大丸神戸店前のスクランブル交差点は神戸の都心商業地区を代表するエリアの一つとして、常に多くの人々が行き交うスポットですが、この一等地に立ち並ぶビルのテナント集めも一筋縄ではいかない状況が生じています。
外壁の大規模改修工事が終わった元町VEGA。全ての足場が撤去されました。ユニクロの入っていたフロアは今もショーウィンドウに内側から養生シートが貼られたままで、内部で何らかの改装工事が行われているのかも分かりません。
インバウンド需要の旺盛な都市ではこうした状況は考えにくいでしょう。大丸神戸店は訪日客需要も取り込み、1,000億円の売上高を目指している最中ではありますが、周辺には好況は反映されていないようです。大型商業施設なだけに空テナントの解消が急務です。大丸にフロアを転貸し、新たなテナントを入れて貰うという対策は講じられないでしょうか。
しかし小規模ながら通り沿いに新築ビルが建設された事は明るい材料です。マザーハウスの出店が決定していますが、この建て替えはこのテナント出店ありきで進められたようです。
アパレルテナントの出店に相応しいカーテンウォールに身を包んだ外装は木造建築とは思えないデザインです。
ハウスメーカーならではの商業建築といったところでしょうか。
その向かいのHK元町ビルの1-2階はもう何年も空きテナントの状態が続きます。様々なアパレルテナントが入っては退店を繰り返してきました。立地は良いのになぜか定着しません。
このビルの南側の裏通りに一歩入った場所にオープンしたのは「おにぎりこんが神戸元町本店」。東京で大人気・行列のできるおにぎりの専門店の関西初出店です。こうした話題性のあるテナント出店が久しくありませんでした。
大規模改修工事中の大本元町ビルも1階のマクドナルドが閉店したので、新たなテナントが必要です。再び飲食店の大型店舗の入居が望ましい立地です。
大規模再開発が進む三宮に対抗できるのは、この鯉川筋周辺を中心とした元町界隈のみかと思います。今春の神戸空港国際化を契機とした訪日客増による巻き返しが街を元気にしてくれると期待したいですね。
元町・鯉川筋/大丸前スクランブル交差点界隈の変化状況
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VEGAのビルは上階への移動がエレベーターだけというのが致命的で
使い勝手が悪すぎて厳しいでしょうね
それはそうとH&Mの三宮店は
やはり元ユニクロだったあの場所でした