三宮

FACTORY Shin 三宮本店の閉店が仄めかす事は?富士ビル建て替えの可能性はあるか?



ポートライナー高架軌道のある国道2号線沿いで三ノ宮駅とも至近距離にある富士ビルは1961年5月竣工と駅周辺でも古参の建物です。1-2階は店舗、3-6階は住宅・SOHOという用途です。



このビル1階の中核テナントとして長年に渡り営業していたパティスリーカフェの「FACTORY Shin 三宮本店」が昨年末に閉店しました。同店やブランドを運営する株式会社シンケールスの登記上の本社のある場所です。



閉店理由は店舗移転との事ですが、まだ新本店の出店先は計画中で明らかになっていません。店舗内装は既に解体が進められています。

長年に渡って親しまれていたカフェ店舗の閉店を残念に思う人々も多い事でしょう。全国に展開する他店舗は営業を継続しており、あくまでも本店のみの閉店に留まります。



さてこのFACTORY Shinの閉店に先駆けて、1階北側のテナント区画も空きになっています。以前はBARがあったようですが、殆ど情報は見つかりませんでした。まだ中央には美容サロン、2階にはマッサージサロンが営業しています。



築61年の富士ビルですが、5年前の2018年にリニューアルを行なっており、「ALT KOBE」という別名称も与えられました。耐震化工事も実施されたようです。

今回のテナント退店が何を仄めかすのか。建物はリニューアルしてから間もないので、通常であれば建て替えという選択肢は考え難いですが、三宮エリアの不動産取引活発化が顕著になり始めている昨今、この一等地においての建て替えで大幅に収益性の向上を図る事が可能かと思います。



もし本当に建て替えが進行するのであれば、北側に隣接し、既に建て替えが完了した阿波銀行神戸支店ビルと共に一体的に再開発して欲しかったですね。

南側の林ビル・サウスビル建て替え、昨日取り上げた磯上通7丁目のタイムズ跡等、新しい開発計画の兆しが出てきている中、富士ビルについても今後の展開に注視したいと思います。

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