三宮再整備

7月1日(月)より三宮クロススクエア整備に向けて社会実験実施 三ノ宮駅前で1ヶ月間の車線規制

2017年に策定された三宮再整備基本計画によって三宮クロススクエアと名付けられた三宮交差点を中軸に駅周辺を歩行者空間に改造する方向性が示されていましたが、新しいJR三ノ宮駅ビルやバスターミナルI期ビルが完成すると予想される2025年までを第1段階として、中央幹線を現状10車線から4車線減の6車線へと変更し、減少した車道を駅前の広場や歩道に転換。また新駅ビルが現広場の南西部分に拡大される為、残る東側を使ってロータリーを南北に回転する広場へと再編します。

今回、神戸市はこの2025年の第1段階を想定した6車線による中央幹線の運用を7月1日(月)〜31日(水)の1ヶ月に渡って実施する交通社会実験を行う事を発表しました。車線規制の対象となるのは三宮交差点から中央区役所前交差点の間約400mです。社会実験実施期間中は中央幹線に歩行者の横断歩道が設置された場合を想定した信号サイクルに変更し、交通誘導員が配置される予定です。

三宮クロススクエアを基本構想とした三宮再整備方針が策定されたのは2015年。既に4年が経過しようとしていますが、この間に具体的に目に見える再整備構想の前進はこうべ花時計が東遊園地に移転し、その跡に冷却塔が設置されたのみです(パークレットや元町駅前のベンチ、葺合南54号線は実績とは言い難い)。何故この実験を行うまでに4年もの月日を浪費したのでしょうか。

民間事業となる阪急・JRの両駅ビルは再開発に向けて前進はしているものの、建築工事を実際に推進しているのは阪急のみに留まります。

三宮クロススクエアについては今回の実験実施により、ようやく交差点改造に向けての準備開始を印象づける事になりますが、実験後にはその結果報告とその後の2025年までの具体的な整備スケジュールを必ず秋までに示す事を求めたいと思います。

今回の実験実施の発表で作成されたパース内にてうっすらと描かれているJR駅ビルと思しきシルエットにやはり我々の視線の矛先は否が応なく向かいます。さんちかと連絡する国際会館のようなボイド空間、JR三ノ宮駅中央改札とフラワーロードを連結するビル内の通路空間が描かれています。この公共空間の整備は駅ビル内部を斜めに横切る為、ビル内の商業フロアの回遊性にはマイナス効果をもたらし、店内の区割や形状にも支障が出る可能性があります。この公共空間の確保を求める市とビル内部の効率的な商業空間を整備したいJRとの間に激しい応酬があったのではないかと推測しています。

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POSTED COMMENT

  1. sirokuma より:

    阪神の西側改札付近から、180m?位の長いエスカレーターを設置してJR ポートライナー駅まで結んで6路線への往来をよくすると広報していたので、駅南のロータリーも含めたビルになると思っていました。
    でも、主要道の車線をこのように減らして大規模災害時・緊急時や交通事故時に支障はないのでしょうか?
    車線は簡単につぶせばいいと言うものでは無い、今のまま残し、新バスターミナル付近からマルイまで人工地盤でトンネル化して上部を広場として開放した方が良いと思う。

  2. NHK より:

    道路管理者は神戸市ですが、交通管理者は警察です。車線を止めるのも市の判断だけでは車線を止めることはできないと思います。

  3. 匿名 より:

    元町にしても三宮にしてもやはり事業が遅れる原因は警察との協議です。警察の許可が降りず廃案になった計画が多数あるらしいです。安全のためなら仕方がないのでしょうが…他都市はどうなんでしょうね

  4. ひで より:

    大規模なバスターミナル整備の、そのすぐ西側でこんなに車線減少して、スムーズに車が流れるのでしょうか?そごう前のバス停がイラストに載っていますが、停まったバスが本線にスムーズに合流出来るのでしょうか?なんだか非現実的な計画に感じます。

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