こべるん ~変化していく神戸~
空撮

第11回 みなとまつり -ヘリ遊覧-

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去る7月16日の海の日。梅雨明けらしい快晴に恵まれたこの日。前日の15日と2日間に渡ってメリケンパークを中心に第11回みなとまつりが開催されました。会場では多くのイベントが開催され、連休と相まって多くの人が訪れていました。

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様々な船舶が中突堤やメリケンパーク周辺に集った他、15日には航空ショーも開かれ、ドイツ製エアロバティックス専用機 エクストラ300Sを使用した曲芸飛行が披露されました。私もとある展望台からその様子を見ていましたが、それは見事な飛行でした。でもこんな市街地上空でもし何らかのミスで失敗したら…と考えるとちょっと怖いですね。こんなショーが見られるのも神戸空港が開港したおかげですね。

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さて、私にとっての「まつり」は何と言ってもこれです!

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年に数回あるかないかの低予算で空撮ができる貴重な機会。しかも当日の天気はド快晴!乗らない訳にはいきません。遊覧飛行を運行するのは、学校法人ヒラタ学園。

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今回、搭乗した機材は「ユーロコプターEC135」。巡航速度は時速254km。前回の空撮で搭乗したロビンソンヘリコプター社製「R44」と比べると遥かに大型です。ユーロコプターと言えば、つい最近、神戸空港に事業所を開設したばかりの仏発祥の国際的な企業です。

遊覧飛行で悩ましいのは座席の位置です。通常、最良なのは運転席の横ですが、今回の飛行はメリケンパークを発して南下し、和田防波堤上空で北へ旋回して戻ってくるというコースなので、前回のように都心上空は飛行しません。従ってどこの席に座るのがベストなのか、チケットを買って並んでいる間、ずーっとあれこれ思案していました。

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結局、進行方向右側に席を確保。離陸後すぐにウォーターフロントに並ぶ神戸の代表的な建造物群のベストショットを収めることができました。まだ高度的には100mに達していない程度でしょうか。

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これから1年間で大きな変革を遂げるハーバーランド。街開き以来の最大規模の再生プロジェクトが進行中です。まずは先行してニューオータニ跡にホテルクラウンパレス神戸が7月26日に開業します。ハーバーランドセンタービルの外装改修工事も進み、商業施設棟に関しても近日中に動きが出てくるかもしれません。ダイヤニッセイビルやモザイクの再開発も着々と進行中。空白地のプロジェクトも始動を待っています。

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兵庫突堤は釣り人のメッカでしたが、大部分が閉鎖されてしまい、限られた場所となってしまいました。花火の観覧にも人気が高かった場所です。川崎重工の造船事業を取り巻く環境は、需要の大幅減や韓国・中国との競合によって非常に厳しいものではありますが、同社は事業の継続を自社単独で行なっていくようです。神戸製鋼といい、神戸をリードするこれらの企業の気骨と気概は頼もしい限りですね。

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さて、先日、イオンモールの進出が明らかになった旧中央卸市場跡と移転開業した現在の市場です。多くの運河に囲まれている環境ですが、親水というメリットは現状、全くと言っていいほど活かされていません。モール開業時には、運河沿いにプロムナードが整備されるようです。ハーバーとの競合は避け、施設間にシャトルバスを設けたり、共通イベントの開催等、両施設がイオンによって運営されていることをアドバンテージに変え、相互連携した形で双方の発展に繋がる方針が望まれます。

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神戸ホームズスタジアムの後方に広がる神戸の西部副都心・新長田。大丸撤退後の新施設の内容に自ずと注目が集まります。今後の再開発の行方にも影響を与えかねないので、しっかりとしたビジョンを持った企業による運営を望みます。

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こちらは長年の造船事業に終止符を打った三菱重工神戸工場。眼下のドックから同工場最後の商船となる商船三井向け自動車運搬船「エメラルドエース」が建造され、3月に進水。同工場造船事業100年の歴史は幕を閉じました。今後は原発を事業の要としていた訳ですが、その舵取りの行方も現在は不透明となっています。これらの造船設備は今後どうなるのでしょうか。

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打って変わって躍進と遂げているポーアイの医療産業都市。遂に計算速度世界2位に後退してしまいましたが、その能力には広い期待が寄せられているスパコン「京」の稼働がいよいよ9月に迫っています。企業の進出も順調に進んでおり、集積が集積を呼ぶ好環境が出来つつあります。臨床の場となる病院の集積化も進められています。更なる発展に向けて、イズミヤやムサシ跡に民間運営の大型医療施設の誘致等はできないものでしょうか。

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ポーアイ2期の発展を尻目に、今後の在り方が問われている六甲アイランド。P&G本社の同島からの撤退が決定的となり、業務機能の縮小は明らかです。神戸はなぜこんなにも拠点を複数、開発してしまったのでしょうか。都心、ポーアイ、新長田、西神のみに集中させていればそれぞれにもっと機能の充実が図られていたのではないかと思います。まあこれは神戸だけに限った話ではなく、バブル期にはどこでも拡大路線が取られていた訳ですが、神戸は震災後の復興でも更に拠点分散化を進めてしまいました。

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照明演出の変更が検討されている神戸大橋。港のシンボルとして美しい形に彩られることを期待したいです。この際、赤の塗装から別の色への変更も考えられないのでしょうかね。

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さて、お待ちかねの都心エリアですが、今回は上空を飛んだわけではないのであまり数がありません。

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高低差によって三宮と新神戸の高層ビル群が折り重なるようにして林立する様は神戸らしい景観です。

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ラストは着陸寸前に撮ったこちらの画像。空撮には見えませんが、空中から撮っていますので、見ることの出来ないアングルです。

いつかはチャーターして自由に撮影してみたいものですね。

最近、多忙の為、更新頻度が落ちています。新しい記事を楽しみにして頂いている方々には申し訳ありませんが、できる限り頑張りますので、ご了承をお願い致します。



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POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    神戸が持つ立地のポテンシャルを最大限生かしてほしいですね。
    医療産業都市を有するポートアイランドを産業の中心とし、より多くの大学などを誘致、六甲アイランドを住の中心として再開してほしいですね。
    今の六甲アイランドは衰退の一途をたどっています。しかし東灘区のプラウドタワーやリバーサイドフォーラムは即日完売という状況を見るとまだまだ六甲アイランドが発展する機会は残っているでしょう。
    大好きな神戸のとてもきれいな写真ありがとうございます[e:257][e:420]

  2. 大阪淀屋 より:

    ご苦労様です。
    凄いですね。神戸の歴史が一望の空撮です。感心しました。
    貿易都市、工業都市として戦後躍進したが、敷地の問題と工業三法で、ファッション都市、アーバンリゾート都市、再生医療都市、創造都市と変遷している都市の姿がよくわかります。いずれも東京一極集中を訂正するナショナルセンターの力は持てず、地方都市レベルのそれなりの形に終わっている。
    「都心、ポーアイ、新長田、西神のみに集中させていればそれぞれにもっと機能の充実が図られていたのではないかと思います。」その通りですね。世界はスモール都市の時代でしたのに逆行していました。

    特にファッション都市は居留地・三宮・北野に集中すべきでしたね。ファッション会社勤務の社員が一番ファッション的でそれと競争する市民が集まってファッションが生み出され、街が華やかになり、ファッション企業が集積したのに、ボーアイに閉じ込めて、渋谷に匹敵する三宮はただの繁華街に、南青山に匹敵する生活文化の街北野を観光の街にしたのはお粗末の極みで、結局神戸NO1企業のワールド他が東京に企画を移して、ファッション都市は崩れた。
    再生医療都市は国内創薬の拠点病院の上の病院国立センターが5つのうち4つ東京にある現状ではローカル的な拠点の域は出ないが、神戸空港を国際空港にすれば、立地が良く土地があり、国際的な拠点となると期待している。それに連動して医療ツーリズム都市としても可能性はある。それには大阪同様県と市が一体となって政策推進すべきであるが、両者とも危機感はなく呑気であるのが歯がゆい。
    神戸は国内都市から国際都市に脱皮して世界的なオンリー都市に変貌してほしい、それしか戦前の栄光を復活する道はないと思える。

  3. ミール より:

    お久しぶりです。
    六甲アイランドは純粋に貿易と工業の島にすべきでしたね。動線から考えて神戸の都心から離れていて、神戸の文化の形成に貢献するとは思えません。そんなところにファッション美術館を作り、国際学校を灘区から移転させた神戸市の責任は大きいと思います。
    既にノルウェー学校は閉鎖され、他の学校もP&Gの移転など衰退する六甲アイランドにいつまでとどまるか。もしも移転するとしたら都心に土地がない神戸からは出ていってしまう可能性があります。
    9月に発表されるP&Gの移転先が今後の神戸を占う試金石になるでしょう。

  4. 翔@KOBE より:

    「都心、ポーアイ、新長田、西神のみに集中させていればそれぞれにもっと機能の充実が図られていたのではないかと思います。」って意見は僕も思っていました。まあ新長田は、、、六甲道のようになればよかったんですけどね。神戸市自体が広げすぎたんやろなって思います。六アイも当時の勢いで開発が進んでしまったんでしょうし、できたものは仕方ないとも思います。コンパクトシティの時代をふまえて、消極的にはならず、新たな機能を与えてあげてほしいです。

  5. ジョージ より:

    国際都市への脱皮が神戸の道だとしたら、関空を神戸にうけいれなかったことは悔やんでも悔やみ切れませんね。市長選びには市民一人ひとりがビジョンを持たんとあきませんね。次の市民は誰がいいでしょうね?

  6. しん@こべるん より:

    名無しさん(次回はお名前お願いしますね)

    六アイの将来のビジョンを明確にする必要性がありますね。業務よりも上質な文教住宅地区が無難な姿でしょうか。物流拠点としては一定の機能はきっちりと果たしてはいますね。中心部の役割を見直すべきですね。

    淀屋さん

    仰る通りファッション関連は三宮に集積させるべきでしたね。やはり行政の都市戦略というのは絵に描いた餅になってしまうのは必然なのでしょうか。神戸空港の運用は時間は掛かるかもしれませんが、持っているポテンシャルを最大限に活かせるようにしてもらいたいですね。

    ミールさん

    国際都市という位置付けがP&Gの移転で総崩れになってしまうというのはお粗末ですね。同社ありきでの国際化というのも考えものです。気になる同社の移転先ですが、神戸市内に留まって欲しいと願う一心です。

    翔@KOBEさん

    新長田は開発面積が大き過ぎるのが問題ですね。快速の停車が実現すれば大きく変わるはずなのですが。良質な住環境が整っている点はポーアイより優れているので、高齢化に備えて新陳代謝のサイクルを定着させた住宅都市と物流拠点という形で市の人口増に寄与して欲しいと思います。

    ジョージさん

    関空は痛恨の極みですね。ただ当時は伊丹でも騒音問題が非常に取り沙汰されていた事でしょうし、成田の問題もあったので、空港=悪のイメージが定着していたのでしょう。技術革新によって騒音低下+国際空港開設のメリットをイメージできなかった当時の市と市民に先見性がなかった事は悔やまれますね。賛否あるにせよ、橋本氏のようなバイタリティを持って神戸を引っ張って行ける市長が望まれますね。

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