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竹中工務店の施工で本格的な工事が開始された三共生興スカイビル跡地で計画されているWDB三宮ビル。ステージフェリシモやジーライオンアワーズビル等に続き、新たな企業ビルプロジェクトが始動しました。
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プロジェクト概要
(仮称) WDB三宮ビル新築工事
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2022/11/wdbsannomiya00.jpg)
所在地 神戸市中央区江戸町101番地、102番地の1、102番地の2
事業者 WDBホールディングス
敷地面積 1,843平方メートル
建築面積 1,549平方メートル
延床面積 11,039 平方メートル
高さ 40.8 メートル
構造 鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)
規模 地上9階 地下1階
建物用途 オフィス
設計 株式会社小野設計
施工 竹中工務店
竣工予定 2025年1月
現在の状況
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/04/wdibuild27.jpg)
仮囲いの外からも確認できる重機投入。完成された街・旧居留地で行われる建設工事の殆どは京町筋の東側に集中しており、これまでもこの江戸町筋を中心にビルの建て替えプロジェクトが行われてきました。一方、西側では震災復興期以降は、片手で数える程度のプロジェクトしか進められていません。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/04/wdibuild25.jpg)
更地化された敷地内にクローラークレーンや油圧ショベルが稼働している他、安定液プラントも設置されています。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/04/wdibuild26.jpg)
現在、進められている工事はまだ新築ビル本体の建築工事ではなく、三共生興スカイビルの残した地中障害物の撤去工事です。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/04/wdibuild33.jpg)
地下階の躯体撤去は完了している模様ですが、その更に地中の杭等の基礎はまだ残されている為、この撤去を行った上、新たに杭の築造を行うものと思われます。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/04/wdibuild30.jpg)
オールケーシング工法に使われる全周回転掘削機が確認出来ます。ケーシングチューブと呼ばれる内部が空洞の鋼管を強力な高トルクで回転、圧入して、内部にある地中障害物を破砕・切削します。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/04/wdibuild35.jpg)
更にこの中にハンマーグラブと呼ばれる器具をクローラークレーンで、ケーシングチューブの中に吊り下げ、内部の土砂や破砕・切削された地中障害物を取り出して撤去します。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/04/wdibuild34.jpg)
同じ重機を使って、新たに場所打ちコンクリート杭の建て込みを行う事も出来ます。
しかしながらまだ肝心のWDBホールディングスからはこのビルの着工についてまだ何も公式発表は出されていません。ビルの活用・運用方法についても気になるところです。
![](https://koberun.net/wp-content/uploads/2023/04/wdibuild31.jpg)
同じ江戸町筋の100m北側で解体の進む神戸銀行協会ビル。こちらで計画されている旧居留地91番地プロジェクトは、既存ビル解体を終えて7月に新築ビル本体の着工に漕ぎ着ける予定です。江戸町筋にはまだ時間貸しパーキングとして使われている土地もありますし、発展余力を残しています。
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ブログ記事とは関係ないですが、ロレックス神戸店の移転先の隣には、ジョルジオ・アルマーニができるようです(仮囲いの中に、エンブレムが確認できました)
そうなると、今のアルマーニも明海ビルから移転になるのでしょうかね?
WDBホールディングスのこの投資は生保・損保が一般的に建設するテナントオフィスビルと違い、WDBがグループ企業集積を含め自らの重要拠点(本社もしくは地域本部)を神戸に設けるものと勝手に想像しています。ちょうど播州信用金庫が神戸本部を建設したのと同じような位置付けでしょうか。
都心に企業資産としての自社ビルを建設していただく事は市内就業者の確実な増加につながり地域経済に多大な貢献をしますが、反対の場合は大きなダメージとなります。これは多くの在阪の大企業が北浜・本町の本社資産を売却し、東京転出を続け地盤沈下を招いている関西の現状が物語っています。