本日より供用が開始されるJR三ノ宮駅南側駅前広場の新動線。三宮ターミナルビルの本格解体を行う為、ビルに連結する歩行者デッキを全て封鎖し、代わりに新たな動線として3ヶ所に新たな階段とエレベーターを設置する工事が1月より行われてきましたが、全て完成しました。
そごう神戸店へ連絡するデッキとロータリーを接続する階段です。ロータリーの位置が嵩上げされて中央幹線より高い位置にあるので、デッキとロータリーの高低差は小さく、従って階段も緩やかで高さは無いので移動は然程、苦にはならないでしょう。
そごう方面からJR三ノ宮駅に向かうには中央幹線上空のオーバーパスデッキを通ってこの階段を下ります。
階段がしんどい場合や大きな荷物がある際にはエレベーターがあります。
仮囲いには案内表示を掲示。また三宮ターミナルビル撤去工事の仮囲いついてJR西日本はアンケートを実施する予定のようです。アンケートに協力するとイコちゃんグッズが進呈されます!
仮囲いとロータリーの間の通路を通って中央コンコースへと辿り着きます。仮囲いに掲示された帳票類ですが、基本的にターミナルビル撤去工事を対象としたものもなっており、工期は労災保険等成立票により来年5月末までとなっています。
西口から抜ける連絡橋から中央コンコースを結ぶ為の階段も開通。これまでにはない新鮮な眺めが広がっていました。
ポートライナー改札前の階段は新設された階段では最も長く高さがあります。
これを上るのはしんどそうなので敬遠する人々は東口コンコースに連絡する既存のエスカレーターへ流れる可能性があります。
もっぱら下り専用で利用される可能性が高いかもしれません。
これで三宮ターミナルビルの本格解体を始める準備が整いました。しかし新駅ビルの概要は未だ発表されず、遂には広島駅に追い越されてしまいました。水面下ではもう殆ど計画概要は固まっているのではないかと思いますが、それを発表するには至れない理由とは一体何なのか。
本日午後に急遽、神戸市とJR西日本が電撃共同記者発表を行うなんて展開になっていないでしょうかね…。年度内に発表するとすれば、解体を始めるこのタイミングしかないと思います。次週からは三宮ターミナルビルの解体工事の模様をお伝えする事になるのでしょう。建物全体を上から順次取り壊していくような方法を採るのか、それとも神戸阪急ビルのように部分的な解体を進めるのか。まずは閉鎖されたデッキが真っ先に取り壊されるのではないかと思われます。
JR三ノ宮駅ターミナルビル解体撤去準備工事 エレベーター・階段新設工事完成!
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新しい三ノ宮駅ビルの計画は本当に3月中に発表されるのでしょうか。
悲観的な見方で恐縮ですが、三宮ツインタワー計画が発表されない限り三宮駅ビルの青写真も公開されないように思います。
前にshirokumaさんがコメントなさっていた中に「容積率の緩和」についてのお話がありました。
容積率については他のブログでも言及がありましたが、600%を上限としているようではJRも新駅ビルを計画できないでしょうね。
ミント神戸のように1200%の特例を認められた建物が目の前にある状態で、「同じく目の前の三宮ツインタワーも1200%や1400%の特例緩和となれば、うちの新三ノ宮駅ビルは600%にとどまるのでは…」とJRが考えるのも自然です。
そんな小規模な駅ビルではJRも駅ビル開発の費用を回収できないでしょう。
私は、三宮ツインタワーも新三宮駅ビルもすべて容積率は1200%でも1400%でも許容すべきと思います。
むしろ、神戸市全域で容積率の規制は大幅緩和か撤廃するべきではないでしょうか。
JRに容積率の大幅緩和か撤廃の保証をすれば、新三ノ宮駅ビルの計画の詳細はすぐに出てくるでしょう。
神戸市は「駅ビルが大きくなりすぎると、人が駅ビルから出てこなくなって、駅ビル以外の三宮が衰退するのでは…」と考えているようですが、それは神戸のポテンシャルに対する過小評価です。
逆に、人を多く集めるためには三宮ツインタワー、阪急駅ビル、JR駅ビルが一体となって大規模な再開発をする必要があります。
小手先の小規模再開発では、大阪のグランフロントや新大阪の大規模再開発の中で埋もれてしまい、見向きもされません。
大規模な再開発が人を呼び、「せっかく三宮に来たし、新しくなった駅ビルと一緒にセンター街も見ていこうか」と思わせる空気が生じるのです。
オリンピック、万博を控え、インバウンド最盛期の今が三宮再開発の最大のチャンスであるのにも関わらず、それを逃してしまうのは下策中の下策でしょう。
ツインタワー、阪急、JRの駅ビルが容積率1200%以上で一気に建っても、三宮にはそれだけの大箱への需要がまだあります(このままではその需要もなくなっていくでしょうが)。
延べ床面積を広げて坪単価を抑えることができれば、結果的にオフィスの賃貸料が安く抑えられるでしょうから、大阪のオフィス需要を引っ張ってくることもできるでしょう。
増加したオフィスと、大阪・京都・兵庫県各地への交通の利便性、高層化によるマンションの賃貸料の抑制の3つを武器にすれば盛り返すことは、まだ今の時点なら、可能ではないでしょうか。
あまりネット上では言及されていませんが、私の肌感覚として近年人口が増えている北摂よりも、神戸・阪神間を含む西摂の方が地価・物価も安く過ごしやすいので、そこにねじ込んでいければ、人口増加に転じることも夢ではないと思います。
JRは大阪駅で好評のLucuaの神戸店を三宮に出したいと考えているとの話をどこかで読んだ覚えがありますが、「そごう(のちの神戸阪急)が目の前にある三宮でもLucuaはやっていける、それだけのポテンシャルが神戸にはある」とJRは踏んでいるようです。
当の神戸市が神戸を過小評価して、容積率や高さに規制をかけているようではこれ以上の発展はありません。
規制さえなくなれば三宮の再開発は自然といい方向に向かうでしょう。
ここは勝負をかける時です。
ミント神戸ビルは容積率1600%です。今回のJR三ノ宮駅ビルの容積ボーナスは1600%確定ですよ。
住宅都市局都市計画課が言ってますから。特定用地指定されているJR三ノ宮駅周辺は、1600%容積率緩和です。だからJR三ノ宮駅ビル、バスターミナルビル、神戸そごう、さんセンタープラザは公共貢献あればみな最大級容積ボーナスが与えられます。阪急神戸ビルも700~800%の容積で建設されてますが、ボーナス措置を受けています。市営地下鉄の相直が成功すれば阪急は新駅ビルをツイン化するでしょう。
kkbbさん
本当ですか、1600%ならよかったです。
ではじきに計画も発表されるでしょう。
ミント神戸の容積率の数字が間違っていたようで失礼しました。
kkbbさん
ついでに教えてほしいのですが、住宅都市局都市計画課の決定はどこで知ることができるのでしょうか。
非常に重要な情報でありながら、大々的に公表していないように思います。
kkbbさんの身元が割れる可能性があるならば、この質問は無視してください。
また情報公開に関連して、JRは住宅都市局都市計画課が容積率1600%を認めることを知っているのでしょうか。
神戸市からJRに対して正式な容積率の回答がなければ、JRとしては計画決定に二の足を踏んだままになるでしょう。
簡単なことです。わたしは直接住宅都市局に行ったり、電話して聞いています。
最初は多少、時間がかかりますが、何度も話すと深い事情を話してくれますよ。
職員もサヨク市民団体に用心して最初は当たり障りない会話でしたが、そうでないことが分かるとだんだん色々話してくれます。
kkbbさん
左様でございましたか、ありがとうございます。
かなり積極的に聞きにいく必要があるのですね。
ということは、新しいJR三ノ宮駅ビルの容積率1600%はあくまで「内定」状態で、公表には至っていないということですね。
ならばやはりまだJRには伝わっていないでしょうから、JRからの計画詳細発表はだいぶ先になるでしょうね。
しん@こべるんさんの期待していらっしゃった「今年度中のJR新駅ビル計画詳細発表」は残念ながら期待できない気がしてきました。
それと気になったのは、阪急三宮の駅ビルの容積率です。
確かにバスターミナルなどの公共性の高い施設は設置されませんが、700%から800%であれば、JR新駅ビルやミント神戸の半分の容積率に留まることになります。
神戸の再開発の大きな部分を担うことが期待されている阪急に対して、あまりにも酷い仕打ちのように感じました。
概算ですが、グランフロントでも、梅田阪急ビルでも1300%から1600%程度はあるようです。
摂津国人さん
神戸阪急ビル建替は鉄道駅舎全体を敷地面積とみなし、7100平米が対象となっています。東館の敷地のみであれば1000平米程度ですので1600%のボーナスを与えられても28500平米の新ビルは建てられません。JRの場合、駅前広場も同社の保有地で1.4万平米ありますし、鉄道駅舎までを含める事が可能であれば2.5万平米以上の敷地面積と捉える事が可能になる筈です。すると容積率緩和がなくても阪急同様に高層ビルの建設は可能です。
しん@こべるんさん
ご教示いただき、ありがとうございます。
知らないことがいっぱいありますね。
あまりにも再開発のスピードが遅いので悲観的になっていましたが、お話を伺ってちょっと安心しました。
むしろこれらのプロジェクトが一気に成立した時には、相当な規模の再開発になりますね。
震災から25年近く経過し、災害復旧債がようやく完了したので、神戸はこれからなのかもしれません。
今夜はよく眠れそうです。