海岸通1丁目ワコーレ

ワコーレ ザ・神戸旧居留地レジデンスタワー 遂に南面ファサードのお披露目が開始される!

先週から建物外観完成に伴う足場と養生ネットの撤去が始まったワコーレ ザ・神戸旧居留地レジデンスタワーですが、遂に海岸通りに面した南面のお披露目も開始され、その全貌が確認できるようになりました。


プロジェクト概要

ザ・神戸旧居留地レジデンスタワー



事業者 和田興産
所在地 神戸市中央区海岸通1-1-2
敷地面積 1,317.89平方メートル
建築面積 1,006.99平方メートル
延床面積 12,651.95平方メートル
高さ 59.8メートル
構造 鉄筋コンクリート造
階数 地上19階 地下1階
用途 共同住宅 128戸
設計 大土呂巧建築設計事務所
施工 東レ建設
竣工予定 2022年9月

2層吹き抜けのエントランス前のグランドロビー



1階 オーナーズラウンジ



8-9階の中央部分だけカーテンウォールが採用



2層吹き抜けのザ・ベイサロン



メディアラウンジ



住戸からは目の前に神戸港が広がる

建設状況の様子



北、東、南とグルリと一周するように足場の撤去が進められています。とうとう両コーナーをダイレクトウィンドーとする上層部も現れ、建物のランドマーク性が一挙に高まりました。



ほぼ完成予想パース通りのイメージになったと思われますが、全体的なまとまり感や色調のバランスは予想よりも良いのではないかと思います。



やはり上層部の両コーナーが良いアクセントとコントラストを生み出しています。低中層部と同じガラス手摺のデザインの延長であれば、規模の大きなつまらないマンションになっていたでしょう。



近代建築風の石張りの低層部は東側に立地する本物の近代建築群との調和を図っています。色調と外観を合わせて連続性を生み出す事に成功しています。



海岸通りと鯉川筋の交差点以西にはこれまで殆ど高層建築がありませんでしたので、ランドマーク性の高い建築が誕生しました。



石張りの基壇部も落ち着きのある重厚な雰囲気があります。



夜間の照明演出のイメージパースが掲示されています。夜間のランドスケープ向上にも貢献するようです。連続する近代建築とも良いバランスが取れるでしょう。



全ての足場撤去も間もなく完了するでしょう(もうしているかもしれません)。既に大多数の住戸は売却されているようですが、価格が高騰しているのと、近隣にもタワーマンションが供給されているので、まだ完売には至っていません。入居開始までに売り切りを達成するでしょうか。
関連記事
海岸通1丁目ワコーレ

ワコーレ ザ・神戸旧居留地レジデンスタワー新築工事 本格的な基礎工事開始に向けて準備が進む

2020年3月20日
こべるん ~変化していく神戸~
公式ウェブサイトも公開され、東レ建設による施工も本格化しているワコーレ ザ・神戸旧居留地レジデンスタワー新築工事。鯉川筋以西における …
海岸通1丁目ワコーレ

ワコーレ ザ・神戸旧居留地レジデンスタワー 建物外観完全お目見え 重厚感溢れるランドマークの出現

2022年4月20日
こべるん ~変化していく神戸~
完成が徐々に近づく海岸通りに聳える新ランドマークであるワコーレザ・神戸旧居留地レジデンスタワー。建物を覆っていた足場が完全に撤去され …
海岸通1丁目ワコーレ

ワコーレ ザ・神戸旧居留地レジデンスタワー 竣工した重厚感と高いデザイン性に溢れた新ランドマーク

2022年8月5日
こべるん ~変化していく神戸~
海岸通りにある近代建築・神戸メリケンビル(旧神戸郵船ビル)の西側パーキングの敷地を和田興産が取得して開発を進めてきた(仮称)ワコーレ …

POSTED COMMENT

  1. sirokuma より:

    海岸通のレトロビルと親和する建物で、狭く奥行きがあまりない土地と感じていましたが、ボリュームもあり存在感がある建物に仕上げてくれましたね。
    多分、神戸市の景観審議会の狙い通りの建物だと思います。
    2号線沿線はレトロビルが並ぶ場所でしたから、乱開発を許すより、石貼の近代建築風の建物で統一するのもありかなと思います。
    でも、私としては、近代建築を模倣するのではなく、先進的で新しい建物を作り上げて欲しいと思います。
    大阪では、例えば,
    51階建グランドメゾン新梅田タワーTHE CLUB RESIDENCEが 総戸数874戸のマンションを凄いと思っていたら、東急がフォーシーズンホテルとプライベートレジデンスの超高層複合タワーを発売する。
    ブリリアタワー堂島はデザインもアートと呼ぶにふさわしい建物で素晴らしいの一言です。こんな建物が次から次に建築されている。大坂は、進化する都市となりました。ポートピアの頃までは神戸こそが進化する都市だったと思います。
    そう考えると神戸市の都市計画はやはり大幅軌道修正が必要だと感じざる負えません。

    • しん@こべるん より:

      やはりデザイン性の高い建物にはお金が掛かります。お金を掛けても投資の見返りが期待できる都市にはお金持ちが投じられます。神戸に建設される最近の建物にデザイン性の乏しさを覚えるのは規制は勿論、投資額の小ささが影響しているのでしょう。それだけ見返りの小さい都市という評価の裏返しであり、様々な規制が足枷になっている事は間違いありません。

  2. こまったちゃん より:

    述べられている通り、デザインで付加価値をつけるに値するだけの投資の絶対量がないといけません。スカイライン規制やベランダ規制、タワマン規制といった、大規模化を阻む規制を緩和することが一番でしょうね。

    経済が拡大基調なら規制と言うか、ブレーキ的な政策で適切な方向付けがありでしょうが、現状ではむしろアメと言うか投資促進的な政策でなければなりませんが、そこがうまく行ってません。

    規制も否定はしませんが、神戸の場合、規制が「雑」で本質をついていないのが最低ですね。

    スカイライン規制は誰も訪れないポイントからのスカイラインが絶対視されているし、タワマン規制もタワマンがいけないのではなく、投資目的とか居住実体、維持管理体制等の問題なのに、タワマン悪として十把一絡です。ベランダ規制も同様です。

    「グローバル貢献都市」ならグローバルな視点がなければなりませんが、神戸という井の中での方針にしか見えず、「視野が狭い」につきます。

    • しん@こべるん より:

      全くその通りです。神戸を本気で変えたいのであれば、規制の仕方にも工夫が必要です。なんでも禁止一辺倒ではなく、バランスを考える必要があります。

しん@こべるん へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です