神戸三宮阪急ビル

神戸阪急ビル増築工事 アルミカーテンウォールの取付進む 改札外コンコースの完成度も高まる



前週よりオフィスフロアのアルミカーテンウォール取付が開始されている神戸阪急ビル東館の建設工事。鉄骨剥き出しの躯体が段々とビルらしくなり始めています。



まだアルミカーテンウォールが付いて視認だきるオフィス階は2フロアのみですが、貫禄と風格が出てきた感があります。



このまま15階まであと6フロア分をアルミカーテンウォールで覆う作業が進められていきます。



写真中央がオフィスフロア最上階の15階ですが、左側の角度が付いた部分は15階よりも上にも更にカーテンウォールが取り付けられる予定です。



オフィスフロアの塔屋のような部分です。屋上にオフィス部分の空調室外設備等を設置している為、その目隠しの役割を果たすパネルかと思われます。



55mの東西幅がある為、真下から見上げると、非常に迫力があります。早く美しく再整備された「さんきたアモーレ広場」から完成したこの建物を見上げてみたいものです。



西側頂部に次の2フロアを建設する為の仮設パネルが取り付けられました。今後、ホテルの客室階となる18-19階の鉄骨建方に着手します。



東面、北面のアルミカーテンウォール取付も南面に追いついてきました。南面のPCカーテンウォールの取付はまだ2フロア分、先行しています。



角度の付いてる斜線の塔屋までカーテンウォールの取付が進むと、より完成度が高まります。ホテル階は基本的に北面も南面も同じデザインとなります。



生田新道沿いの雑居ビルの頭越しに神戸阪急ビルが見え始めました。



内部の改札外コンコースもますます完成度合いが高まってきました。石膏ボードが剥き出しだった梁周りもその殆どが美装化を終えています。



3月下旬までの予定で閉鎖されていた階段の西側も開放されて供用開始となりました。床や柱、梁の美装化が完了しています。



閉鎖エリア開放後も一部の壁や柱は仮囲いに覆われています。



改札機前の幅のある柱もまだ未改修のままです。今後、順次、これらについても手が入るものと思われます。



石張り柱の上部にアーチ梁の一部が飛び出した形の装飾部分も美装化が完成。



梁周りと天井の間に気になる部分があります。梁のすぐ横が角度の付いたポリカーボネートパネルで覆われています。



この部分にも照明設備が内包されているのでしょうか。もし暖色系のライトが点灯すると、梁の側面が柔らかく照らされるので、更に天井周りの雰囲気は良くなるでしょう。



しかしながら3期に渡ってスロープと階段を含んだエリアを部分的に閉鎖しながら改装を行ってきましたが、結局、段差は解消されてはいません。スロープが存在する以上は段差の解消は不要という結論に達したのでしょうか。それとも今後、JR側が西口周りの改修時に何等かの対策を実施するのでしょうか。



三宮の新ランドマークとして徐々にその風格を纏わせながら成長していく神戸阪急ビル東館。あまり変化の無かった三宮の駅前において非常に頼もしい存在ではありますが、今や福井市や宇都宮市等の地方中核市でさえも神戸阪急ビルと同規模となる120m級のオフィス・ホテルの超高層複合ビルが駅前に建設される計画があるご時世です。政令市の駅前には少なくとも150mを越える超高層ビルが必要です。雲井通の再開発ビルはI期ビルの最高高さを165mとしています。JRの駅ビルにも160m級の規模を期待したいと思います。



前述の中核市での駅前再開発についても触れておきます。JR福井西口駅前で計画されているのが「北地区A街区市街地再開発」。福井駅西口の中央大通りと福井駅前電車通りに挟まれた「三角地帯」に地上28階 高さ120mの超高層複合ビルと同じく地上28階 高さ100mの住宅棟を建設します。複合ビルの高層部にはマリオット・インターナショナルが運営するホテル「コートヤード・バイ・マリオット福井」が進出予定。中層はオフィス、低層部は商業施設とコンファレンス施設、駐車場から構成。2023年3月完成予定。



栃木県宇都宮市のJR宇都宮駅東口では「宇都宮駅東口地区整備事業」が進行中。地上27階 高さ120mと地上14階 高さ60mの複合ビル等、計6棟の施設を建設。超高層棟は1-5階を商業施設、6-27階にタイの5つ星ホテル「デュシタニ」が日本初進出。2022年8月完成予定です。

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POSTED COMMENT

  1. 摂津国人 より:

    駅のコンコースはきれいになりましたね。
    天井が低いのは以前から気になっていますが、この辺りで妥協しなければならないのかもしれません。
    なんとなく柱が多いのも気になっているのですが、天井が低いので柱が目立つだけなのでしょうか。

    > 福井市や宇都宮市等の地方中核市でさえも神戸阪急ビルと同規模となる120m級のオフィス・ホテルの超高層複合ビルが駅前に建設される計画がある
    完成予想図を見ても阪急神戸三宮駅駅ビルよりも厚みがあるように感じます。
    枚方にも116mのビルが建つことを考えると、いやでも神戸の再開発が2周遅れなのを実感してしまいます。
    特に宇都宮はLRTの計画も進んでいますし、アグレッシブですよね。
    三宮クロススクウェア構想でもLRTの話があったはずですが、その後どうなったのでしょうか。
    三宮バスターミナルやJR三ノ宮駅ビルには期待していますが、昨今のコロナショックとそれに伴う景気後退で計画が縮小してしまわないことを願っています。

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