25年4月18日に供用開始が決定した神戸空港第2ターミナルと拡張された新エプロン(駐機場)。5ヶ月後の完成を控え、新ターミナルビルの建設工事は佳境に入ってきました。
遂に建物全体の外観がほぼ完成した神戸空港第2ターミナルビル。白亜2階建ての新しいターミナルは既存の第1ターミナルよりも規模の大きな建物となる予定です。
ターミナルの東面南側は一面が外壁で開口部がありません。北側のみにガラスの開口が設けられています。
建物の西側半分は平屋になっています。
この西側部分はターミナルとエプロンを結ぶグランドハンドリングのランプバスや荷物運搬車両の乗降や受け入れエリア。
ランプバスは、国内線、国際線の双方に専用の乗降ラウンジが設けられます。運行される予定のランプバスは熊本空港で使用されていたものを譲り受けたようです。
ターミナルの2階建て部分は階高が大きく、塔屋も内包されているのではないかと思われます。
新ターミナルとエプロン・滑走路を隔てる道路改良工事も進行中です。この道路は引き続き、一般車も通行できる事ができるようになるのでしょうか。
新ターミナル前に整備されている車寄せのアプローチも舗装が完了しました。
シンプルな外観ですが、神戸空港が将来的にライバル視する事になる鹿児島空港のターミナルの国際線ターミナルの外観もシンプルなデザインですので、違和感はありません。
今後はビル内装と外構工事に軸足が移っていく事になるでしょう。
北側のファサードはガラスの開口がより際立つデザインとなっています。
当初に発表されたターミナルビルから計画が大きく変更された事により、より風格と重厚感のあるデザイン、規模になりました。
デザインイメージでは、KOBE INTERNATIONAL TERMINALのサインが上部に取り付けられた様子が描かれていましたが、最終的には国内線でも活用される事になった為、KOBE AIRPORTとなりました。
先日、台湾のスターラックス航空が神戸空港への就航を公式発表しました。台北、台中と神戸間を週計10便で結びます。更に同じく台湾のエバー航空にも大阪万博開催期間に神戸便を就航させる計画があるようです。
これらの台湾の航空会社が加わる事で、大韓航空、フンヌエア、ベトジェットエアと合わせて5社の神戸乗り入れが判明しました。国際便は40便/日の枠が割り当てられるので、これからもまだ参入する航空会社は増えそうです。
拡大したエプロンも完成しました。後はグランドハンドリング車両が通行する動線の整備を残しています。
第1ターミナルビルの東側で整備工事の進む第3駐車場。
新設駐車場の追加で400台の駐車収容台数が新たに確保される事になる計画です。
神戸空港を活用する最大の航空会社であるスカイマーク航空も国際便への再チャレンジを本格的に検討する事を表明しました。20年には成田-サイパン間でチャーター便を運行していた同社。実現すれば、神戸からも国際線を飛ばす可能性も出てくるかと思います。
神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業 第2ターミナルビルの建物外観が完成!続々と明らかになる就航エアライン
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実質的な国際定期便就航まであと4ヶ月。既に多くのキャリアの就航表明があり、水面下で就航準備をしているキャリアも今後相次いで就航表明するでしょう。2030年を待たずして20往復便枠を突破しそうです。
関西圏は今まで国際空港までの時間距離に大きな欠陥がありました。神戸空港国際線就航は関西圏の旅客が待ち望んでいることで大変喜ばしい事です。空港1時間圏1000万人を誇る神戸空港は国土軸上に位置し、西に広がる中四国からも誘引する事で関西最強の基幹空港を目指して欲しいと思います。
ちなみに2024年現在GDP世界一のNY大都市圏は京阪神大都市圏と人口はあまり大きな差は有りませんが主要3空港で旅客数1億4000万人。現在JFK・LGA2空港はターミナルビル更新中、ERAもターミナルビル更新および空港アクセス強化など将来に向けてうらやましい程の投資が続いています。
成長インフラ不足で衰退が続く関西圏も首都圏に唯一対抗できるインフラである3空港を最大活用しなければ衰退は止まりません。圏域の将来の為に積極的投資が必要で、今後の最大の投資先は神戸空港で有ることは言うまでもありません。
第2ターミナルビル2階の「にぎわい空間」ですが、
店舗区画にはオフィスが入居することが公式に発表されましたね。関西エアポート神戸か、施工関連・航空関連会社のオフィスでしょうか。開業時に商業施設を誘致できなかったことは残念ですが、今後の需要を正確に予測することは誘致されるテナント側にとっては難しく、現状は致し方無しかも知れません。
制限エリア内には、免税店を含む商業施設が整備される予定なので、航空機利用者にとっては不便はないと思われます。
共用空間のにぎわいづくりに関しては、キッチンカーや屋台の出店、イベント開催等で当面はカバーする方針でしょう。
台湾のスターラックス航空の2航路就航の公式発表およびエバー航空も就航を予定しており、2030年前後の定期便枠を埋めるにあたり順調な状況が続いていて嬉しい限りです。
台中線はこれまで近畿圏に航路がなく、国内からの渡航需要も高い台湾の新たな路線を開拓できたことは、今後の神戸空港の立ち位置を確立する意味でも大変に意義のある結果になったのではないでしょうか。
神戸空港国際線は今後、関空に就航していない国や都市の路線を中心に航空会社とも協議の上を確立させ、独自の需要開拓を進めてもらいたいですね。関空との共食いも防げて一石二鳥だと思われます。
ポーアイの幅と比べて滑走路を東側に500m延ばせる余地はありそうなのでやってもらいたいなあ。
開港後三宮の街がどう変わるか見守りたいです。
神戸空港現ターミナルにフードコートを設置すると発表があったみたいですね。神戸にゆかりのある事業者に声をかけたいとしているようで来春を予定しているようです。つまりまだ何も決まっておらず来夏くらいになりそうな予感はします笑
最近囲われた3階部分フリースペースを活用するようですが、少し小さめなのは間違いなさそうです。国際線就航に向けて第1ターミナルだけでもせめて充実させていきたいのでしょうね。
関空には中長距離路線をメインに担ってもらい、神戸にはアクセスの良さを活かせる近距離路線をメインに担ってもらいたいと思います。
2500メートルでも近隣諸国なら大型機も飛ばせますからね。