三宮センター街東側入り口にほど近い三宮町1丁目で建て替え中の商業ビル「フューチャープラザ」。1-2階にGAP、地下階にFrancFrancが出店していましたが、年初にそれぞれが閉店。既存建物の解体が始まりました。センター街に面しているので、仮囲いで覆われると全く工事の進捗が分かりません。工事名称の標識が変わった事で解体工事から新築建物の建設工事に移行した事が分かりました。新しいビルは「スタイルプラザ」へと名称を変更。一度、鉄骨建方が進んでいる様子を記事にしましたが、その後は仮囲いの撤去をひたすら待つ状態でした。
ようやくお目見えしたファサードです。完成予想パースからアルミカーテンウォールの外装である事や仮移転していたGAPが戻ってくる事は判明していましたが、全面的にGAPをアピールする外観となりました。
新築ビルだけに階高が大きく、隣接するビルと比べても3階の高さが大きく異なります。2階は吹き抜けとなるようなので、1階は天井が高く、非常に開放感のある店舗フロアになる模様です。GAPは2月開業の予定です。ちなみに隣接するマクドナルドも今年、リニューアルされて綺麗になりました。
センター街から見えるスタイルプラザはGAPの入る3階までですが、この建物は当初、地上9階 地下1階建て 延床面積3,788平方メートルとして計画されていました。写真中央右の階段状となっているビルがスタイルプラザです(隣接する変型十字型の建物は神戸マルイです)。最終的には地上8階 PH1階、地下1階の建物になったようです。地下1階及び地上1-7階が店舗、8階がオフィスです。地下1-地上7階まではエスカレーターでの移動ができる商業施設となり、フューチャープラザ時代とは異なり、垂直回遊性のあるファッションビルへと生まれ変わるようです。売場面積は2,064平方メートルです。今後、どんなテナントが進出するでしょうか。立地が良いので、来春、閉館する三宮OPAから一部のテナントが流れてくる可能性もあります。
センター街は神戸で最も人の通行量の多い場所ですが、出店しても必ずしも商業的に成功するとは限りません。新陳代謝はかなり激しく、有名店も安泰ではありません。手芸店跡に安田不動産が誘致したフライングタイガーコペンハーゲンも8月末に閉店。
神戸一の繁華街も今後、三宮の再開発が進む中で、三宮東地区の発展や三宮クロススクエアの整備によってフラワーロードを南下する人、中央幹線を西に向かう人の増加によって人の流れが変わった場合、これまでのような吸引力を維持できなくなる可能性が高まります。その回避のためにはさんセンタープラザの建て替えとセンター街の再編を避けては通れないでしょう。地権者合意は困難を極めると思われた雲井通地区の再開発も意外にあっけなく進みました。センター街も貸テナント化が進んでいるので、再開発は想定以上に早く実現するかもしれません。
スタイルプラザのある三宮南西街区もクロススクエアの一翼を担う最重要開発地区です。最大地権者は神戸マルイの営業する「T’S KOBE」を保有する竹中工務店です。街区の再開発が実施される際、スタイルプラザは参加するでしょうか。また再開発の実現に要する時間は10年か、はたまた20年か。街区再編によって、さんセンタープラザと一体化して更なる巨大複合ビル化するという可能性も考え得るかもしれません。2018年の神戸は完成・開業ラッシュを迎えます。
(仮称)スタイルプラザ新築工事
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センター街の空撮ありがとうございました。大変興味深かったです。
そうなんですね、スタイルプラザビル新築、いいのですがやはりマルイのビルの立て直し?とサンプラザの立て直し?より前に出来上がってしまうので、また周りに合わせて立て直すのか?その辺が微妙ですね。すっきりと町全体が出来上がるのはいつになるのでしょう?
街区再開発の際は協力する姿勢を示しているようですが、売却の際には高付加価値のある上物がある方が高く売れますし、今は建て替え資金を低金利で調達できますので、投資のハードルも低い環境です。