鉄道関連

鉄道事業各社が三宮駅に可動式ホーム柵を一斉設置 安全な駅運用へ一歩前進



阪神電鉄が神戸三宮駅の1番線と3番線に可動式ホーム柵の設置を発表しました。阪神沿線では初の試みとなる予定です。


設置されるホーム柵は電車の出入口付近に自動ドアが左右に開閉するスライドタイプです。ドア以外の部分は垂直の壁が設置され、ホームから線路への転落を防止します。


折り返し線専用の中央の2番線ホームには柵の設置は予定されていません。


今年10月から着工し、2021年春までの完成・稼働開始を予定しています。ホーム柵の設置工事は意外と工期が長いようです。電車の運行時間帯に工事を進める事が出来ないからでしょうか。


同じくグループの阪急電鉄についても神戸三宮駅にホーム柵の設置を既に発表済です。こちらも同様のスライドタイプのホームドアを1〜4番ホームの全てに設置予定で、阪神と同じく2021年春の稼働開始を予定しています。時期的には神戸阪急ビル東館・西館のリニューアルに合わせているのではないでしょうか。ホーム柵の設置と共にコンコースやホームの改修も同時に実施されるのではと予想しています。


一方、ホーム柵の設置工事を既に着工しているJR西日本の三ノ宮駅。JR西は複数のワイヤーロープが上下に稼働する昇降タイプのホーム柵を採用します。六甲道駅で実証実験が長らく行われてきましたが、大阪駅等で本格運用も始まっています。ロープ昇降式は安全面ではドアスライド式に劣りますが、コスト面では有利です。車両編成の長いJRはホームも長く設置コストの抑制が優先されるようです。大阪駅ホームもスライド式と昇降式の双方が混在しています。


こちらも工事は夜間に行われている為、実際の工事風景を見る事はありません。ただ少しずつホームに工事の進捗を示す様子が見てとれます。黒の仮設床にある場所に昇降装置を設置するものと思われます。三ノ宮駅のホーム柵稼働は今秋を予定。JR西日本は1日辺りの乗降客数が10万人を越える駅を設置対象としており、三ノ宮駅の他、神戸駅や明石駅でも工事が進められる予定です。


三宮でいち早くホーム柵設置に動いたのは神戸市営地下鉄三宮駅です。こちらもスライドタイプのホームドアを設置しました。


転落事故は後を絶ちませんが、海外の大都市で既存の地下鉄駅等にはホーム柵のあるケースは稀です。日本の大都市の駅は海外の都市以上に混み合う事も一因ですが、酔っ払って電車に乗る人が多いのも一因の一つです。各ターミナル駅が一日も早く安全になって欲しいと思います。この対策による電車の遅延解消・減にも期待大です。

関連記事
鉄道関連

阪神電車サービスセンター・定期券うりばがオープン 旧センター跡にはJR新駅ビル1階から接続するエスカレーターを整備予定

2023年1月24日
こべるん ~変化していく神戸~
阪神電車神戸三宮駅の東改札口の改札外コンコースに定期券うりばが完成し、21日より営業を開始しました。 定期券うりばなの …

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です