国道428号線・有馬街道は有馬と新開地エリアを南北に結ぶ主要動脈ですが、この山麓に広がる平野地区は神戸市電の終着駅もあって商業集積が進んだエリアでした。しかし商店街の老朽化や店主、周辺住民の高齢化によって衰退が進行しています。

下三条町北地区については密集市街地における防災を目的とした再整備事業に着手しており、平野商店会の南西部分を含めた約4,630平方メートルを一体的に再開発するプロジェクトが進められています。

下三条町北地区防災街区整備事業の事業名の下、敷地内の既存建物の解体工事が進行しており、3月末までの工期で撤去作業が行われています。

アーケードに沿って仮囲いが設置されています。この平野地区界隈は山裾にあって、とてもローカルな雰囲気がどこかとても懐かしい気分にさせてくれるノスタルジックな街です。

商店街の南側には大きな更地ができています。これは平野小学校跡地と今回の再整備地区が一体化されている状態になっている為です。

大概の建物は木造建築ですが、一部には鉄骨造のビルもあり、複数の建物が解体の対象になっています。

小学校跡地も含めると、敷地面積は大きく拡大します。市はこの再開発事業について、密集市街地整備法第236条第1項の規定に基づき、特定建築者の公募を行いました。

選定されたのは、株式会社フージャースコーポレーション。ファミリーマンションの供給に加え、地方再開発事業とシニア向け分譲マンションを中心とした事業展開を進めている企業です。

同社の提案では、共同住宅、地域交流施設、学童保育施設、交番、まちかど広場等を一体的に整備し、災害に強く安全で清潔な新街区へと生まれ変わらせる計画です。

緑も豊かな新街区には商業機能は付与されませんが、人が集い、賑わいを生み出すコミュニティ形成を巧みに盛り込んだ内容となっており、地域の拠点としての役割も果たす事になりそうです。

一部に残っていた平野小学校の旧校舎の解体も進められており、近隣で同じく再整備された湊山小学校跡地と共に地域の拠点として、新たな街の在り方を追求していく一つのモデルケースとなります。今後、市内でも多くの老朽化した商店街がその役目を終えて、同様の形での再生と転換が図られていく事になるでしょう。

同小学校跡地の南側は既に下三条町公園として再整備されています。

駅前ではない商店街の再整備は課題も多く、かと言って完全に住宅のみにしてしまえば良いというものでもありません。コミュニティの形成と人口集積も図りながら、地域の賑わい創生も必要となる為、バランスを取りながらの開発が求められる事になります。
神戸国際港都建設事業下三条町北地区防災街区整備事業 平野商店街他で大規模な解体撤去工事が進行中
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