新港第2突堤の再開発計画として建設が予定されている神戸アリーナ。1万人収容規模を誇り、コンサートやスポーツのみならず多目的に活用できる次世代型アリーナとして、2024年の完成を目指していましたが、現時点ではまだ着工していません。突堤内は全ての上屋の解体撤去が完了しています。
しかし遂に「景観影響建築行為に係る説明会」のお知らせの掲示が掲示され、これに完成予想イメージパースと建物概要及び工事の着手・完了予定が示されました!
計画されている建物は形状は先日、公開された「神戸ウォーターフロントビジョン」でビジュアル化された神戸港周辺のイメージ図に描かれていた神戸アリーナとほぼ同じで、イラストの作者には事前にパースが提供されていた模様です。
建物用途は観覧場、飲食・物販店舗とされていますが、この飲食と物販店舗の役割を担う建物はアリーナ本体の北側に位置する3階建ての低層建物かと思われます。CAFEの文字がこれを物語っています。
優先交渉権者がNTT都市開発を代表企業とするコンソーシアムに決定した際に提案されたイメージのアリーナから大きく形状が変化しました。
最終的な形状は中央部がV字型に凹み、鳥が羽ばたくような建物になるようです。建物の最高部は約46m。中突堤にあるメリケンパークオリエンタルホテルの高さが約50mなので、これによく似た規模感になるのではないかと思われ、神戸港に新たなシンボル性を有するランドマークが誕生する事になりそうです。
また当初の建物規模は延床面積は25,301平方メートルでしたが、これが32,788平方メートルに拡大されました。建物階数も地上5階から7階に変更されています。設計や施工は大林組が担うようです。
そして懸案の着工予定ですが、来年4月15日に着手し、2025年2月28日の完了予定としています。当初の24年完成からは多少後退しますが、具体的な予定が明らかになった事は喜ばしいです。
しかしアリーナの建設が進む予定が決まったところで、その玄関口にあたる北側の基部エリアはまだ大型倉庫が残されています。倉庫があると、アリーナへのアクセス路の整備が進まない他、開発済の西側エリアとの連携や水域の開発にも影響を及ぼしますので、アリーナ完成までには解体を終えて暫定的にでも広場や緑地にしておきたいところです。
大型倉庫の東側にあった複数の低層建物は解体撤去が完了しています。この基部の開発も今後、事業者の公募プロポーザルが進められる事になり、リゾートホテルや商業施設の開発が予想されます。また水域のマリーナやブルーカーボン生態域の整備も今後進む事になり、いよいよ新港突堤西地区開発が第2フェーズに入ります。
事業者 NTT都市開発 NTTドコモ スマートバリュー
運営事業者 株式会社One Bright KOBE
敷地面積 23,693.50平方メートル
建築面積 12,295.73平方メートル
規模 地上7階
高さ46.163m
構造 鉄骨造 一部鉄骨鉄筋コンクリート造
延床面積 32,788.29平方メートル
用途 アリーナ 飲食・物販店舗
収容人数 最大1万人
設計
施工 大林組
備考 バスケットボールBリーグ西宮ストークスの本拠地
着工 2023年4月15日
竣工 2025年2月28日
遂にアリーナの完成予想図が見れて嬉しいです。延べ床の規模が拡大しているのは併設の商業施設でしょうか。アリーナ収容人数も増えていれば嬉しいです。着工が伸びているのは惜しいですが、このアリーナ単体の開発事業だけでは成り立たないので、残る住友倉庫の再整備の詳細発表も期待したいです。
25年になるのですね。でも、こべるんさんも常々仰る通り、神戸空港国際化の過程で、チャーター便が25年に解禁なので、海外の大型イベントが神戸空港に上陸→アリーナで開催(大物歌手とかスポーツ選手がやってくるとか)が実現したらいいなあと思います。こけら落としに夢が広がります。
神戸空港、三宮、新神戸を1本でむすぶ地下鉄線によって、アリーナへのアクセスも実現できれば満点ですね
https://ku-tetsu.net/245485.html
ついでに西側の方でも須磨水族園に延伸
https://ku-tetsu.net/245962.html
お金をかけるなら、このように各種施設を有機的につなげるインフラ整備も期待します