登山ブームが熱を帯びる中、神戸市は市街の北側に広がる広大な山地を有効な観光資源として活かし、活性化を推進する為、登山道の再整備や立ち寄り情報収集できる案内所機能を持つ拠点の設置、茶屋跡等の景観を阻害し、倒壊の恐れもある老朽家屋の撤去に取り組み等を行い、登山を通じて神戸を訪れる人を増やす為の「神戸登山プロジェクト」を始動しました。
このプロジェクトについては、TVCMも放映される程の力の入れようで、市の意気込みが感じられます。
六甲山地の登山ルートを紹介する専用サイトも公開されています。
https://kobe-rokko.jp/climbing-main/
「神戸の山に登ろう!」
神戸の街全体・まちぐるみで登山客のおもてなしを図ろうというこのプロジェクト。全国・海外からも神戸の山々を歩いてみたいと思わせる山のブランド構築が必要となってきますが、その大きなアドバンテージは何と言ってもそのアクセスの良さでしょう。
新神戸駅から1分で山中という都心超近接の環境は日本国内でも殆ど稀有ではないかと思われます。神戸市は、都心・三宮から最も近い登山口であり、再度山・摩耶山方面など主要な登山ルートへつながる布引エリア(JR新神戸駅)に、神戸登山支援事業の拠点を開設する計画です。
登山支援拠点とは、市民をはじめ神戸を訪れる多くの方をターゲットとして、気軽に登山前後に立ち寄れる場所であり、この運営事業者を民間から募る公募型プロポーザルを実施しています。4月下旬までに事業者を決定する予定です。
六甲山地は地元民や近畿圏からの登山客で賑わっていますが、あくまでも日帰りが基本となっており、宿泊を伴って広域圏から人を呼び寄せる観光資源としてはあまり活用・認知されてはいません。ここにメスを入れられれば、大きなチャンスが広がります。
登山道には新たにキャビン等、休憩拠点の整備も計画されています。登山道に快適な宿泊拠点が出来れば、登山初心者や軽い登山を楽しみたいという層に対しての魅力向上も期待出来ます。グランピングがここまで流行ったのと同様に、快適で楽しい「都市型登山」という形を創出できると、飛躍するポテンシャルが生まれます。
布引の滝近くにある「おんたき茶屋」は創業を大正時代に遡ります。古い茶屋ですが、非常に味わいがあります。
滝の音や川のせせらぎを聞きながら、食事や休憩を楽しめる癒しのスポットです。このように味わい深い拠点やモダンな拠点等、拠点巡りの楽しいルートの創出も必要でしょう。
六甲山を抜けていくと、有馬までも到達する事が出来ます。温泉街とセットで登山ができるという環境もブランドそのものですが、これもやはり近畿圏内の人々のみがメインに享受している恩恵であり、もっと全国的に売り込みたいところです。
六甲山地内には、洞川湖、再度山公園の修法ケ原、布五本松ダム等、多くの湖畔を楽しめるスポットも点在しており、新緑や紅葉の季節にも非常に風光明媚な景色を堪能する事が可能です。
登山プロジェクトと連携して、六甲山と摩耶山間のアクセス向上にグリーンスローモビリティ等による交通社会実験の実施や摩耶山・掬星台駐⾞場の拡張等も進める予定です。
更に「六甲⼭上スマートシティ構想」の推進として、遊休施設の利活⽤、ビジネス拠点としての魅⼒発信による都市部に近い場所でのワーケーションを提案するスポットとして、六甲山上を活用して貰えるようにアピールを継続。加えて24年度には⾃然の家のリニューアルも果たす予定です。都心・ウォーターフロントエリアに加えて、山の魅力も発信し、オール神戸でその良さを国内外に伝えていく事が大切です。
神戸登山プロジェクト始動 TVCM放映・登山ルートのスペシャルサイトも開設
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