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地域探訪: 広島・JR西日本広島支社跡地を巡る将来の再開発の行方は?北口の都心化が進む


大型再開発が相次ぐ広島都心部で劇的な変化を遂げているのがJR広島駅周辺です。1日の乗降客数が14万人に上る中四国地方最大のターミナル駅です。この拠点駅且つ広島の玄関口はJR西日本にとっても管内の最重要拠点として位置付けられており、その力の入れ方が近年、大きく変化してきました。



北口の駅前広場に面した一等地にJR西日本は広島支社を構えていました。この支社ビルの本体部分を解体撤去し、更地化が完了しています。

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前回の広島訪問時にはまだ稼働していたJR西日本広島支社です。JR西はこの一等地の大規模再開発を念頭に置き、その準備を進めているところです。



まだ支社の建物の一部が後方に残されていますが、将来的には全てを撤去して、一帯を開発するものと思われます。その敷地面積は約1.8ヘクタールに及びますので、かなりの規模の複合開発プロジェクトになる事が予想され、北口のランドマークになるでしょう。



ただ開発の着手にはまだ数年以上の待機期間を設ける予定です。南口で進行中の新駅ビル建設プロジェクトにまずは注力する必要があります。その間、支社ビル跡地は暫定利用を行う事になります。



跡地暫定開発建設工事がTCCの施工で進められています。発注者はJR西日本の子会社である中国SC開発です。



暫定利用にはサンフレッチェ広島が運営するフットサルコートや芝生広場が計画されており、施設名は施設名は「ekie エキキタパーク」。各種イベントが行われたりキッチンカーの出店もするようで、JR三ノ宮駅ビル計画予定地で行われている暫定利用のイベント広場のノウハウも参考にしているのではないかと思われます。イベントパークは今秋の開業予定で、本格的な開発着手までの数年は営業します。



駅前の好立地を加味して、業務、商業、宿泊、住宅等の機能に加え、駅前にはない文化施設機能の導入も考えられるでしょう。JR西日本の保有地なので、内容はJRに委ねられる事になります。



JR西日本は広島駅周辺の保有地を駆使して、駅周辺の大改造に乗り出しています。これまでも既に橋上駅舎の拡大やリニューアル、そして駅ビルの建て替えに着手しました。



北口の保有地にJR西が建設したビジネスホテル「ヴィアイン広島 新幹線口」。南口にあった「ヴィアイン広島」が駅ビル開発区内にあった為、これを北口に移設する形となりました。この新ホテルの開業に伴い、旧ホテルは閉館・解体の運びとなりました。



JR西日本広島支社は南口に新築ビルを建設して移転。このビルの完成により北口駅前の旧支社屋の解体が進みました。



元々、北口のランドマークであり、唯一の大規模開発は駅前広場に面した「広島ターミナルホテル・現ホテルグランヴィア広島」のみでした。



二葉の里再開発として、約13ヘクタールにも及ぶ広大な国有低利用地をUR都市開発が区画整理して民間事業者に売却。JR西日本の社有地の西隣である業務地区は、大和ハウス、広島テレビ、エネルギア・コミュニケーションズの3社が進出し、それぞれが業務、複合ビルを建設しました。前回の訪問時はまだ一部の建物が建設中でしたが、現在はすっかり完成・稼働していました。



この区域の完成によって広島駅北口もすっかり都心化が進んだと言えます。



JR西日本広島支社跡地が再開発されると、北口はひと通りの開発が完了する締めくくりのフィナーレプロジェクトになる事でしょう。



JR西日本広島支社跡地の再開発エリアは将来的に南北自由通路のデッキが直結する事になるでしょう。JR西が建て替え中の広島駅ビルに投じている事業額は約600億円ですが、ヴィアイン、新支社ビル、そして旧支社ビル跡の再開発を含めると、1,000億円以上の投資規模に上ると思われます。コロナ禍前の訪日観光客急増によって、広島の持つポテンシャルが大きく高められ、投資価値のある都市として認識された結果かと思われます。

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