栄町通沿いの元町通5丁目のコインパーキング跡地に建設されいたワコーレ神戸みなと元町が竣工しました。
地上15階建・住戸数80戸の分譲マンションで、和田興産の本社に程近い同社のお膝元で計画されたプロジェクト。設計は和田興産御用達の大土呂巧建築設計事務所が担当しました。
建物デザインの特徴は栄町通に面する北側にはバルコニーを配置せず、1-2階にはサッシを採用して、通りの賑わいに配慮し、都心物件を意識した造りになっています。
贅沢を言えば1階の一部はテナント区画にして欲しかったところですが、東西スパンは大きくない土地なので、エントランスホールに割かれています。
利便性の高さを反映して販売価格は強気のようでしたが、既に全戸完売済です。上層階の部屋は億ションでした。
北西側に設けられたエントランスです。
デザイン性の高さも人気を集めた理由でしょう。最近はタワーマンションではない物件では、消防条例で規定される避難経路確保の為の全周バルコニーを採用する例は減っています。
都心立地の物件の為、駐車場は21台のみので、80戸に対して25%の確保率です。
竣工前の完売という事を考えると、まだまだこのエリアには高いマンション需要が潜在している事を示しており、今後も開発用地が生じれば、マンションが計画されるものと思われます。
かつての業務エリアはビルの老朽化に伴い、建て替え後にはマンションとなる事が不可避です。これまでの都心エリアの縮小と共同住宅の集積による商住混在化、三宮駅周辺の高層化と高度化はもはやセットになっています。駅から遠いエリアのビルは淘汰され、駅前に建設される大型ビルで床を増やす。ある意味で、土地本来の有効的な活用が進んでいると言えるのかもしれません。
栄町通・ワコーレ神戸みなと元町が竣工 既に全戸完売でエリアの高い居住需要を示す
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