昨年末より取り沙汰されていた北神急行電鉄の買取による神戸市営地下鉄化。神戸市と阪急電鉄が譲渡の合意に至ったと発表しました。譲渡額は約200億円。北神急行は新神戸と北区谷上を結ぶ全長7.5kmの路線ですが、六甲山を貫くトンネルの整備費用が足枷となって初乗運賃が360円と高額に留まり、利用者数が低迷していました。これを打開する為の秘策が公営化によって市営地下鉄山手線に組み込み、運賃を同路線の水準に抑えるとしています。
神戸市は資産額400億円と査定される鉄道施設(駅施設、車両、線路等)を譲り受け、運賃改定の準備を進めます。改定後の価格は半額程度になるようですが、適用には国の認可が必要になる他、10月から実施される消費増税への対応もある為、2020年4〜9月からの運用となります。
今回の北神急行の譲渡劇は神戸市の発案で阪急に申し入れたのか、それとも阪急から市へ提案があったのかは定かではありません(後者のような気がしますが)。阪急にとっては譲渡によって一時的な損失は生じるもののお荷物路線をお払い箱にできるというメリットがあり、神戸市には都心-北区間のアクセス向上を図りたいという思惑がある為、Win-Winの合意と言えますが、背景には阪急と神戸市の将来へ向けた戦略的な互換関係もあるのではないかと踏んでいます。
阪急の最終目標は市営地下鉄への直通運転の実現です。既に着工している神戸阪急ビルに加えて、今秋にはそごう神戸店も神戸阪急へ転換します。三宮への投資を増やして阪急ターミナル化への布石を着々と進めているのです。そこへ今回の譲渡によって市との関係性は更に深まったと言えます。
今回の譲渡によって北区へのアクセス上の経済的ハードルが運賃改定によって下がる場合、谷上駅周辺は元より、接続する神鉄沿線の利便性向上や地価への好影響が期待できるのは事実です。また谷上からひと駅の新神戸駅は今後、駅前周辺の再整備が予定されており、駅前の複合商業施設である新神戸オリエンタルシティも今夏に再生を遂げる予定と、新神戸を取り巻く環境に色々な変化が見られています。もし阪急が地下鉄への相互直通運転を新神戸で接続するプランを採用した場合には飛躍的な発展を遂げる可能性もあります。阪急とのタイアップを高めていく事により、三宮と新神戸の二大ターミナルを活性化が可能になるのかもしれません。
北神急行を阪急から譲渡 市営地下鉄化へ
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裏六甲から三宮への運賃が神鉄経由よりも安くなり、
通勤定期のルートが変わる…これ自体は歓迎すべきでしょう。ただ、それで谷上界隈が活性化するか否かは別問題です。
結局のところ、アクセスのよい場所を占有する個人法人を「活気のある者」に入れ替えないと、「表六甲の市街地」や「西神方面」に勝てない気がします。(粟生線方面も同じ)
狭隘な裏六甲既存街区に手を付けないまま、山肌を削ってニュータウン開発…やりかねないので心配です。
私の理想としては阪急神戸線が梅田、新神戸、神戸三宮を直結することです。ですが実際長田接続案とありますしどうなるか分かりません。
神戸市としては新神戸の都心地位向上と神戸市営各駅が梅田と結ばれる事を考えると新神戸案が良さそうですが、阪急からするとどうなんですかね。対JRを考えると阪急神戸線で新幹線駅と接続することは大きなメリットになるとは思います。
西神・山手線沿線は市営しか走ってないので、再開発も官主体ですが、阪急と直通運転するとなると、民間主体の再開発も進むかもしれませんので、街の雰囲気も変わるのではないかと予想してます。早くして欲しいですね。
神戸市長のこの北区活性化はどういう意味があるんでしょう?
谷上はほとんど村と言っていい面積しかありません。
北神急行の市営化、運賃値下げは、ここにSOHO村を造成して、IT関連の企業を集積させて、商用に活動しやすい交通アクセスを支援する目的があるんでしょう。
シリコンバレーみたいにIT企業の集積するのどかな住商混合のまちづくりは理想的でもあるが、一歩間違えば完全な廃墟のまちづくりと言えます。
クリエイターや企業のオフィスに茅葺民家活用リノベーションで活性化したいのでしょうか?(笑)
しかし、もし本当に企業や人口が集積すれば、ほとんど土地のない谷上はタワーマンション街にする外なく、それでは市長の目論見と違ったものになると思います。
それでなければ、あの自然に恵まれた裏六甲一帯を開発するしかなくいかがなものか?
第一、神鉄の鈴蘭台周辺はどうなるのか?
アップルパークはスティーブ・ジョブズみたいなカリスマ創業者あってこそあり得るもので、かつてダイエーの中内功に代表されるようなメイン企業ありきのまちづくりです。
そのカリスマがいなくなった今、やがてシリコンバレーは企業が移転して廃墟化する可能性もあります。
神戸市長はわたしたちと同じ妄想するタイプですが、だいぶ方向性の違う社会主義妄想家タイプの人なのでこの人がトップでいる限りわたしたちはイライラに悩まされるでしょう。
北神急行線の市営地下鉄化は、市側からの提案です。詳しくはこちらを。
https://twitter.com/hankyu_ex/status/1111521156182482944
市会議員の広報誌みたいなのに、三宮接続案がほぼ確定と
書いていました。
公営を民営にする流れがある中で、珍しいことが、現実に起きましたね。
阪急と、神戸市の足並みがそろっているのであれば、そのパワーを、神鉄の改革に投じていただきたいです。
以前にも書いたように、三田~神戸空港を結ぶ、大動脈化を、図ってほしいですね。
非常に意識の低いコメントで恐縮ですが
北神急行電鉄のマスコット、北神弓子はどうなるんでしょうかね。ゆるキャラの中では野暮ったくなく、かつオタクやマニア向けでもなく良いマスコットキャラクターなので市営化した後も存続してほしいものです
阪急と三宮で接続するとなると、北神線はどうするか。空港まで伸ばせればよいですが、今の神戸の財政状況では無理でしょうね。
谷上と空港をつなげられれば、谷上を最先端企業の集積地にするプランもありうるでしょうが、主導してくれる民間企業がいるか?
大手デベロッパーは東京都心の再開発に経営資源を集中したいでしょうから、今は神戸までかまっていられないでしょうね。東京が一段落して副首都構想が具体化したら、ようやく神戸の再開発が本格化するような気がします。市長も中央の動向を読んで時間稼ぎをしている感じがしますしね。
何度もコメント申し上げて恐縮ですが、北神急行を買収して谷上までの運賃を抑えても、北区の活性化には、少なくとも直接的には貢献しないでしょう。
北区と西区北部(神鉄粟生線沿線)は人口が広い範囲に分散しているので、バスを使って神鉄の駅、神鉄の駅から谷上あるいは新開地、谷上あるいは新開地から三宮と2回以上の乗り換えの通勤を前提としています。
確かに、今回の北神急行合併で谷上から三宮までの運賃は安くなるでしょうが、乗り換えの不便さには違いはありません(三宮までの所要時間は短縮されるでしょうが)。
これなら兵庫区や長田区に住んだほうが便利でしょう。
また、通勤の際の交通費は会社が負担してくれることが多いので、交通費の抑制に大きな意味は見出せないと予想しています。
さらに、神鉄を使うメリットがなくなってきますので、神鉄が経営難に陥るのは間違いないでしょう。
谷上から安くて早い地下鉄に乗り換えてもらうことで新たな居住者獲得を狙っているのかもしれませんが、近年の職住近接傾向から考えると兵庫区あたりに居住した方が便利でしょう。
北神急行を神戸市営地下鉄に併合するくらいなら、神鉄をBRT化して新興住宅地から三宮までを乗り換えなしでつなげるようにした方が効果的であると考えます。
BRTまで思い切れない場合でも、阪神高速7号北神戸線と新神戸トンネルを利用した中距離高速バスで各新興住宅地から三宮を乗り換えなしで結べれば利便性は格段にあがるでしょう。一般的なバスでを使用するので、初期費用も格段に抑えられます。
もしかしたら、将来的な全自動運転車の登場やインターネットを介したテレワークの普及による職住近接トレンドの解消を見据えた政策なのかもしれませんが、拙速であるように思います。
今回の市営化は谷上だけではなく北神区全域の三宮への速達性・利便性の向上に寄与するのではないでしょうか。北神区に阪急のジオや商業施設が進出してくれれば、沿線の魅力向上になるでしょうけど。
新神戸接続は三宮~阪急方面で加算運賃がかかる可能性を考えると三宮よりも不利のような…。
市長の考える市営化による北神区居住者の増加が本当に実現するのか注視していく必要がありそうです。
たとえ北区活性化にはつながらなくても、自家用車から公共交通機関へのシフト自体が望ましいことなので、目的はともかく運賃値下げそのものは悪いことだとは思いません。
しかし、ここから北区活性化につなげようとするのは至難の業だと思います。やはり最先端の街になり得るのはポートアイランドであり、厳しい意見で恐縮ですが、今の神戸には二兎を追う余裕はないように思います。もし山でしか研究できないようなことがあるなら役立つかもしれませんが…。
ともかく、都心のすぐ近くに山がある住環境というのは大阪にはない特色なので、そこを重点的に訴えれば良いと思います。強いて言えば、高速道路へのアクセスしやすさも結構大きなメリットかもしれません。
多少は乗客が増えるかもしれませんが、期待しているほどの効果はないと思います。
現状、朝から出勤するときは北神急行を使っていますが、昼からの時は自動車で三宮まで行っています。なぜなら、谷上駅周辺の駐車場が満車で使えないからです。このあたりの事を改善しないと、神鉄で新開地経由の乗客の一部が切り替えるだけでしょう。
この案件について市長は北区や谷上周辺というより北神地区を考えた上での判断なはずです。子供がいる層を呼び寄せたい、そんな思惑が少なからずある様に感じます。もちろん谷上をベンチャー育成の場にしたい思惑等もあると思いますが、、、
北区全体で見ると人口減ですが、北神地区はまだ人口増加が続いてます。またこの値下げによって三田周辺から大阪梅田と三宮までがほぼ同金額か三宮の方が少し安い金額に抑えられるため、神戸中心部への通勤客、買い物客をより増やしたい思惑も感じ取れます。そのために北神区役所への格上げによる実質分区扱いや、北神図書館の移転拡大等そこそこに力を入れてるように感じます。
それぞれの都心にそこそこ距離があるとはいえ、約1時間で両都心部に行ける立地と高速等のアクセスの良さから庭付き一軒家を建てるには割安感もあり、大型商業施設もあるためファミリー層には比較的人気のある北神地区をなんとかテコ入れして延命させたいと考えている様な気がします。
あと現状でも谷上以北の神鉄ユーザーで新開地経由で三宮に行く方はほぼ居ないので、あまり神鉄の経営には影響ないかと思いますが、谷上以南の神鉄ユーザーやバスユーザーがどう流動するのかが気になります。
北区は、地震や台風被害が少ないように感じます。これから南海トラフの危険性が高まる中、ポーアイなどに重要な医療施設が集中してることに前から疑問です。
北区のアクセスが見直され、活性化することはいいことだと思います。