松原ビルや日新ビル跡地が更地化して久しい栄町通4丁目交差点西側。日新ビルの解体時には二つの敷地が一体化していた際には土地の集約の可能性も感じさせましたが、解体完了後には再びフェンスによって二つに分け隔てられました。
松原ビルの解体開始から早5年。共同住宅を前提とした建設計画が持ち上がりつつ、その度に頓挫しましたが、遂に着工に至るようです。現地では建築計画のお知らせが掲示されました。
事業主はサムティ。栄町通地区でも既に複数の賃貸マンションの建設実績を持つ同社が、地上15階建 延床面積2,725平方メートル 鉄筋コンクリート造のファミリー住戸中心の共同住宅を建設します。
角地だけに商業利用が望ましい立地ですが、既に東側の角地は住友不動産がシティハウス神戸みなと元町を建設・分譲しました。来年1月に着工予定です。頓挫した計画は少なくとも1階には店舗テナントを設け、コンビニの出店が目論まれていました。サムティの計画は1階はどうなるのでしょうか。
残る日新ビル跡地ですが、やはりこちらも共同住宅が計画されているようです。
栄町通、元町通の新築建物はもはやほぼ99%の確率で住宅建築です。通りの角地が長年に渡って殺風景な更地のままで放置されているよりは、新築建物が建設された方が良いのですが、やはり三宮・ウォーターフロント再整備や神戸空港の機能拡大・国際化の影響もこのエリアに波及するのは難しいのでしょうか。都心の二極化が進んでいます。
(仮称)神戸市中央区栄町通4丁目計画が5年の歳月を経て遂に始動
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
次々と持ち上がる中型マンションの案件は、やはり都心マンション条例の弊害と言えるんじゃないかと思います。
いくらタワマン立地を法律的に抑制しようとしても、あらたに中型集合住宅の集積を招き、結果は同じであったと言わざるを得ないと言えましょう。
企業のオフィス誘致、商業立地の需要は増えず、都心のささやかな人口増に貢献しただけですね。
都心を高質な企業オフィスの立地の空間を促進させたいが、タワマンを抑制して住宅を化を防ぎたいというダブルスタンダードな政策の失敗だと思います。
逆にタワマンを促進している大阪市に人口を吸い取られるという昨今の都心回帰のトレンドを無視した結果です。
商業、産業は衰退し、人口は減り不祥事ばかり起こる神戸市。
こんな状況を招いた久元市政は反省するべきだし、神戸市長選、兵庫知事選を含め来年は兵庫神戸の経済を立て直す首長の出現に期待します。