スポンサーリンク
JR明石駅で6月から開始されている天井耐震改修工事。駅構内の天井パネルをすべて撤去し、作業が進められています。
安全対策の耐震補強が工事の主目的ですが、軽量化された新しい天井パネルも採用されるものと思われ、美装化や照明設備の更新も副産物の一環となるでしょう。
補強の対象は天井のみのようで、JR神戸線沿線で進められた高架駅の耐震改修のように柱の補強は行わないようです。
既に新しい天井パネルを取り付ける為のフレームや照明設備の枠の設置が完了している場所もあります。
太い梁の美装化も完了しています。
明石駅改札内コンコースは二段階構造になっており、ホームから階段を降りるとまず中2階の大きな踊り場があり、更に階段を降りると地上階です。JR神戸駅や元町駅等と同様です。そして広い構内を活用して、改札内にも飲食店を備えます。神戸市内には一駅もこうした駅はありません。
圧巻は改札外コンコース。こちらも全ての天井パネルが撤去されているので、サイバーチックな雰囲気があります。
JR明石駅の乗降客数は直近のデータで8.6万人。コロナ前には10.6万人あり、JR西日本管内では高槻に次ぐ13位で、姫路駅よりも多い格好です。95年には12万人まで上昇しましたが、その後減少に転じました。しかしコロナ前の過去10年では増加傾向にありました。
明石駅は北側がJR、南側が山陽の高架駅となっている為、今回の改修はJR側のみが対象です。
従って同じ高架構内で今後はギャップが生じる事になります。山陽側と共同で進める事は出来ないのでしょうか。JR三ノ宮駅の耐震改修では、阪急の高架も含めての耐震改修が行われました。
人口増加率の高い明石市の心臓部であるJR明石駅周辺。マンション需要も旺盛です。新快速も停車し、神戸駅からもノンストップで11分と、利便性は非常に高いと言えます。
駅構内と高架下商業施設のPiole明石間にはが専用改札が設けられています。
かつての「ステーションプラザ明石」をリニューアルし、Piole明石として、東館・西館・南館の3館体制で運営しています。西館は駅前再開発の完了後もリニューアルを進めていました。
Pioleは姫路駅ビルや高架下にも導入されている商業施設ブランドで、JR西日本の神戸SC開発が運営を担っていますが、同社の手掛ける他施設よりもテナント内容が充実しているのも特徴です。
Piole明石には無印良品の小型店MUJIcomも出店していますが、それだけに留まりません。
CafeMUJIも出店しているのです。Café&Meal_MUJIではありませんが、全国でも数多い無印良品の店舗で、カフェ併設店は27店しかありません。明石はその1店です。
そして東急ハンズ改めハンズとなった小型店のhands beも出店しています。
更にはダイソーのアップスケールブランドとなるStandard Productsも兵庫県内初出店しています。
Piole明石の西館は全国にも珍しい形で増床しました。高架下に隣接した土地に新たな建物を建築して、高架下と一体化したのです。
この増床部には観光案内所「あかし案内所」、ユニバーサルデザインの「みんなのトイレ」、幼児トイレ・授乳室・おむつ交換台を備えた「子育てサポート室」、「神姫バス案内所」が入りました。
更に増築部分はスターバックスコーヒーやコスメ雑貨のココシュカの増床にも活用されています。丸味を帯びた外観もお洒落です。
明石駅前の再開発が完了して早6年。駅周辺は賑わいが途切れません。現市長は明石のベッドタウン化を強く推進した事で人口増加率を全国有数のレベルに引き上げました。やはり思い切って尖った施策は奏功しやすいという事の裏付けでしょう。どっち付かずの玉虫色の施策はやはり得られる効果も小さくなるのです。市長が交代した後の明石がどうなるのか。動向が注視されます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
いつもブログを楽しく見ております。
ところで、記事内記載のJR西日本系「神戸SC開発」は会社名が変わり「JR西日本アーバン開発」になったみたいです。
神戸市傘下でプレンティなど運営の「OMこうべ」も「株式会社こうべ未来都市機構」に変更されました。時代は変わるのが早いですね。
泉市長が来年で引退します。
泉市長は子育て世代向けの助成政策で名を上げましたが、次々行う助成政策の財源確保のため土建関連の財源を半分に減らしました。
そのためJR明石駅前の整備はまだ中途半端であるとも言えます。PFI事業をもっと活用すればよかったのですが、あの泉市長の性格から民間事業があまり目立つのも気に入らなかったようです。
今後は今の市長の子育て世代への政策をうまく引き継ぎ、民間活力もうまく利用してくれる新市長が誕生すれば市営住宅のタワマンも続々と新設され、明石市の更なる飛躍が望めるでしょう。