神戸三宮阪急ビル

阪急三宮ビル計画始動の布石!?

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個人的に今年最も期待している事は神戸阪急ビル東館の建替計画始動です。昨年、阪神阪急電鉄社長の角氏は震災から20年の今年に着工したいと抱負を語っていました。様々な報道から商業、オフィス、ホテルの複合ビルで100m以上の高さとなることが計画の概要ですが、市の三宮再開発構想がまとまっておらず、阪急・JRとの連携を取っているのかどうかもはっきりしません。しかし阪急側は神戸市の思惑をよそに水面下では着実に神戸阪急ビル東館の建替を進めるための準備を進めているのかもしれません。昨年8月には既存ビル内の鉄道関連設備の移設を2月から開始し、乗換スペースも広げる意向であると日経新聞が報じていました。

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既存ビルの建替には営業中のテナント移転が付き物です。同駅ビルの中核テナントであるイカリスーパーがビル建替中の移転先を探しているという情報を読者の方から頂いておりましたが、先日、別の方からJT神戸支店跡地に和田興産が計画中の分譲マンション低層階に同スーパーが進出する構想があると教えて頂きました。敷地面積から考えると、建物の建築面積も大規模になりそうですので、商業床も現在の駅ビル店よりも拡大することになるでしょう。周囲には分譲マンションが急増中であり、駅ビル内の狭い店舗よりも品揃えを豊富にできる広い新店開業は同スーパーにとっても魅力的なのかもしれません。コープが建替・規模拡大を行ったのも、ライフが下山手に進出したのもこの地域に有望性を見出したからでしょう。

しかしながら、現地はまだ遺跡発掘作業中ですので、建物本体着工は早くても半年先位かと思われます。その後、建設工事に1年半掛かるとすると開業まではあと2年は掛かると思われます。

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このJT神戸支店跡地への進出が本当だとすると、このイカリスーパーの動きから読み取れる阪急新駅ビルのプロジェクトのスケジュールがこれに連動するのかどうかを注視する必要があります。JT跡地の新店開業まで駅ビル店が営業できるのかどうか。もしくは既存ビル解体開始と同時に休業し、新店の開店までの一時期は神戸の都心から姿を消すのか。それとも更に暫定開業先を模索しているのか。

何にせよ入居テナントが移転先を具体化させているということで、何も動きの見えてこない阪急駅ビルの建替計画は水面下で確実に動き出しているようです。次に来月から開始が予定されている「既存ビル内の鉄道関連設備の移設」がスケジュール通り開始されるのかに注目が集まります。この動きが出てくれば、ようやく目に見える形でビル建替が進み始めることでしょう。



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POSTED COMMENT

  1. Uターン より:

    私は震災時当時1歳半だったので阪急三宮ビル(震災前) がどんな感じの建物かが写真でしかわかりません。
    とてもユニークな建物だったんだなと写真を見て思いました。
    どのようなビルに生まれ変わるのか大変期待しております。

  2. ミール より:

    先日は以前のJT跡地の記事に間違って投稿して失礼いたしました。
    阪急の新ビルが出来た時には、いかりに代わって、雰囲気の似た他のスーパーが入居するという情報を聞きました。JT跡地のマンション低層部にいかりが入居するというのに符合する感じですね。
    駅の下のヒズアンドハーズ と杵屋系列の喫茶店と天丼店が閉店して、あの部分を改装するようですが、どうなるのでしょうね。

  3. しん@こべるん より:

    Uターンさん
    震災当時は私も海外にいたので実際に当時の状況を知りません。日本に帰国した時にはすでに現在の暫定ビルとなっていました。旧ビルもうる覚えでしかありませんが、ビルの存在は今のミント以上に三宮にとって重要であったかと思います。当時と同様に三宮にとって、神戸にとってなくてはならない存在にもう一度生まれ変わって欲しいですね。

    ミールさん
    都心型スーパーには一定の需要があるのでしょうね。雰囲気の似た他のスーパーとは成〇石〇等ですかね。「ヒズアンドハーズ と杵屋系列の喫茶店と天丼店が閉店」-今後の駅ビル建替と連動した動きでしょうか。

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