ホテルの建設ラッシュに沸く神戸の都心ですが、更にまた新たなホテルプロジェクトが始動する事が判明しました。栄町通3丁目にある第二西本ビル。乙仲通りに面した地上4階建ての事務所ビルでしたが、この建物の解体工事が進められています。
仮囲いには「神戸市ホテル等建築指導要綱による標識」が掲示されています。ここに新たなホテルを計画しているのは大阪の不動産会社である共進ビルド社。地上10階 客室数111のホテルが開業する予定です。
構造:鉄筋コンクリート造
規模:地上10階建
延床面積:3,317.50平方メートル
建築面積:392.60平方メートル
敷地面積:696.65平方メートル
客室数:111室
乙仲通りに面したファサードはなかなかスタイリッシュです。落ち着いた外観ながらもデザイン性は高く、クラシックモダンを意識した造りになります。外構には植栽や植樹を行い、緑の少ない乙仲通りにおいてオアシス的な存在になりそうです。
トアウェストから始まり、磯上通や加納町と飛び火してきた路地裏路面店街の拡大は乙仲通りが一つの集大成といった感じで完結したように思えますが、先駆者の他地区が停滞や衰退段階に入っているのに反して、乙仲通りは発展と拡大を続けています。今や週末を中心に表通りである栄町通よりも人通りは多く、裏通りから表通りの脱皮が始まっているようにも思えます。
この場所に店舗付き賃貸マンションではなくホテルが計画されることになったのも昨今の外国人観光客急増によるホテル建設ラッシュだけが要因ではなく、乙仲通りのポテンシャルと複合的な街への成熟が進み始めた事の裏返しではないかと思われます。
この街の更なる進化を図るため、神戸市も何らかの支援策を施すべきではないでしょうか。蜘蛛の巣のように空中を横切る電線の地中化、街灯整備や植樹によるプロムナード化を図り、今以上に街歩きが楽しい場所へと変貌させるべきかと思います。葺合南54号線の整備よりも、乙仲通りの整備の方が費用対効果が高いのではないかと思われます。
近隣では旧りそな神戸ビルの解体も進んでいます。共立メンテナンスがこの場所にドーミーインブランドのホテルを開業する計画です。これで現在、建設中のホテルは9棟となりました。
1. 神戸ルミナスホテル三宮 272室
2. ユニゾイン神戸三宮 199室
3. カンデオホテルズ神戸トアロード 160室
4. 神戸三宮駅前ビジネスホテル(雲井通6丁目) 150室
5. 雲井通4丁目ビル(旧朝日パーキング跡地) 219室
6. ホテルリブマックス神戸三宮 客室数不明
7. ドーミーイン(旧りそな神戸ビル跡地) 客室数不明
8. レム(神戸阪急ビル) 250~300室
9. 神戸市栄町通ホテル 111室
これらの新ホテルの開業によって1500-1700室以上が新たに供給されることになります。更にJRの新駅ビルやバスターミナルビルでも大型ホテルが構想されているので、将来的には2000-2500室の新規供給が視野に入ります。
(仮称)神戸市栄町通ホテル新築工事
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乙仲通りの整備の方が退避用効果が高い??---->対費用効果ですね。
勝手な要望なんですが、記事物件のGoogleなどの簡易地図も載せていただけると、読者の方、特に神戸以外在住の方の理解も深まるかと思います。執筆の際の負担になってしまうとは思いますが、ご検討ください(>_<)