乙仲通「松本ビル」が2月末の完成目前 1-2階テナント募集中 スタイリッシュな店舗ビル 乙仲通の改修必要性

乙仲通は磯上エリア、加納町、トアウェスト等の神戸の都心の裏通りの老朽化した雑居ビルを改装して開業させた物販店や飲食店が集積して発展してきた街の中でも最大級の規模を誇ります。通りにはホテルも開業する等、街の格付けは確実に向上してきましたが、この街もコロナに翻弄されており、閉店する店舗も多く見受けられます。資金力の乏しい個人事業者が多いので、影響はより深刻です。



明るいニュースとして、この街にスタイリッシュな新築ビルが今月に竣工予定です。南欧の建物のような外観の地上4階建ての松本ビルは既存建物の建て替えプロジェクトで、1-2階をテナントフロアとしています。



アパレルや雑貨店、カフェ、レストラン等の出店が見込まれます。



ビルの周辺は小規模ですが、個性的な建物が連なっており、街の雰囲気を大きく盛り上げてくれる事になるでしょう。



こうした建築が増えていくと、街の格は更に向上していきます。街の格が上がると、テナントが集まり易くなり、来客も増えて街が賑わいます。そして更にテナントが増えて、既存建物の建て替えも進み、良い循環が起きます。



こうした良い建築はどんどん増えて欲しいと思います。



そしてこれまでも機会ある毎に述べていますが、電線地中化を進めるのであれば、人通りのない裏通りではなく、この乙仲通のような賑わいのある街を優先して欲しいと思います。舗装をインターロッキングブロックに替え、街路樹や街路灯を設置し、洗練性を高めて欲しいと思います。



沿道沿いの建物が解体されて新築されずに駐車場になっている土地も目立ちます。乙仲通も以前の勢いは減退している感もあります。磯上エリアもカフェブームが去ってかつての賑わいは見られなくなりました。トアウェストは盤石のようですが、元町商店街、南京町、栄町通・乙仲通の複層的な賑わいの維持は必須です。