大丸前明石町筋です。緑の生い茂る清々しいこの通りの先には国道2号線があります。そしてその2号線沿いには・・・
南側に旧神戸水上警察署の建物があります。同署はポートアイランドに新庁舎が完成し、今年の年初より業務を移転。今夏より旧庁舎の解体工事が開始されました。
神戸市はこの旧庁舎の老朽化や耐震性に問題があったことを機に、同庁舎及びその周辺に立つ波止場町の建物をすべて撤去し、都心より直接、海が臨める空間の創造を計画しています。これら2号線南側にそびえるビル群のすぐ裏側には波止場があり、確かにこれらの建物がなくなると、眼前に解放感あふれる景色が広がることでしょう。水上警察署の移転と撤去はその計画実現に向けての第一歩となります。
しかし隣接する神戸第二地方合同庁舎は水上警察署より遥かに大きな壁のような建物で、この庁舎が移転しない限りこの計画は前進しません。しかしながら現在、同庁舎は耐震化工事の真っ最中。国と市の思惑は必ずしも一致していません。移転には移転先の敷地と新たな建屋が必要となります。近隣にこれだけの規模の建物を建設する敷地があるとすれば、ホテルオークラの北側位でしょうか。
市役所2号館を建て替えて高層化し、これら国の出先機関の新たな受け皿にはできないものでしょうかね。
海岸通り沿いのこのビル街は壮観で好きな景色のひとつですが、この南側のビルの壁が無くなってしまうと北側のビル群とのバランスはどうなるのでしょうね。
反対側の方向からではありますが、この地が完全にフラットな広場になるとこんなに開放的な景色が広がることになります。都心から最も近い親水エリアになるのは間違いないですが、この景観の実現には阪神高速の高架撤去も必要になってきます。
ひとまず神戸水上警察署の撤去により計画実現への第一歩を踏み出しました。今後どれ位の年月が掛かるのかは定かではありませんが、粘り強く事業を進め、それに伴う再開発も同時進行で行われていくべきかと思われます。
最後はおまけですが、海岸通りに林立する近代建築と高層ビルの重厚感のある風景です。
神戸水上警察署の解体開始
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海側を開けてもあまり意味ないような気もしますが…。
奇しくも、市長選の公約としてかしの氏が、神戸版セントラルパーク構想を打ち出していましたね。市役所2号館と3号館を潰して公園にし、市役所の各課を再編して新長田へ分庁し、同時にノエビアスタジアムや市場跡にテコ入れして地下鉄海岸線の黒字化を目指すと…。黒字路線の山手線は民営化すると…。と、これらが、もし実現すれば阪急が地下鉄を買い取り三宮での相互乗り入れとかより大規模な駅前再開発とか一層現実味を帯び神戸の経済もダイナミックに動き始めそうで面白いなぁと妄想していたところです。
言うは易く行うは難しは、隣の某市長を見てると分かりますけどね
開ければ確かに魅力的な空間になるんでしょうけど、メリケンパークで十分なような?もっと三ノ宮側からメリケンパークにスムースにアクセスできるようにしてほしい。(その一環なのかもしれませんけど)
個人的にこの庁舎問題に固執するのは、ポーアイしおさい公園から六甲山が見えるようにしましょう計画並みに不要なものだと思います。
sirokumaさん
確かに樫野氏の大胆な提言は実現できるか否かは別として興味深いですね。しがらみの無い人にしかできない改革に期待したい気持ちは確かにあります。
名無しさん
コメントする方は必ず名前を入れてください。
yuudaihatchetさん
都心エリアにもっとも近い水辺を考えると、距離的にどうしてもここになってしまうのでしょう。横浜の山下公園をイメージしているのではないかと思います。
樫野氏の公約のチラシを見て驚きました。
いわゆる「神戸セントラルパーク構想」ですが。
三宮駅前の開発は超高層ビルではなく、低層ビルにするそうです。
つまり山から海が見渡せるようにするためだそうです。
ビルの高さ制限をすることが、リベラルでもあるとでも言ったような変な風潮があるんでしょうかね?
ビルの高さ制限より、阪神高速の地中化とかをしないと、景観はほとんど変わらないと思いますが。。
なんか視点がずれてる気がします。
海側を開けるのは一歩前進だと思いますが、現実問題として高速道路に視界を遮られて親水公園としては面白くないと思います。
高速道路の撤去あるいは地下化はムリだと思いますから、この場所を埋め立てたらどうでしょう。第一突堤の基底部あたりからメリケンパークの中ほどまで埋め立てる。そうすれば、モザイク、メリケンパーク、第一突堤と海辺の景観を楽しみながら散策できるのではないでしょうか。もちろん遊歩道の整備や要所にしゃれた商業施設を配置する必要がありますが。
モザイク、メリケンパーク、第一突堤を来街者がストレスなく散策できれば必ず相乗効果があると思います。現状はそれぞれ個別の計画案のようで気になります。それらを結びつけて、一体的に考えることが大事だと思います。
あとは陸側との連続性をどう確保していくか、これも悩ましいことですがいずれきっといいアイデアが出てくると思います。
連続投稿ですいません。モザイクからメリケンパーク、第一第三突堤あたりまでの海辺を、市はどのような方向性を持って開発計画を進めようとしているのかいまひとつわかりません。具体的には車を優先するのか、歩行者の散策を重視するのかという所です。今回の親水公園は陸からの景観確保と来街者の散策道との意味合いがあると思うのですが、一方ではメリケンパークの海側に駐車場を整備しています。駐車場は景観としてはあまりいいものではないと思います。非日常の美しい空間も駐車場で現実に引き戻されます。車での利便性を優先しすぎて景観をスポイルしていると思います。
これから第一突堤周辺を整備するのであれば当然モザイク、メリケン、突堤の回遊性の確保を考えるでしょうから、スペースがあるから駐車場をという発想は改めてほしいものです。どうしても駐車場が必要なら周囲を植林して見えにくくするという手もあると思います。非日常にこだわってほしいです。
個人的には散策するのにちょうど良い距離ですから徹底的に歩行者目線での開発を期待したいです。