三宮再整備

東遊園地のこども図書館デザイン発表 にぎわい拠点施設運営事業 優先交渉権者も決定



著名建築家の安藤忠雄氏から寄贈が予定されている東遊園地のこども図書館について、同氏から建物の具体的な提案概要が提出され、神戸市からその内容が発表されました。

建物は地上3階建、鉄筋コンクリート造で延床面積は約750平方メートル。建設予定地は東遊園地の南側部分に移設されているこうべ花時計に隣接しており、建築面積は約600平方メートルです。



花時計に沿って扇形に建設される図書館は内部が吹き抜け空間となっている他、公園管理棟とデッキで連結されます。外観はコンクリート打放しとなり、内部は木製の壁面書架で覆われた開放的な吹き抜け空間となります。まもなく竣工を控える大阪・中之島の「こども本の森 中之島」とほぼ同規模になる予定です。



この図書館を東遊園地の南側に配置する事で集客性を高め、人の流れを南へ引き込み、賑わいの増加やウォーターフロントへ誘う狙いもありそうです。南側は道路によって北側と分断されており、孤立した感もあるので、いっその事、道路の廃道と公園の一体化を検討すべきかと思います。



同時に神戸市は東遊園地の賑わい拠点施設運営整備の優先交渉権者決定についても発表しました。三者からの提案応募があり、最終的に株式会社村上工務店、一般社団法人リバブルシティイニシアティブ、株式会社ティーハウス建築設計事務所から構成される企業グループが優先交渉権を獲得しました。

提案された内容はこれまで神戸市が同公園内で社会実験として実施してきたアーバンピクニックを鉄骨造1階建の建物を中心として正式に展開する内容となっており、具体的にはイベント・プログラムに利用するスペースの貸し出し及びテイクアウト形式のカフェの営業を行います。村上工務店は三宮プラッツの改修工事も施工中で、都心再整備事業に積極的に関与しています。



公園全体については公園マネジメント研究所・エス・イー・エヌ環境計画室・空間創研設計共同体が再整備基本設計業務を受注しています。これらの企業グループが連携して今後、東遊園地の再整備を進めていく事になります。2022年までに北側の再整備は完了を予定しています。賑わい拠点の建設場所が定かではありませんが、パースから予測すると、芝生広場の南側に位置しているようにも見えます。こども図書館については現状はスケジュールは未定のようです。

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