旧居留地や三宮中央通りにおける新規テナント出店事情をレポート

THE ORIENTAL HOTELの入る神戸旧居留地25番館の基壇部1-3階は商業施設となっており、完成時、東側にはバーニーズNYが、西側にはルイ・ヴィトンメゾンが出店し、華々しい雰囲気を醸し出していましたが、一昨年前にルイ・ヴィトンが西に200m程の神戸御幸ビルに移転して以来、空テナントの状態が2年以上に渡って続いていました。



昨年春には新たな出店テナントを募る為、外壁の改修工事を施し、ルイ・ヴィトン色は完全に消え失せていました。それから更に1年強を経て、遂に内外装の工事がスタートしました！新たなテナントが決まったものと思われます。



このテナント区画は仲町通と浪速筋の角地で、向かいにはプラダも出店している一等地。この旧居留地の中核を司る商業施設の一つのコーナー大方区画に空テナントが続いていた事は街の性格上、とても不健全でした。



2階は引き続き、テナントを募集しているようなので、今回出店が決まったのはあくまでも1階のみなのでしょうか。1-2階のメゾネット構造だったと思うので、1階及び2階の一部の出店となるのか。



立地的にもやはり今回も高級ブランドの出店が予想されますが、どんなテナントが決まったのでしょうか。何か意表をつく話題性と集客性の高いテナントだと面白いのですが。例えばアップルストア。旧居留地もブランド街としてのみならず、もっとバラエティに富んでも良いのではないかと思います。

追記: 出店テナントは、現在、チャータードビルで営業しているアウトドアブランドのアーテリクスが10月に拡張移設オープンするようです(近隣住民さん、すまくみんさん、情報ありがとうございました)。



路面店の動向は出店と退店が繰り返されるのが実情ですが、ここ最近は店舗再編や集約、移転等で空きテナントが増える傾向が強まっています。



しかし新築ビルはその立地の良さから竣工から多少の時間を避けても空床が埋まるようです。三宮中央通りのThe Peak Sannomiyaは1-2階の店舗フロアも満室になったようです。



2階に入ったのはSALOWIN神戸三宮Suite店。フリーランス美容師のための個室占有型シェアサロンです。全国の都市で現在、休息に増加している店舗で、既に三宮駅前にも出店していました。

The Peak Sannomiyaはオフィスフロアの空室もかなり減っており、満室にかなり近い状態です。



同じく三宮中央通りに昨年末に完成したばかりの神戸大和ビルの2階にはテナントが入ったようです。オープンしたのは神戸三宮ピラティススタジオTWO THREE。



オフィスフロア及び1階テナントフロアはまだ大方が空室のままです。The Peak Sannomiya、ジーライオンアワーズビルも多少の時間を掛けて満室まで空室消化が進んでいるので、大和神戸ビルも徐々にテナントが埋まるでしょう。



海岸通から移転してきたCANTERBURY神戸店が4月で退店した為、宮内三宮ビルも1-2階が空テナントになりましたが、早くも1階は内装工事が始まっているようです。次のテナントが決まったのでしょうか。



元町VEGAや三宮センター街の三宮安田ビル等の比較的規模の大きな商業ビルもユニクロ退店後の後継が決まっていませんが、地価やテナント賃料も上向いており、景況もまずまずの状況で、来年はウォーターフロント再開発の目玉であるアリーナ開業と神戸空港の機能拡大・国際チャーター便の就航開始によって、来街者が増える事は間違いなく、路面店需要も上向くのではないかと思われます。