神戸貯金事務センター跡

神戸貯金事務センター跡地再開発

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解体された神戸貯金事務センターの跡地は三井不動産に売却されました。同社がここにどんな建物を計画しているのか大きな期待を寄せていましたが、ブログ読者のとまさんから「建築計画のお知らせ」が現地に掲示されている事を報告頂きましたので、早速、確認してきました。

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用途: 分譲共同住宅
建築物の敷地面積: 3,845.30平方メートル
建築物の延床面積: 35,195.21平方メートル
建築物の高さ: 59.99m
建築物の階数: 地上20階
着工予定: 平成27年4月初旬
完成予定: 平成29年4月末日
建築主: 三井不動産レジデンシャル関西支店
設計者: 熊谷組関西一級建築士設計事務所
工事施工者: 熊谷組関西支店

う~ん・・・非常に残念。高さ100mを越えるタワーマンションにはなりませんでした。これだけの敷地を有していながら。大阪の都心だったら間違いなく超高層建築になっていたことでしょう。やはり景観条例が大きな影響を及ぼしたとしか言いようがありません。計画されるのは地上20階、300戸の分譲マンションです。似たような規模だと、現在、三宮の浜辺通で建設中のワコーレシティ神戸三宮があります。三宮のプロジェクトも敷地が広大だっただけに正直残念な結果でしたが、それに続いてこの貯金事務センター跡まで20階・59.99mに抑えられてしまうとは。

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ここに至っては建物のファサードや配置計画に期待するしかありません。周囲のマンションはファミリア本社のファミリアホールの意匠を低層部のデザインのベンチマークにしています。このあたりがどう設計に反映されるのでしょうか。現実的には栄町通とハーバーロードに沿ってL字型の建物を建てる配置ですが、やはり場所柄、ワコーレシティ三宮のような板状の高層マンションにはなって欲しくはないのですが・・・。着工は半年後の来春です。



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POSTED COMMENT

  1. map より:

    非常に残念です。是非低層部に商業施設やカフェを併設して街の活性化に役立ってほしいですね。
    姫路駅前の再開発もオススメですよ。北口はまるで北欧の駅前のような開放感で、その周辺ではまだまだ再開発が進行中です。

  2. 灯り より:

    こべるんさんはじめまして
    いつも読ませて頂いています。ありがとうございます
    神戸の街の発展して行く様子がよく分かるワクワクするような素敵なブログですね

    タワーマンションについてなのですが、神戸市長の久元さんが最近のブログで触れてらっしゃいますね
    あまりタワーマンションが増える事に関しては前向きではないようです

    個人的にはタワーマンションの外観が好きなので増えるといいなと思いますが、久元市長の意見も納得する部分はあります…

    どちらにしても、デザイン性のある素敵なマンションが建ってほしいですね♪

  3. 96ships より:

    個人的な意見ですけど、60mでも結構高い方ではないかと思います。レジデンス•ジアーバネックスだけでも、圧迫感を感じられそうなのに、それに加えて100m級の建物が建てば•••。レジデンス購入者には、気の毒ですし、一部分だけに高層ビルが林立するのも神戸らしくないと思います。

  4. しん@こべるん より:

    mapさん
    残念ながら商業施設が併設される気配はないようです。姫路にはとんっと行けていません。再開発の状況は非常に気になっています。機会を見つけて足を伸ばしたいと思います。

    灯りさん
    久元氏の意見には一定の理解はできます。ただ規制というのは市場の原理に逆らうもので、行政の介入はすべきではないと思います。

    96shipsさん
    寧ろこれだけの敷地に高さを抑えて建物を建てようとすると、建築面積は増大してより通りに面して圧迫感のある建物になってしまいます。高層化することで、建築面積を抑えて、敷地に公開空地を大きく設けられれば、周囲への圧迫感も軽減されたはずです。万遍なく高層建築が立っている神戸ですが、今後は都心エリアと一部の駅前地区のみに高層ビルが集中するようになっていく方向のようです。

  5. sirokuma より:

    私見ですが。

    60m以下に抑えるのは、開発期間を含めた工期短縮が主目的だと思います。超高層建築物(60m超)は指定性能評価機関の審査を経て国交大臣の認定を受ける必要があります。これだけでも工期が3~4ヶ月は掛かりますし建築工期自体も伸びます。

    マンションの市場価値(販売価格)の上昇はさほど期待できないなか、建築費と土地代金は上昇傾向にあります。今後の市場を考慮すると(震災復興・東京オリンピックなど)建築費は人手不足で良くて高止まり、下手すればもっと上昇するかもしれません。
    建築費変動が読めないのは、当のゼネコンも同じなのでしょう。超高層マンションの受注は控え気味です。地方においては、今後もこの流れは変わらないでしょう。

    でも、和田興産がそう判断するのならgood job と思うでしょうが、天下の三井ですもんね。もし三菱地所や野村が落札していたら迷わず超高層にしたんじゃないかと考えてしまいますね。
    そう思いながら考えてみると、神戸市で三井が手掛けた超高層ビルって新神戸の奴しか思い浮かばないですね。

  6. しん@こべるん より:

    sirokumaさん
    環境アセスメントですね。なるほど。そのような視点もありますね。

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