広島

地域探訪: 広島・市民球場跡地整備事業の事業者公募 設置等予定者の決定

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広島市都心部の一等地で暫定利用が継続されてきた旧広島市民球場跡地。JR広島駅近くの貨物駅跡地に新市民球場「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」が2009年に開場した後、解体を含めて10年以上の歳月を費やしてその跡地活用方法が議論されてきました。

その中で、広島市は、球場跡地を「イベント・集客ゾーン」と位置付けた上で、平和記念公園や水辺空間と一体となった緑豊かなオープンスペースを中心としたゾーンとするとともに、年間を通じて多様なイベントが開催され、若者を中心とする多くの市民や平和記念公園を訪れる観光客を引き付ける、にぎわいとおもてなしの心が感じられるゾーンとすることとし、Park-PFIを導入して、飲食・物販等の収益施設(公募対象公園施設)及び屋根付きイベント広場等の公園施設(特定公園施設)の整備を行うとともに、指定管理者として自らが整備したイベント広場等の管理・運営を行う民間事業者の公募を今年3月に広告。

NEW HIROSHIMA GATEPARK



6月に公募設置等計画の受付を行った結果、1グループから応募があり、旧広島市民球場跡地整備等事業者選定審議会の審査の上、設置等予定者をNTT都市開発を代表企業とする「NEW HIROSHIMA GATEPARK」に決定しました。

 

代表法人
エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社

構成法人
大成建設株式会社中国支店
株式会社中国新聞社
株式会社広島バスセンター
広島電鉄株式会社
NTTアーバンバリューサポート株式会社
株式会社NTTファシリティーズ
株式会社シーケィ・テック
株式会社NSP設計

旧広島市⺠球場の記憶を継承し、地域や店舗と呼応した、にぎわいのGATEPARKをコンセプトとし、広島の都心に新しい人の流れとにぎわいをつくり公園と一体的に利用できる木造店舗群を球場跡地の外周上に建設。




これらの低層木造建築は居心地の良いテラスを備え、木の温もりも感じられる建物となり、“ハコ” 型の店舗を形成し開放的なデザインと必要な機能面が両立する計画とします。
屋根の外形は広場の形に合わせた曲線を描いており、“ハコ”との間に生じる隙間は様々な屋外アクティビティを誘発する軒下のテラスとなり、建物内外をつなぐ役割を果たします。



広場と店舗に寄り添い、日常とイベントを支える憩いとにぎわいの屋根を整備。高さ8mの折り鶴をイメージした屋根には明るい膜素材を採用。



中央のにぎわいのモアレプラザを中心として、1,000人以上の集客イベントを年間90回以上開催。市民参加型イベントや大型イベントを組み込み、通年を通して賑わいを生み出す公園とします。



商業地区の紙屋町エリアからの呼び込みや動線、そして公園の背後に整備される新サッカースタジアムとの回遊性にも寄与する賑わい拠点と化します。

都心立地において、業務、商業、住宅供給の複合都心機能を有する広大な再開発用地となり得ましたが、最終的には都心のオアシスと低層建物を配置した商業機能を備えるどちらかと言えば、低予算の開発になります。

しかし公園開発の視点からは非常に活気のある集客性の高い賑わい拠点となる可能性があります。いよいよこれから始まる東遊園地の再整備もここまで大胆な改造を施すべきなのではないかと思います。

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