神戸市はかねてより表明していた須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業者の公募を開始すると発表しました。
約11ヘクタールに及ぶ一大リゾートパークの整備事業とPFI方式による民営化がいよいよ実現に向けて動きだします。
計画では老朽化した須磨水族園の建て替えと合わせて西端の市立国民宿舎シーパルの建て替えもしくは大規模改修、園内にカフェや売店の整備も含めた包括的な再整備となります。
この整備を行う民間事業者は水族館、ホテル、駐車場、カフェ等の整備費用を自己調達し、広場等の公共部分は市が整備費用を負担します。
既に民間事業者の事前登録受付が開始されており、6月中旬を期限として応募登録と対話議題書とされる事業提案書の提出が求められています。その後、対話とされるプレゼンが実施された上で7月上旬には結果の発表が行われます。そして9月上旬には事業者を正式決定するという流れです。
新港突堤西地区再開発で開業予定の水族館と須磨水族園の連携についても検討されるような話がありましたが、新港町の計画に続報が無いのはこの須磨水族園の民営化公募との絡みがあるからでしょうか。
神戸市・兵庫県の外国人観光客訪問数は奈良県にも抜かれて近畿4位だそうです。不動のツートップ大阪・京都が安定した成長軌道に乗っているのは確実にインバウンドに支えられているからです。九州が非常に元気なのも同じ理由です。人気観光地化は単に小売、飲食店、ホテルが儲かるだけでなく、それを目当てとする不動産やインフラ開発、恩恵を受けた企業や従業員による設備投資や消費も促し、ますます街の魅力や発信力が高まるという好循環が出来ています。
神戸市や兵庫県が何故、この流れに乗れていないのかをしっかり分析しなければなりません。
須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業者の公募開始
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