3月末に国土交通省と神戸市が「国道2号線等 神戸三宮駅前空間の事業計画」についてとりまとめが発表され、雲井通5丁目、6丁目で計画される新集約型バスターミナルや同施設と各種公共交通機関との連絡する三層アクセスについての骨子が固められました。また建設地に立つ中央区役所や勤労会館の移転先となる新中央区総合庁舎もいよいよ9月から着工予定とあり、再開発が進む準備が着々と進んでいます。そんな中で、現地で初めて具体的な動きが確認できました。
中央区役所の東側角で簡易仮囲いが設置されて作業が行われているのを確認しました。
櫓が組まれて地質ボーリング調査が行われています。地上30階 延床面積約10万平方メートルとなる再開発ビルの設計に向けて水面下では準備が進行しているようです。
再開発街区内には行政庁舎の他、ビジネスホテルの東横イン神戸三ノ宮Iが営業。まだ現時点では閉館がいつになるのかは定かではありません。少なくともあと2年は営業を継続するのではないかと思いますが、東横インとの契約次第です。コロナ禍の影響で稼働率が落ちている為、回復が芳しくなければ閉館時期が早まる可能性もあるのではないかと思われます。
そして再開発ビルのさんぱる。内部では入居機関の移転やテナントの退店等が続いているようですが、外目からはまだ普通に営業している店も多く、閉館の兆しはまだ目立って見られません。
幅員が小さく雑多なあじさい通りですが、再開発ビルとJR三ノ宮駅を結ぶ主要アクセス路となる為、再開発と同時に幅員拡大、電線地中化、植栽やベンチの整備等、大きく様変わりする事になるでしょう。
街区をグルッと一周しましたが、ボーリング調査が行われていたのは東角の一箇所のみでした。順次敷地内を確認していくのかもしれません。
バスターミナル、商業施設、大ホール、図書館等が入る再開発ビルの基壇部は高さが70m程あるようです。既存の庁舎は高さが40m程かと思われますので、これらより遥かに高い箱が立ち上がり、セットバックして更に100m近いオフィスとホテルの高層部が上に乗る形となります。上棟の近く神戸阪急ビルは高さ120m。ランドマーク性の高い建物ですが、これよりも45mも高いバスターミナルビルの存在感の大きさは今から想像しても期待大です。
2年後にはこれらの建物が防音パネルと足場に覆われて一斉に解体が始まります。ここまで一つの街区が丸ごと再開発される都心内の大規模プロジェクトは旭通4丁目以来でしょうか。3年後には数々の重機が並ぶ事でしょう。基礎工事を堪能するのに丁度良い歩道橋がありますが、一部が中央区役所に連結しているので、工事前に一緒に撤去されなければとは思います。
おまけとなりますが、葺合南146号線を挟んで東横イン神戸三ノ宮I向かいのアスコビル3号館の解体が始まっています。居酒屋が入っていた雑居ビルです。
隣接する朝日パーキングは解体されてコンフォートホテル神戸三宮に建て替えられました。このビルの解体後はどう活用されるのでしょうか。隣接するボーリング場と一体的に建て替えられ、今後、再開発で一変するこのエリアに相応しい建物になると嬉しい限りです。この道路もバス通りとしめ拡幅され、電線地中化も進められるでしょう。これまでB面だった街がA面に造り替えられるのです。
雲井通5丁目再開発計画 中央区役所敷地内で地質ボーリング調査を目撃! バスターミナルI期ビルの設計が進む?
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