JR西日本が進めている耐震改修工事によってJR神戸線の高架下は店舗の閉鎖等が続いています。中でも元町-神戸駅間の元町商店街「モトコー」の全面閉鎖とリニューアルは大きな波紋を広げてきました。
しかし工事の先行した西側の3-7番街は、着実に高架下の閉鎖と改修が進み、その一部はリニューアルが完成しています。
花隈駅に程近い3番街では完成した高架下で新店舗の開業準備が進められています。
MOTOKO3の文字とm「m」をデフォルメし、生まれ変わるモトコーのシンボルデザインをあしらったエントランス。柱や梁は煉瓦タイル。
3番街を3番区とし、区画番号をストリートナンバーのようにふって、かつてはディープだったモトコーからオシャレなモトコーに変遷中です。
3番区207-216の第一号出店は「ダイワサイクル STYLE 神戸元町店」。30日(金)にプレオープン予定です。
最近、アウトドアやサイクリングブームに乗って、自転車店の新規出店が旺盛です。
これまでのモトコーは内部の中央通路に賑わいをもたらす構造でしたが、新しいモトコーでは基本は中央通路構造をキープしつつも、外側の通りにも賑わいが生まれるように工夫されています。
3番区207-216の東側には100円ショップの「Watts」が開業します。10月1日(土)のオープン予定です。
花隈駅周辺は商住混在エリアの為、地域密着型のテナントが受け入れられやすいと思われますが、今後、少し南側の元町商店街との競合の可能性も出てきます。
施設内のフロアマップも新しい商業施設らしい装いです。
かつては薄暗くて立ち寄り難い雰囲気もあったモトコーが非常に綺麗に生まれ変わりました。
阪急神戸三宮駅の西口に採用されたようなフレーム型の天井照明が洒落ています。黒を基本カラーにして、強いコントラストを生み出しています。このデザインコンセプトが全モトコーに展開されていくのでしょう。
ここから西に向かうのと、東に向かうのでは、テナント業種・構成や高架下の活用法もそのエリアに合わせて変化していくものと思われます。
2012年にJR西日本が元町高架通商店街を耐震改修の為に閉鎖する方針である事が報じられた際には、非常に困難で実現は不可能に思われましたが、10年が経過し、実際には全エリアにおける実現に向けて着実に耐震化とリニューアルが進行しています。
今回は時間の都合上、7番区を訪問出来ませんでしたが、テナントオープン後には再度、双方を訪問してみたいと思います。
三宮・都心部のリニューアルが進行する中、元町高架通商店街も同時期に生まれ変わる事になり、この10年は神戸の街も歴史的な変化を遂げると言えるでしょう。
時代の要請によって、元町高架通商店街をかつての規模でテナント床を維持する事は出来ません。耐震改修の終わった一部の高架下は広場として活用される事になります。需要が生じれば、店舗施設を増築する事も可能かと思います。
元町高架通商店街3番街・7番街の一部が10月1日にリニューアルオープン
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
三宮中央通りの関電不動産ビルには、西日本初出店のイタリアンカフェが入るそうです。