2023年の神戸を振り返る 都心・ウォーターフロント再整備とリノベーション神戸の本格的なスタートイヤーだった年

今年も残すところあと僅かになりました。2023年はコロナが終息し、訪日客受け入れの本格再開や行動制限やマスクの制約がなくなった街には活気が戻り、経済の回復を強く感じさせる年となりました。都心やウォーターフロント再整備の主要プロジェクトの始動や一部の完成、リノベーション神戸のプロジェクトも西神中央についてはメインプロジェクトが出揃う等、大きな変化を直接目撃し、強く意識させるスタートイヤーとなりました。それでは今年をダイジェストで振り返ってみたいと思います。

 

1月

加納町3丁目交差点改良工事完了
加納町3丁目交差点改良工事が完了を迎えました。北側部分の歩道橋が撤去され、横断歩道に置き換わり、交差点周りの動線が改善されてました。



ファインレジデンス神戸新長田(ASMACI神戸新長田プロジェクト)完成
新長田駅前再開発エリアの最後の開発プロジェクトの１つであるASMACI神戸新長田プロジェクトが竣工。病院と分譲マンションで構成された複合ビルが完成しました。



マリンピア神戸が閉館
三井不動産の運営する神戸初の本格的な元祖アウトレットモールが建て替えの為、23年の歴史に幕を閉じ、閉館しました。その後、既存建物の解体撤去に着手しました。

 

2月

ベイシティタワーズ神戸WEST 竣工
神戸新生ウォーターフロントエリアの新港町西地区でツインタワーマンションの西棟が竣工し、建物西側の緑地広場のであるベイコートも供用が開始されました。



(仮称)WDB三宮ビル新築工事始動
旧居留地・江戸町筋の三共生興スカイビル跡地に人材派遣大手のWDBグループが竹中工務店の施工で新たなオフィスビル建設に着手しました。



新こべっこランドがオープン
和田岬に新こべっこランド及びこども家庭センターがオープン。その充実した設備によって開館当初から高い人気を誇る施設となりました。

 

4月

東遊園地再整備工事が完成
昨年10月に一部供用開始を予定していた東遊園地の再整備でしたが、建築資材の納期遅れや工法の変更から遅れが生じた為、北側園地全体を4月にグランドオープンする事になり、都心のオアシスがお洒落ににぎやかに生まれ変わりました。



新港第2突堤再開発事業 KOBE ARENA着工
新港第2突堤でNTT都市開発やNTTドコモ等によって計画されている1万人収容アリーナが大林組の施工で着工しました。



神戸駅北側駅前広場の再整備計画発表
JR神戸駅北側広場の再整備計画はE-Design他の企業グループが提案した大屋根を現在の市バスターミナル部分に設けるプランを基本とした計画を進める事を発表。



布引URビル・イスズベーカリー旧本社屋解体撤去完了
加納町3丁目交差点前の布引URビル及びイスズベーカリー旧本社ビルの2棟の解体撤去工事が完了しました。土地は売却されましたが、コインパーキングとして暫定利用に移行しました。



葺合南54号線道路改良工事(その6)完成 全区間の再整備完了
過去6年に渡って進められてきた葺合南54号線のリニューアルは国道2号線に接する南側最終区間の完成に伴って全区画の改良が遂に完成を迎えました。

 

5月

西神中央駅前プレンティ広場のリニューアル工事が完成西神中央駅前のプレンティ広場のリニューアルが完了します。芝生広場や水景、グリーンルーフ等、賑わいを生む広場に転換。

 

6月

tete名谷 名谷駅ビル北ゾーンが完成
既存駅ビル北側に北ゾーンとして新駅ビルが完成。南ゾーンとなる既存駅ビルの改修にも着手し、来年にグランドオープンを果たす予定。



JR三ノ宮駅ビル開発準備工事開始
地上角の交番や地下の阪神電車サービスセンターの移設後、遂にJR三ノ宮新駅ビルの建設工事がスタート。歩行者動線の再編と既存駅ビルの地中障害物の撤去から開始される模様です。



神戸大学楠キャンパス福利厚生施設の完成
神戸大学楠キャンパス内に完成した新福利厚施設低層部には神明の運営する飲食テナントやタリーズコーヒー、薬局等が集結し、地域のにぎわい拠点に。

 

7月

三宮北交差点改良工事完成
JR三ノ宮駅北側ロータリーを含む駅前空間が刷新され、横断歩道の位置変更やロータリーも改造。三宮センター交番の仮設交番も整備。


シエリア神戸元町・兵庫県私学会館竣工
JR元町駅北側・北長狭通の兵庫県私学会館跡地で進められた再開発プロジェクトが完成。分譲マンションと新私学会館ビルが竣工しました。


神戸旧居留地91番地新築工事着工
神戸市オフィスビル建設促進制度適用第1号となる新築ビル計画が始動。神戸銀行協会ビル跡地に鹿島建設施工のビルが着工しました。

 

8月

三井アウトレットパーク マリンピア神戸の建替着工
3月に閉館した同アウトレットモールの既存建物解体撤去が完了し、新築建物の建設工事が三井住友建設の施工で開始されました。

 

9月

須磨海浜公園西側エリアが先行オープン
再整備中の須磨海浜公園の西側エリアが先行オープンし、にぎわい施設4棟や芝生広場を含む「松の杜ヴィレッジ」が開業。



神戸三宮雲井通5丁目第1種市街地再開発事業着工
既存建物の解体が進められてきた雲井通5丁目のバスターミナルI期ビルの新築工事が起工式を経て遂に始動。大林組の施工で、27年冬の竣工を目指します。

 

10月

西神中央プレンティがリニューアルグランドオープン
西神中央駅前最大の商業施設プレンティが開業以来初の全面リニューアルを果たし、フードコートの新設や飲食系テナントを増やして食の充実化を図り、より賑わう地域密着型のショッピングモールへと生まれ変わりました。



神戸阪急リニューアルグランドオープン
80億円を投資して行われきた神戸阪急のリモデル。そごう時代も含めて20年ぶりの大規模改装は、フロアの9割を刷新するリニューアルで、本館、新館も含めて地域密着・発信方のターミナル百貨店として再始動しました。



垂水中央東地区第1種市街地再開発事業が着工
垂水駅前で10数年の間、構想されてきた再開発計画が遂に着工。野村不動産を事業協力者とし、地上32階建タワーマンションと低層商業棟を核とした再開発ビルを竹中工務店の施工で建設。

 

12月

大和神戸ビル竣工
三宮町1丁目角地にあった大和証券神戸ビルに新たな賃貸オフィスビルが完成。神戸市のオフィスビル建設促進制度が適用されたビルの初の竣工となりました。


神戸ポートタワーのライトアップ再開
耐震リニューアル改修中の神戸ポートタワーが2年3ヶ月ぶりにライトアップを再開。神戸港のシンボルが完全復活に向けて外観の改修をまず終えました。来春にリニューアルオープンを予定。

 

多くの計画始動の年

冒頭に述べたように、都心やウォーターフロント再整備における大小様々なプロジェクトが着工したまさに「始動」の年でした。また再整備された東遊園地や須磨海浜公園等が全面もしくは一部先行オープンを迎えた他、リノベーション神戸では、西神中央の主要プロジェクトが完成し、高い話題性によって注目を集めました。華々しさが目立ちましたが、その一方で神戸市の人口は遂に150万の大台を割り、急速な人口減少に歯止めを掛ける事が出来きていません。来年も様々な話題性のあるプロジェクトの完成を控えつつ、25年のの神戸空港機能拡大や大阪万博に向けた準備を整えつつ、多くの主要計画が進捗していく躍動感に溢れる年になる事が予想されます。

今年も多くの読者の方々に当ブログをご愛読頂き、また多くの皆様から沢山のコメントも頂戴しました。本当にありがとうございました。個人的には後半に体調を崩し気味となり、来年は沢山の計画が進む中でも、少し更新ペースを落とさざるを得なくなる事もあるかもしれませんが、ブログを継続していけたらと思います。皆さん良いお年をお迎え下さい。