェレストランを誘致するというのも一案でしょう。木陰以外に夏場の日除けも無いので、噴水周りにパラソルベンチの設置も考慮。お得意の夜間景観の向上も視野に入るのかもしれません。
JR新長田駅前広場のバスロータリー整備は方針撤回 噴水を活用した広場再整備へ
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