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広島県庁に隣接した市営基町駐車場や朝日新聞社、朝日ビル等を一体的に集約した大規模な再開発プロジェクト「基町相生通地区第一種市街地再開発事業」が始動します。
都市再生機構をコーディネーターとして、広島市、中国電力ネットワーク、朝日新聞社、朝日ビルディング、広島商工会議所が共同で計画する再開発ビルプロジェクトで、相生通に面した紙屋町地区の区域約1ヘクタールに広島都心における次世代の超高層複合ランドマークタワーを建設します。
現在は区域の大部分を広島市の立体駐車場が占めています。駐車場や変電所を再配置し、商工会議所、オフィス、ホテル等の多機能を有するタワーを建設する予定です。
想定される建物は地上31階 延床面積約 86,600平方メートル 高さは160m。これまで広島市内でこの規模の高さの建物はタワーマンションによって占められていましたが、商業ビルとしては最高層の建物となります。
基町相生通地区第一種市街地再開発事業
代表施行者: (独)都市再生機構
共同施行者: 朝日新聞社、朝日ビルディング、中国電力ネットワーク
地権者: 朝日新聞社、朝日ビルディング、中国電力ネットワーク、広島市、広島商工会議所
区域面積: 約1.0ha
敷地面積: 約7,500m²
建築面積: 約5,700m²
延床面積: 約86,600m²(容積率対象:約66,900m²)
<高層棟>
用途: 事務所、ホテル、店舗、駐車場、駐輪場
建物高さ: 約160m
階数: 地上31階 地下1階
<変電所棟>
用途: 変電所、駐車場
建物高さ: 約20m
階数: 地上5階
<市営駐輪場棟>
用途: 市営駐輪場
建物高さ: 約20m
階数: 地上5階 地下1階
大阪、京都、神戸の関西三都市の最新の公示地価は下落を期しましたが、広島を含む札福広仙の中枢ブロック都市は都心部再開発を追い風に周辺住宅地も含めて地価は上昇しています。これらの都市の再開発は非常に活発でその規模も大きく街は変容を遂げようとしています。
今回の超高層複合ビルの隣接地区でも約1.2ヘクタールにて「広島八丁堀3・7地区市街地再開発事業計画」が始動します。広島駅周辺と紙屋町・八丁堀の両輪体制で広島の都心部は大きく変わりつつあります。
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神戸も再開発真っ盛りですが他都市は規模が全く違いますね。
先頃完成した神戸三宮阪急ビルが延床28,850㎡ですから、神戸国際会館が58,985㎡ですから比較すると規模の違いは一目です。各都市とも面的な整備も進んでおり、福岡では天神ビッグバン第一号の天神ビジネスセンター延床61,000㎡が開業しました。このビルの隣地では新福岡ビル延床145,000㎡、そして、その隣地ではイムズビルも建替えられます。おそらく延床60,000㎡を超えるのではないでしょうか?天神エリアではこのほかにも多数の大型物件が竣工してきます。
札幌も名古屋も大規模開発は進みます。残念ながら神戸は頑張っているけど他都市に比べ小粒でスピード感が全く劣ります。
久元時代2期8年、高さ規制や眺望規制、定義の無い神戸らしさという街づくりに翻弄され規制を連発した代償は開発規模の差となり現れています。
今回の再開発を終えれば次の機会は40~50年先になるでしょう。
小規模ビルでも建て替えが進めば街並みは美しくなりますが大企業は大規模オフィスを求めます。神戸の大企業・有力ベンチャーが大阪などに流出しないよう切に祈るばかりです。