姫路市に本社を置く建設会社ノバック。神戸市内でも多くの物件の施工を担当した実績があります。過去の主要プロジェクトは、ライオンズタワー神戸元町やワコーレシティ神戸元町、そして最近ではワコーレ神戸P.I. TOWER RESIDENCEも同社の実績で、大型物件が多い印象です。

そして同社は現在、姫路駅前にて新本社ビル「ENGAGE PLACE HIMEJI」の建設も進めています。着工からかなりの時間が経過しているのでもう既に鉄骨建方に移行しているものと思っていました。

計画されている建物は鉄骨造 地上10階建。敷地面積は1,240.87平方メートル。ここに8,631.13平方メートルのオフィスビルを建設中です。ノバックはこのビルの最上層である8-10階の3フロアに入居し、1-2階はシェアオフィスやビジネスラウンジ、3-7階の5フロアは賃貸オフィスとしてテナントを募ります。また屋上には屋上テラスも整備し、入居テナントの共用部を充実させます。

鉄筋コンクリート造の基礎が構築されています。地下階はありませんが、かなり強固な基礎が完成しています。ノバックは1965年の創業以来、約50年に渡って黒字経営を続ける優良企業です。

本社機能のみでなく、姫路駅前のオフィス街に最新鋭のオフィスビルを完成させ、姫路の新たなビジネス拠点として地元経済の活性化を目指そうというノバックの意気込みを感じさせます。在神戸、在姫路の有力企業に限った話ではありませんが、現在、全国の多くの企業が優秀な人材を登用し、従業員の満足度を維持し続ける目的を達成する為、大きな転機に迫られています。各社が企業の命運を賭けて、移転や建設によって新たな本社、オフィスを設ける動きが顕著です。

神戸の有力企業は大型再開発ビルに移転する例が相次いでいますが、姫路の場合は新たな本社屋を建設する事例が相次いでいます。これらの新本社を開設する立地についても各企業によって様々な形を選択しています。ノバックのように姫路市内で新たな本社ビルを建設し、あくまでも地元に残ろうとする企業もあれば、神姫バスのように姫路市内に新たな本社屋を建設しつつ、神戸にも本社を設けて二本社体制を敷くケースもあります。

またノバックの新本社建設地近くに本社を置いていたWDBホールディングスは、神戸に新本社を建設、移転しました。旧本社ビルは今もWDBホールディングスが保有しています。播州信用金庫は本店を姫路に残しつつ、神戸には本部ビルを建設しました。

姫路を代表する企業の筆頭であった山陽特殊製鋼は日本製鉄の完全子会社化されていましたが、遂には完全吸収合併によってその名が消滅する事になりました。20年以上前に神戸でも川崎製鉄が同様の形で姿を消しました。丸亀製麺が成長エンジンとなった加古川発祥のトリドールは一時は三宮に本社を構えていましたが、完全に東京に移りました。郊外の本社はより利便性の高い都心ターミナル駅前へ、地方都市の本社はより大きな近隣都市へ、ブロック拠点都市の本社は東京へと玉突きのように企業移転、局所集中の流れは止められない中、いかに企業を地元に留まらさせ、そしてより多くの流入を実現できるか。知恵を絞り続ける必要があります。地方都市の生き残り競争は今後、更に激化する事になります。
地域探訪: 姫路・ノバック本社「ENGAGE PLACE HIMEJI」は27年秋の完成に向けて建設が進む 地方都市の企業本社を取り巻く環境変化
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