兵庫県庁再整備

兵庫県庁周辺再整備基本構想が固まる!?20日(月)に検討委員会を開催



神戸新聞は兵庫県が検討している県庁舎周辺の再整備の基本構想が固まった事を報じました。これは県庁建て替えを骨子とした元町北側の再開発を検討する「元町山手地区再整備基本構想・基本計画検討委員会及び同県民会館部会」が20日に開催され、この検討委員会にて基本構想が示されるのを前に関係者に行った事前取材によるものと思われます。

報道によると、以下のスキームが基本方針として固まっているようです。

①第一段階として現在の県庁1号館を解体してその跡地に1・2号館を集約した新庁舎を建設。

②2号館・県民会館を解体して、複合ビルを建設。商業施設、外資系高級ホテル、オフィス、大学のサテライトキャンパス、県民会館の機能を持たせる。

③ 神戸県民センターの跡地一帯も再整備する。


2号館及び県民会館跡地の活用方法について具体的にどちらをどう活用するのかは20日開催の部会で明らかになるでしょう。物理的には県民会館の機能は2号館跡に移るという事になります。

今回の基本案については、これまでに示されてきた3案の中の第2案が採用された事になりますが、県警本部の東側にある駐車場の活用は取り止めてしまったのでしょうか。まずこの駐車場跡に県民会館を移転させる事が再整備事業の第一段階との見方が強まっていました。

2号館、県民会館跡のそれぞれに複合機能を持った新たな高層ビルが建設される可能性があります。


問題は1号館跡に集約させる新県庁舎。高層化しようとすると、ヴィーナステラスから眺めた場合、ポートタワーを遮る事になるのです。これは神戸景観審議会が導入検討を進めていた景観規制に真っ向対立する事になります。仮にこれを避けて高層化しようとすると、敷地東側部分に限定せざるを得ず、不恰好な建物配置計画となります。敷地面積は3棟の中で1号館が最も大きいので、もし神戸市の高さ規制に従う場合、高さを抑えつつ床面積を拡大した”デブビル”になる可能性もあります。ポートタワーの眺望路確保はデベロッパーにも大きな懸念を与えているようで、同審議会はポートタワーを見せる為の高さ規制導入を断念しました。ただ神戸市が個別に兵庫県への働き掛けを行う可能性は依然として残ります。今後の動向に注視し、20日の検討委員会開催内容の公開を待ちたいと思います。

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POSTED COMMENT

  1. うぃちた より:

    おつかれさまです。
    ポートタワーの眺望ってそんなに大事なんでしょうか?
    正直目立たない微妙なタワーだと思っているし県外の方に一回もおすすめしたことはないです。
    県には神戸市の景観条例を有名無実化させるようなデザイン性に優れた超高層ビルを作ってもらい、最上階に神戸を一望できる展望室を設置してくれることを期待してしまいます。

  2. sirokuma より:

    眺望点という定点からの規制がいかにばかげており、企業の経済活動の妨げになるか市長と景観審はを一度でも検討したことがあるのだろうか?景観審の意見ばかりではなく、大手や中小のデベロッパーやゼネコン、ビルオーナーの意見も聞くべきでしょう。
    ヴィーナステラスの標高は僅か180mです、因みにシティタワー神戸三宮は高さ190mで最上階の高さが176m位ですからほぼ同じ高さですね。そう眺望点としては極めて低くここを基準にすると現在のようなばかげた規制をしないと彼らの言う”神戸らしさ”が保てなくなるのでしょう。
    定点からの二つの規制と導入を検討しているタワマン規制は即時撤廃すべきでしょう。

    ヴィーナスからの眺望点に拘るより、県庁は標高28mのようですから超高層化してトップフロア―か屋上を展望スペースとして開放すると訪れる人も増え十分ヴィーナスからの眺望は保管できると思いますし。新県庁や本当に誘致できるなら外資系ホテルの高層ビルはヴィーナスからの新たな景観となると思います。

    以下に夢を描こうが実効性(主として事業資金)が無ければ、事業は進捗しません、今の神戸市再開発事業の停滞感は、お金を持たない行政が民間活力を最大限導入した都市再開発を行うと宣言しながら、お金の代替(再開発の原資)となる規制緩和を行わず、民間企業が予算規模を大幅縮小又は、事業参加を見送らざるを得なくなるような規制を設けていることが原因ではないかと思います。

    地価高騰、慢性的な人手不足と建築費の高騰、高さの規制、更に商業地における1000㎡以上の土地開発への住宅割合(容積400%まで)…これじゃぁ神戸市への投資は大幅に減るでしょう。

    これらの規制は神戸市都心部への民間の投資行動にも影響を与え始めておりデベロッパー各社は神戸市への投資に懐疑的になっている事を神戸市は自覚しなければなりません。

    今進められている、新港町の開発も事業コンペ当選時のイメージ図と比較して随分チープな外観に変わりつつあります。計画時と完成時の差を確りと検証したいですね。

  3. ダイニングキッチン より:

    民間にはタワマン規制などで執拗にやりこめるくせに、庁舎など役人がかかわる建物には治外法権を適用しそうな様相を呈しています。イドイズムやヒサモトイズムには、市民が誰1人望まない政策や企画しかないようですね。久元氏が建前でもくろんでいる企業誘致も商業での神戸活性化もご破算になるのは必至な気がしてなりません。

  4. 匿名 より:

    とうとう人口で川崎市に追い抜かれることとなりましたが、今後も変わらず規制規制のオンパレードで突き進んでいくのでしょうかねぇ、神戸市は。
    危機感がまるで感じられませんが、本当にこのままでよろしいのでしょうか?

  5. にゃんきち より:

    ポートタワーがそもそも低すぎるし、小さい。あんなのを見えるようにする、と言う事に無理があります。なんならポートタワーをもっと大きく建て替えて欲しい。そうしたら、皆見えるし、高さ規制も必要ないでしょう。

    • なー より:

      神戸市都市景観審議会は歴史的建築物がないために、ポートタワーを姫路城や東寺などの都市ランドマークにしたいようですね。
      守るべき価値がそれほどない気がしますけど。

  6. まーく より:

    ポートタワーに対する否定的なコメントが並びに並んでいますね。「あんなの」「守るべき価値がない」「微妙なタワー」等々。
    では立ち返って何をシンボルにするか、という点が全く見えてこない点が気になります。
    景観条例自体に欠陥があるのは重々承知ですが、方やドコモモジャパン選出の近代建築でもあるポートタワーを「この程度」のものと思っているようでは、これでは先行きは暗い(昏い)ですね。

  7. ヒーコ より:

    お久しぶりです。
    ビーナステラスは快適で大好きな場所です。 月3〜4度は散歩に行ってますが、人いませんよ! パラパラ数組いるだけの超マイナーな公園です。

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