札幌

地域探訪: 札幌・JRタワー 展望フロアT38から眺める札幌の夜景



札幌のランドマークであるJRタワー。地上38階 高さ173mの巨大駅ビルは北海道一の高さを誇る超高層複合ビルです。最上階である38階はT38と名付けられた有料展望フロアで、360度全方位に渡って札幌市街や周辺地域を見渡す事が出来ます。



眺望のハイライトは何と言っても駅前から南に向かって広がる札幌の中心部です。駅前は商業地域ですが、基本的に大通まではオフィス街、大通から先はショッピング街と繁華街という用途地域がはっきり分かれた形で都心部が形成されているのが札幌です。構造としては名古屋とかなり酷似しています。



写真中央左にある大きなビルは大通沿いに立つ北洋銀行本店ビルです。その後方に眩く輝くエリアが狸小路やすすきのといった札幌の繁華街です。更に奥には複数の高層建築が並びますが、これらは中島公園を取り囲むように立つホテルやタワーマンションとなります。



撮影日が休日でしたので、手前のオフィス街は窓明かりが消えており、どうしても暗くなってしまうのが、休日の夜景の残念なところです。まあこれは札幌に限った話ではありませんが。都心部を見下ろす近距離夜景は光量の多いオフィスの明かりが灯る冬の平日が1番です。そんな中でもこの2棟の巨大オフィスビルは日を問わずに明かりの灯るフロアが複数ありました。日本生命札幌ビル(手前)と札幌三井JPビル(奥)です。これらのビルについてはまた後日、詳細に触れたいと思います。



駅前広場を見下ろします。JRタワーの開業と共に一新されました。駅の西側も高層オフィスビルやホテルが立ち並ぶ高度利用地区となっています。



JR札幌駅を見下ろします。1日辺りの乗降客数は約18万人。北海道最大のターミナル駅です。将来的には現在、函館までが開通した北海道新幹線が2030年に乗り入れる予定です。ただ最終的な決定した新幹線駅は現駅の地下や駅北側ではなく、既存駅の東側に設けられる予定です。



その東側です。中央に既存のJR函館線の高架が確認出来ますが、この右側に新たな駅舎を構築する予定です。既存駅との連絡や利便性に課題があるとされていますが、駅東側エリアの再開発に弾みがつく可能性も出てきます。



最後は北側です。北口は北海道大学等がある文教地区でありますが、賑わいという観点からは駅裏の位置付けです。全国的にもそうですが、ターミナル駅の裏口側は予備校や格安ビジネスホテルが多く立地します。札幌もこの例に漏れず同様です。広場に面して年に建設された札幌一及び道内一の高さを誇るタワーマンションがD’グラフォート札幌ステーションタワー(地上40階 高さ143.15m)です。完成当初は塔屋をライトアップしていたかと思いますが、今年の震災による大規模停電が起因しているのか消灯していました。

広大な土地を碁盤目状に美しく区画した大都市だけあって、札幌の夜景は真っ直ぐに伸びる道路の光が海外の都市を連想させます。高層ビルは一定数あるものの、JRタワー以外には突出した高さのある建物が少ないので、摩天楼の夜景といった感はありません。広い市街地と北海道の大都市の雄大さを感じさせる夜景です。しかし今後、札幌駅周辺ではJRタワーに肉薄する高層ビルも増えていく可能性が高まっています。

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