三宮再整備

神戸市立磯上体育館が竣工・オープン 雲井通5丁目再開発の布石プロジェクトが完了

磯上公園の磯上グラウンドの北側を活用して、建設された神戸市立磯上体育館が7月19日にオープンしました。雲井通5丁目再開発を進める為、解体される神戸市勤労会館や同時に再編する生田文化会館にあった体育館・体育室機能をこの新体育館に集約しました。



この新体育館も最新公共施設として、同日にオープンした中央区総合庁舎や年頭にオープンした西区総合庁舎等と同様に木材等の自然素材を随所に採用した暖かみを演出しています。



体育館の南・西面の外周にはウッドデッキを構築して、オープンテラスにしました。



テラスの庇の裏側は木板で敷き詰められています。大会等で来館した競技者やジムの利用者の休憩場所にも活用される事になります。



体育館内は土木厳禁となり、エントランスで靴を館内靴に履き替える必要があります。



館内1階に卓球やダンス、武道等が行える多目的室、トレーニング室、2階に競技場を配置しています。



トレーニング室については平日朝7時から夜11時までの長時間の利用が可能で、周囲のオフィスビルに勤める人々や仕事帰りの市民もも積極的に活用出来ます。競技室は大会にも活用出来るので、



体育館北側は歩道と一体化した広場が整備されました。



コクマザサが植えられた花壇にはベンチも造り付けられました。



既存の街路樹を再利用しており、夜間にはライトアップを行なって周辺のにぎわいにも貢献する再整備になりました。



イーライリリーの本社もあるので、通りの改良工事を進めて、電線地中化と歩道のインターロッキングブロックによる舗装を全体に拡大して欲しい限りです。



建物の東側には平面駐車場と駐輪場が整備されました。



磯上グラウンド北側はフェンスに囲まれ、それを覆うように植物が生い茂って、鬱蒼とした裏通りの雰囲気が漂っていました。新体育館の完成で、見違えるように変化を遂げています。



ただ体育館と既存のグラウンドの間には何故かまだ仮囲いが残されています。ボール等が体育館に飛んでくるのを避ける為でしょうか。見た目は良くないので、見映えするフェンス等を設置して欲しいものです。



スタイリッシュな体育館が誕生しました。元々、スポーツ拠点である磯上公園内に体育館を建てるというのは合理的です。区役所庁舎と一緒に立地する必要性も特にありませんでした。グラウンドが狭くなった部分はポーアイに代替施設を整備。

雲井通の再開発を進める為、難解なパズルを解くように施設を移転させて、辿り着いた開発がここにようやく完了。晴れて、バスターミナルビルの建設が開始されます。

Before


After



神戸市立磯上体育館



事業者 神戸市
所在地 神戸市中央区八幡通2-1
建築面積 1,660.90㎡
延床面積 3,087.22㎡
規模 地上2階
構造 鉄筋コンクリート・一部鉄骨造
設計 石本建築事務所
施工 湊建設工業
完成 2022年6月30日

1階:エントランスホール、休憩スペース、多目的室、トレーニング室、男女更衣室・シャワー室、授乳室、パウダールーム、倉庫等

2階:アリーナ

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